《【書籍化】生贄になった俺が、なぜか邪神を滅ぼしてしまった件【コミカライズ】》アリシアの告白

アリシアの突然の告白に俺は頭が真っ白になる。

目の前の彼は火でも付いたかのように顔を熱くし恥ずかしそうにしている。

「えっと、本當なのか?」

「疑うならもう一度キスするわよ」

思考が追い付かない俺の問いかけにアリシアはむっとする。

「違うわね、私がしたいからもう一回する」

アリシアはそう言うとゆっくりとくと俺にを寄せてきた。

「アリシ……ァ」

再びが塞がれてしまい聲が出せなくなる。

「ん、んっ、んぅ」

俺の後頭部に手をばし逃がさないように摑むと夢中でキスをしてきた。

アリシアの瞳はトロンとけており、まるでっているかのようなを含んでいる。

しっとりとしたがこすりつけられ、探るようにびてきた舌が俺のをくすぐる。これ以上はまずいと思いを結んでいるのだが、アリシアは強で何度も舌をばしては俺の口を開かせようとしてくる。

「んっ」

くすぐったさに耐えきれなかった俺はついに口を開く。すると、その隙を見逃すことなくアリシアは舌を侵させてきた。

俺の口の中でアリシアの舌がく。何とかれないようにと引っ込めるのだが、制的に無理があり、舌の先端がアリシアの舌にれた。

ざらりとしたと、熱い吐息が口に流れ込む。

息継ぎの合間に途切れるように聞こえるアリシアの聲。著するようにを押し付けるせいで、アリシアのがつぶれ、らかくも暖かいそれと、一部のい部分が俺のれた。

「ん、んぅ、ん、んっ」

夢中になっているのか息継ぎを忘れたのか徐々に苦しくなってきた。俺はアリシアに離れてもらおうとを押そうとするのだが……。

「ぁんっ!」

伝わってきたのは極上のだった。押せば沈み込み、俺の右手を包み込む。俺は焦りを浮かべるとその手を放そうとかすのだが……。

「やっ、え、エルト、だ、だめ……だから、あ」

アリシアの艶やかな聲が耳を通り、頭部を痺れが走る。

目の前のアリシアの瞳は潤んでおり、は艶めかしくっている。

はだけた服からはが見えていてしっとりとっている。頬が上気しておりこれまで見たことがないアリシアの艶姿に俺の思考が停止しそうになる。

俺はゴクリとをならし、アリシアから目を離せないでいると…………。

――コンコンコン――

「エルトいる? こっちの部屋に移ったって聞いてきたんだけど」

ドアの外からセレナの聲がした。

「城の人から聞いたけど、なんかすごいことになってるんだって?」

セレナはってくるなり俺に向かってそう言う。その視線は俺ではなく隣にいるアリシアへと向かっていた。

「えっと、セレナ。紹介しておくよ。彼はアリシア。俺の故郷の馴染みだ」

「は、初めまして。アリシアです」

焦った様子で返事をするアリシア。先程の行為があとを引いているのかが火照っているらしく、熱そうだ。

「えっと、大丈夫? 熱でもありそうなじだけど?」

セレナも異変をじ取ったのかアリシアに気遣いの言葉をかけている。

「う、うん。平気。気にしないで」

「そう?」

顔を赤くするアリシアにセレナは首を傾げて疑わし気な視線を送るが、特にそれ以上突っ込むことはなかった。

「それでアリシア。こっちはエルフのセレナだ。俺が邪神を倒して森をさまよっていたところを助けてもらったんだ」

「実際のところ、ブラッディオーガに殺されそうになっているのをエルトが助けてくれたんだけどね」

そこだけは譲れないのかセレナは説明を補足してアリシアに伝えた。

「そうだったんですか。エルトを助けて頂きありがとうございます」

アリシアは深々と頭を下げるとセレナにお禮を言った。

「べ、別に。私が助けたかったからそうしただけだし。アリシアさんに禮を言われるようなことじゃないわ」

何やら気まずい雰囲気が流れる。

そんな雰囲気の中、セレナはアリシアから視線を外すと……。

「それよりエルト。あんた邪神を倒したのって本當なわけ?」

眉を寄せると俺に質問をぶつけてくるのだった。

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