《【書籍化】生贄になった俺が、なぜか邪神を滅ぼしてしまった件【コミカライズ】》霊視の開眼
「なん……だ……?」
急に目の前の視界が変化した。急激にが押し寄せ眩しさで目を細める。そこら中に鮮やかなが浮かんでおり不規則にき回っている。
俺がその景を眺めていると……。
「エルト君。もしや目覚めたのか?」
ヨミさんはスプーンを片手にそう言った。俺がそちらを向くと全を覆うオーラのようなものが見えた。
「えっ、もう? だって、まだ2週間しか経ってないわよ?」
正面ではやや薄いオーラを纏ったセレナが驚きの表を浮かべていた。彼は片手にパンを持っている。
「いや、エルトのオーラも増していたからな。俺はそろそろだと思っていたぞ」
左ではフォークを片手にフィルが頷いている。丁度朝食を摂っている最中だったのだ。
「これが……霊視というやつなのか?」
急に視界が変わったので混したが、予備知識があったのでそう推測する。
「うむ。これでエルト君も霊を使役する資格を得たというわけじゃな」
ヨミさんの言葉に俺は頷くのだった。
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「さて、今日から霊の扱いについて訓練しましょうか」
朝食を終えると俺たちは村の広場へと集合していた。そこでは俺が霊視を使えるようになったことを聞きつけたエルフたちが待ち構えていた。全員が大小のオーラを放っていることから霊視を會得している者たちらしい。
「ああ、宜しく頼む」
「まずは霊の種類について説明するわね。この世界には実に多くの霊が存在しているの。その中でも代表とされるのが【土】【風】【水】【火】の4屬霊と【】【闇】の霊よ」
セレナがそう言うと霊を使役できるエルフたちが前に出てそれぞれの霊を見せてくれる。
「霊には微霊・低級霊・中級霊・上級霊・大霊・霊王という呼び方があるわ。うしろの呼び名になるにしたがって世界に強い影響力を持ち、知を持つようになるの」
「今の俺でも霊を使役して風や火をおこすことはできるのか?」
俺の質問にセレナは首を橫に振る。
「霊を使役するにはまずその屬の霊と契約する必要があるの。魅力のステータスが高ければ高いほど多くの霊が寄ってくるわ。例えば魅力が2000あるお父様は上級霊と契約しているの。兄さんは低級霊を1屬と中級霊を2屬。私は低級霊3屬と中級霊1屬ね」
そう言ってそれぞれの霊を見せてくる。
「今周囲に浮かんでいるは皆と違う形をしているな。これが微霊なのか?」
それぞれが現化しているのは低霊にしろ中級霊にしろ人と同じ形をとっている。
「霊は名前を付けられることで初めて個としての姿をとることができるのよ」
俺の疑問に対してセレナが捕捉説明をしてくれた。
「すると、皆の霊も名前を付けたから今の形になったということなのか?」
霊に名前を付けることで固化できるということはここにいるエルフたちもそうしたということだろう。
「そういう人もいるけどそうじゃない人もいるわ」
「というと?」
俺は首を傾げると詳しい説明を求めた。
「魅力が高い人は多くの霊に好かれるようになるわ。中には高位の霊とかも存在しているの。そう言った霊が現れた時に本人のコスト枠が足りていれば霊と契約する事が出來るのよ」
コスト枠というのはセレナのステータスを見た時にあった(5/5)という部分だろう。これがヨミさんの場合は(10/10)、フィルなら(7/7)だったことから魅力が高い者ほどコスト枠が大きいということになる。
単純計算ならば魅力200ごとに1の枠ということだろう。
元々俺がここに滯在して霊視を覚えたのはこの迷いの森から出るためだった。霊ならば方向覚が狂うことがないらしく、森を抜けられるとのこと。
なので、霊と契約できる條件が整った時點で森の出を実行に移してもよいのだが……。
「まずはその辺の微霊に名前を付けて契約して徐々に力と魅力が高まってきたら中級霊や上級霊と契約するのが普通のやり方よ」
だが、どうせならそれなりに強い霊と契約する方が良い。
今のところ遠距離攻撃を出來るのは邪神のスキルのみなのだ。これから森を抜けるにしたがって遠距離攻撃が必要になる場面があるだろう。俺は出來ることなら邪神のスキルをなるべく使いたくはない。邪神が滅んでしまっているので回數を補充できないからだ。
森を抜けるまでにブラッディオーガなど邪神スキルで倒さなければいけない相手に遭遇することが考えられる。その時に霊を使役できるかどうかで消費回數に差がでると思った。
「セレナ」
「ん。なぁに?」
セレナの霊との契約の仕方や長のさせ方についての説明を遮ると俺は言った。
「この辺で強い霊に會える場所に案してしいんだが」
「はい?」
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