《【書籍化】生贄になった俺が、なぜか邪神を滅ぼしてしまった件【コミカライズ】》邪神の城④
「ここは……どこだ?」
転移の力をけたのは間違いない。
以前、邪神の元へと向かった時に転移魔法陣に乗ったことがあるが、今の覚はそれと同じだった。
俺は周囲を観察してみる。
どうやら罠の類ではないようで、転移先でモンスターに囲まれるというようなことはなかった。
地面を見ると魔法陣が輝きを失っていく。どうやらこの魔法陣の役割は単に俺たちをこの場へと運ぶだけだったようだ。
「エルト君。そ、そろそろ放してもらえないかしら?」
「ああ悪い」
俺は魔法陣が発する際に咄嗟に庇ったアリスを抱きしめていた。
慌ててを放して距離をとるのだが……。
「べ、別に悪くはないわよ。庇ってくれようとしたのは理解しているわ」
暗闇の中ぶつぶつと呟いている。怒っている様子ではないのでひとまず置いておくことにしよう。
「それにしてもここはいったい?」
俺が周囲をよく見ようと立ち上がると。
「えっ?」
アリスの驚き聲が響く。
突然部屋中を明りが満たしたのだ。
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「す、凄い。この部屋」
俺たちの足元には転移させた魔法陣がうっすらと殘っている。その前には丈夫な作りの椅子と何やら見たことのないタイプの機が置かれている。機には不思議な合いの石が多數等間隔で並べられていて何らかの魔法裝置なのだと想像する。
「これって……古代文明の魔法裝置よね?」
「知っているのかアリス?」
ただの街人の俺などよりは全然詳しいのだろう。俺はアリスにこれが何なのか聞いてみた。
「今から數萬年前、世界は信じられないぐらい高度な文明を持っていたらしいわ。空を支配し、海の底に潛り。人類があらゆる種族を支配していたと言われているの」
古代文明については聞いたことがある。
ダンジョンなどから時折手にる強力な武や防などは古代文明の産なのだ。
明りがついたので周囲を見渡してみる。
まず俺たちがいるのは部屋の丁度真ん中のようだ。この部屋はこの場所を中心に円を描くように広がっている。それぞれの向きには階段があり、この場所から下段の様子を伺うことができるようだ。
床はこれまで見たことのない材質で出來ていて、ツルツルしているのだが石に比べるとそれ程くはなくな材質をしている。
部屋の外側には目の前の機と同様、形の整った石が等間隔に並んでいてこの部屋全てが魔法裝置の集まりなのだと認識させられた。
「こんな大規模な魔法裝置なんて初めて見るわよ。もしかしてこれ世界で初めての発見よ」
アリスは難しい顔をしながらこの魔法裝置を見極めようと思案しているのだが……。
「まずはここがどこなのか把握するところからだろうな」
転移魔法陣によって飛ばされてきたのだ。時間が経てばが復活するかもしれないが、今はできる調査をしておくべきだろう。
「ねえ、エルト君。ちょっと私気付いちゃったんだけど」
「なんだ?」
アリスは俺の肩を叩くと注意を向ける。そして目の前の機のある場所を指差す。
「このってる部分なんだけどさ、私のペンダントの形にそっくりじゃない?」
そこには窪みが三つあり淡いを放っている。アリスが言う様に【帝のペンダント】が嵌りそうだ。
「は、嵌めてみていいかな?」
恐る恐るといった様子で質問をしてくるアリスに。
「ここに転移させられたのもそのペンダントが原因だろう。なら嵌めることで事態がくかもしれない」
俺はそう判斷するとアリスに嵌めるように言った。
「やっぱり、ぴったり嵌ったわ」
アリスはペンダントを首から外すと裝置へと嵌めこんだ。すると…………。
『システムを起します。揺れますので衝撃に備えて下さい』
部屋中に聲が響き渡る。そして……。
――ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ――
「きゃあっ!」
警告の通り激しい衝撃と共に地面が揺れ始めた。
「おっと、危ないっ!」
俺は倒れそうになっているアリスを抱き留める。
「あ、ありがとうエルト君」
アリスが顔を上げると俺を見つめてきた。だが……。
「ひとまず摑まっていろ」
揺れは段々と激しくなっていく。
外では何かが壊れたり落ちる音が聞こえ、どうやら建全が大きく揺れているのだと俺は理解した。
どのぐらいの時間耐えていただろうか、結構な時間を俺はアリスを抱きしめながらやり過ごしたのだが……。
「え、エルト君! あれっ!」
いつの間にか天井と壁には風景が映っていた。宵闇に映るのは周囲を漂う雲。
不思議なことに外の風景を見ているのに風がってくる様子はない。
「これって……壁に風景を投影している?」
アリスがいち早くカラクリに気付く。すると……。
『システムを起しました。これよりマスターの登録に移ります』
よくわからない音聲が鳴り響くのだった。
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