《【書籍化】生贄になった俺が、なぜか邪神を滅ぼしてしまった件【コミカライズ】》邪神の城②
「さて、大の収穫は終えたな」
木を見ると、そこに生っていたステータスアップの実はこそぎ採られている。
アリスを筆頭に、セレナやアリシアが協力してくれたお蔭だ。
「もうすっかり遅くなってしまったわね。今日はここに泊まるのかしら?」
アリスを見ると顔が赤く映る。どうやら夕日が差し込んでいるようで、まもなく日が落ちるのだろう。
「えっ、泊まるって……ここ邪神の城ですよね?」
「何よアリシア。まさか怖いの?」
「怖くはないけど、私は生贄になるはずだったからあまりいい気はしないかなぁ」
セレナの質問にアリシアは眉をひそめた。
「以前に泊まったことがあるが、モンスターの類はいなかったから平気だと思うぞ」
マリーと二人でステータスアップの実を収穫に來た時、一晩明かした。元々結界が張ってあるせいか、モンスターを見かけたことはない。
「ならいいじゃない。邪神の城なんて滅多にれるものじゃないんだしいきましょうよ」
「わっ! セレナっ! 押さないでよ」
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セレナは迷いを見せるアリシアの背中を押すと邪神の城へとっていくのだった。
「へぇ、邪神の城って割には綺麗なのね」
城にると自で照明が點く。アリスは興味深そうに周囲を観察している。
正面には幅の広い階段と上を見ると高い天井。
ぱっと見たところ、邪神の城は全部で5つの建に分かれている。
中央には俺が転移した邪神が住む城があり、その東西南北にはそれぞれ1つの建が存在する。
それぞれの建は中央へと通路で繋がっていて行き來できるようになっている。
先日、エリバンの城にも滯在していたのだが、城の規模と裝の豪華さではこちらに軍配が上がるに違いない。
「ねえエルト。寢室はどっち?」
楽しそうな様子でセレナが聞いてくる。
「いや、寢室はないんじゃないか?」
マリーと軽く探索してみたが、なくともこちら側からった時にはそのような施設はなかった。それどころか……。
「こっちのドアの向こうとかにないのかな?」
「ああ、言い忘れたけど邪神の城にある部屋の半分は鍵が掛かっているんだ」
「そうなの?」
実は出の時もそうだったのだが、開けられないドアが結構あったので城の構造を完全に把握したわけではない。
「エルト君なら壊してると思ったのだけど?」
「人を何だと思ってるんだ?」
アリスの指摘を俺は半眼で睨み返した。
「一応、神剣ボルムンクで斬ってみたけどさ、城壁を守っている防壁と同じで跳ね返されたんだよ」
「やっぱり試したんだ……」
俺が既に試みた話をするとアリスは呆れた顔をした。
「だから泊まるといっても大広間に雑魚寢するとかになるんだよな」
どうにもできない以上は仕方ない。俺がそう考えていると……。
「うーん。でもせっかくこんな凄い城なんだからもうちょっといい場所で寢たいなぁ……」
セレナは未練がましくドアへと近寄るとノブに手をかけて両手で押してみた。
「あれ? 開くじゃない。エルトの噓つき」
「いや、確かに俺とマリーが來たときは開かなかったんだぞ」
俺は首を傾げる。って淺い場所にある部屋は調べてあるのだが……。
「もしかすると指の効果か?」
セレナに渡してある【福音の指】は邪神の城の結界を取り除くことができる。
その効果はり口だけではなかったということではないだろうか?
「わっ、見てエルトベッドが三つもあるわ。今夜はここで寢ましょうよ」
奧へとって行くとセレナは嬉しそうにベッドへとダイブした。それぞれが二人は眠れそうなぐらい大きなベッドだ。
「セレナっ! はしたないよっ! スカートが跳ねてるじゃない」
それをみたアリシアが追いかけるとセレナに説教をしていた。
「どうやら、あの指があれば邪神の城を歩き回れるようだな」
これまでり込めなかった區域にもることができるかもしれない。
セレナがアリシアをベッドに引きずり込んで笑い合っているのを見ている。
「どうするのエルト君?」
「何がだアリス?」
真剣な表を浮かべるアリス。俺がセレナに渡した指を回収するつもりか確認をしているのだろう。だが彼は……。
「そんなの決まってるわ。ベッドは三つしかないのだから、誰と一緒に寢るつもりなの?」
俺はアリスに冷たい視線を向けるのだった。
★
ベッドから起き上がり周囲を見渡す。
隣のベッドではセレナとアリシアが顔を寄せ合い寢息を立てている。
結局、エルト君は一人で寢ることを選び、セレナとアリシアも了承した。
そんなわけで同じ部屋で四人寢ていたわけなのだけど、夜中になり目が覚めてしまった。
「ここが邪神の城だなんて信じられないわね」
禍々しい雰囲気は一切なく、それどころか趣のある素晴らしい城だとすら思う。
寢室などが用意されていることからこの城を訪ねてくる人間がいたのだろうか?
そんなことを考えながら周囲を見渡すと……。
「あれ。エルト君がいない?」
私は起き上がると部屋を出るのだった。
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