《【書籍化】生贄になった俺が、なぜか邪神を滅ぼしてしまった件【コミカライズ】》特訓開始
ハーブの採集から戻ってみると丁度セレナが晝食を用意しているところだった。
俺は彼にブルマリーを渡したのだが「こんな短時間でこの量を……?」と大層驚いていた。
それからしばらくの間、何をするでもなくセレナが料理している姿を後ろからみている。
均整のとれたスラリとしたは森で生きるエルフらしく引き締まってはいる。だが、セレナ全を見ると特有のらかなシルエットが浮かび上がり、彼が魅力的な存在なのだと認識をする。
これが【魅力】のステータスによるものなのだろうか?
俺がそんなことを考えていると……。
「え、エルト?」
セレナが振り返り俺に話し掛けてきた。
「どうした?」
何故か耳を赤くしているセレナ。種族の特徴として耳が尖っているのでづいているのがはっきりと見えている。
「そんなにじろじろ見られたら恥ずかしいんですけど?」
彼は俯くと気まずそうにそう言った。
「ああ悪かった。ただちょっと気になってな」
Advertisement
俺が見ていた理由を簡潔に述べて謝ると。
「ふ、ふーーん。そうなんだ……」
視線を逸らされた。だが嫌がられてはいないようだ。
観察していると何となくの実力が見えてくる。それを探るために俺はセレナをみていた。
あまりじろじろ見ていると本人も気になるようなので、俺は解析眼を使うことにする。
「……ん?」
使った瞬間、セレナが何やら首を傾げた。だが、すぐに料理へと戻っていく。
俺と同じで仕掛けられた瞬間に違和を覚える能力らしい。
(さて、セレナの魅力はどうなってる?)
俺は早速結果を覗いてみると……。
名 前:セレナ
稱 號:エルフ・霊使い
レベル:250
力:260
魔 力:401
筋 力:255
敏捷度:450
防力:300
魅 力:1000
スキル:料理Lv5 霊使役(5/5)
なるほど。魅力が1000あれば霊視の條件は整いそうだ。俺はそう考えると後でステータスを調整することにする。
「しかし……」
気になったのは全のステータスだ。先程倒した目玉に比べて隨分と低い。これではあれと遭遇したら逃げ切れないのではないか?
「セレナ」
「どうしたのエルト? そんな真剣な顔をして」
「これから外に出るときは俺と一緒にいこう」
「え、エルトがそう言うなら……構わないわよ」
彼のの危険を慮っての発言なのだが、何故か顔を赤らめてしまった。
その後上機嫌になり料理をしているセレナを見ていたが、ヨミさんとフィルがテーブルに著いたのでそちらと會話をするのだった。
「はっ! せいっ!」
気合をれて神剣ボルムンクを振り下ろす。
「いいぞ。だいぶ教えた型がについてきたな」
あれから數日が経ち、俺は虹の実を食べて魅力のステータスが1000になるように調整していた。
「剣を扱うときは自分の振る速さと範囲を常に意識しておくことだ。その2つを把握することで敵にたいして無理な攻撃をおこなうことがなくなる」
俺はフィルの言葉を真剣に聞きつつ彼をずっと見ている。
「わかった。意識してやってみるよ」
そう言いつつフィルから目を離さない。何故かというと、霊視は多くの霊を視ることで開眼するのだ。
フィルの魅力のステータスは1500と高く。ヨミさんに至っては2000だった。
高位の霊使いにほど霊が集まるのでフィルやヨミさんを観察するのは時間短にも繋がるはずなのだ。
現在は霊視を開眼させるついでにフィルから剣を教わっている。
できることなら早くこの迷いの森から出る算段をつけたいのだが、準備が々必要なのだ。
「それにしてもブラッドアイまで近くで目撃されるとはな……。出會ったのがエルトじゃなかったら怪我人がでるところだ」
先日、モンスターと遭遇したことをヨミさんとフィルに話してある。
2人が驚いていたことから、あのモンスターとの遭遇は異常事態だったようだ。
セレナの1人外出は危ないので俺が護衛につく話をすると2人は是非にと頼んできた。肝心のセレナはなぜか浮かない顔をしていたのだが……。
俺では頼りにならないと思われたのかもしれない。なのでもっと鍛えなければならないだろう。
「そもそもブラッディオーガの生息場所も本來ならもっと森の北側なんだよ。最近迷いの森のモンスターのきがおかしい気がする」
北の森といえば邪神の城があった辺りだ。もしかすると邪神を倒した影響ではないか?
そう考えはするが、どういう理由でそうなっているのか説明できる気がしないので黙っていることにする。
「とにかく村の警備を強化して様子を見るしかないだろう。俺でよければ手を貸すから遠慮なくどんどん言ってくれ」
村のエルフたちも親し気に話しかけてきてくれる。彼らを守るためなら及ばずながら力を出すつもりだった。
「お前は本當に人族とは思えないくらい良い奴だな」
フィルはそんな俺に笑顔を向けるのだが……。
「だがそれとこれとは別だ。妹はやらんからな?」
何故か良くわからないことを言って睨みつけてくるのだった。
リターン・トゥ・テラ
かつて地球で行われたラグナレク戦爭。 約100年にも及ぶその戦爭の末、大規模な環境汚染が進み、人々は宇宙への移民を余儀なくされた。 地球に、幾多の浄化裝置を殘して…… それから約1000年の時が経とうとしていた。 浄化が終わった資源の星、地球をめぐって地球國家と銀河帝國は対立し、ついに大規模な戦爭が始まろうとしていた……
8 117栴檀少女禮賛
究極の凡才である僕が出會った、悪徳だらけの天才な彼女とのお話。彼女が持ってくる厄介事と、それの処理に追われる僕の日常劇。 イラスト作者:haЯu サイト名:21:works URL:http://hrworks.main.jp/
8 115久遠
§第1章クライマックスの35話から40話はnote(ノート)というサイトにて掲載しています。 あちらでの作者名は『カンジ』ですのでお間違いなく。表紙イラストが目印です。 ぜひぜひ読んでください。 また第2章は9月1日から更新します。第2章の1話からはまたこちらのサイトに掲載しますので、皆様よろしくお願いいたします。失禮しました~§ 「君を守れるなら世界が滅んだって構いやしない」 この直來(なおらい)町には人ならざるものが潛んでる。 人の生き血を糧とする、人類の天敵吸血鬼。 そしてそれを狩る者も存在した。人知れず刀を振るって鬼を葬る『滅鬼師』 高校生の直江有伍は吸血鬼特捜隊に所屬する滅鬼師見習い。 日夜仲間と共に吸血鬼を追っている。 しかし彼にはもうひとつの顔があった。 吸血鬼の仲間として暗躍する裏切り者としての顔が………
8 198【書籍化決定】前世で両親に愛されなかった俺、転生先で溺愛されましたが実家は沒落貴族でした! ~ハズレと評されたスキル『超器用貧乏』で全てを覆し大賢者と呼ばれるまで~
両親に愛されなかった男、『三門 英雄』 事故により死亡した彼は転生先で『ラース=アーヴィング』として生を受けることになる。 すると今度はなんの運命のいたずらか、両親と兄に溺愛されることに。 ライルの家は貧乏だったが、優しい両親と兄は求めていた家庭の図式そのものであり一家四人は幸せに暮らしていた。 また、授かったスキル『超器用貧乏』は『ハズレ』であると陰口を叩かれていることを知っていたが、両親が気にしなかったのでまあいいかと気楽な毎日を過ごすラース。 ……しかしある時、元々父が領主だったことを知ることになる。 ――調査を重ね、現領主の罠で沒落したのではないかと疑いをもったラースは、両親を領主へ戻すための行動を開始する。 実はとんでもないチートスキルの『超器用貧乏』を使い、様々な難問を解決していくライルがいつしか大賢者と呼ばれるようになるのはもう少し先の話――
8 65外れスキルのお陰で最強へ 〜戦闘スキル皆無!?どうやって魔王を倒せと!?〜
異世界に転移した主人公に與えられたスキルは、ただ永遠と生きる事が出來る『不老不死』。ステータスは村人レベルであり、他にマトモなスキルといえば、算術やら禮節やらの、現代日本で培ってきたものばかり。 しかし、主人公を異世界に召喚した先が特殊で…。 ___________________________________________ 夜中に思いつきで投稿しました!後悔も反省もしてません! 現在好評(?)連載中の『転生王子は何をする?』もお願いします。
8 106史上最強の魔法剣士、Fランク冒険者に転生する ~剣聖と魔帝、2つの前世を持った男の英雄譚~
一度目の転生では《魔帝》、二度目の転生では《剣聖》と呼ばれ、世界を救った勇者ユーリ。しかし、いつしか《化物》と人々に疎まれる存在になっていた。 ついに嫌気が差したユーリは、次こそ100%自分のために生きると決意する。 最強の力を秘めたユーリは前世で培った《魔帝》と《剣聖》の記憶を活かして、Fランクの駆け出し冒険者として生活を始めることにするのだった――。
8 170