《【書籍化】生贄になった俺が、なぜか邪神を滅ぼしてしまった件【コミカライズ】》天空城④
「へぇ、ここが天空城なの?」
セレナが興味深く周囲を見ている。
『はい、天空城の制室になります』
セレナの問いにエクスが答える。
あれから転移魔法陣が復活した後、俺とアリスは一旦魔法陣に乗りセレナとアリシアを迎えにいった。
「それにしても、二人で居なくなったかと思ったらこんなところにいたんですね」
アリシアが俺とアリスをじっと見てくる。
「あははは、ごめんね。部屋の魔法陣が作して勝手に連れてこられちゃったのよ」
アリスはアリシアにたいしそんな言い訳をすると。
「それよりここ本當に凄いわよ」
手を広げると制室の様子を二人に伝えて見せた。
「信じられないだろうが、ここは今空の上に浮かんでいるみたいなんだ」
俺と馴染みのアリシアも天空城のおとぎ話を聞いたことがあるはず。
このを共有しようと告げてみるのだが……。
「うん知ってるよ。だって、私たちのいた場所からも確認できたもの」
「えっ?」
「なんだって?」
Advertisement
その言葉にアリスと俺が逆に驚かされた。
「もしかして二人とも、この場所がどこかわかっていなかったの?」
セレナは怪訝な表を作ると続きを言った。
「ここ邪神の城だよ? 私たちエルトが居なくなったなと思っていたら地面が揺れて。それで外に出てみたら邪神の城が空に浮かんでいたもの。この制室は恐らく邪神の城のもっと高い建のどこかにあるのよ」
そう言われて初めて気づく。生贄の際になまじ転移魔法陣を使って移したもので、転移魔法陣=遠くへ運ぶものという認識だったのだが……。
『はい、おっしゃる通りです。こちらの制室は天空城中央塔の上層にあります』
エクスが補足説明をしてきた。どうやら間違いないらしい。
「ということはれなかった部屋のどれかか……」
邪神の城から出する際に福音の指を持ち歩いていなかった為、ドアが閉まっている部屋にれなかった。恐らくスルーしてきた部屋のどれかがここに通じていたのだろう。
「それで、エルト。私たちに頼みたいことってなに?」
俺が考えているとセレナが首を傾げた。
「ああ、実はこの天空城を制するには全部で三つの鍵が必要らしくてな。一つはアリスがもっていた【帝のペンダント】だったんだが、殘り二つがセレナにプレゼントした【福音の指】とアリシアにプレゼントした【神杖ウォールブレス】なんだよ」
「そ、そうなんだ」
俺の言葉にアリシアは目を丸くした。
「それで早速で悪いんだが、アリシア。杖をそこのに刺してくれないか?」
「えっと、こう?」
俺が頼むと、アリシアは戸いながらも【神杖ウォールブレス】をへと差し込んだ。
「わっ! 輝きだしたよっ!」
『第二セキュリティ解除いたします。これにより天空城は飛行可能になりました』
エクスの聲が響く。半信半疑ではあったが、どうやらこれらが鍵で間違いなかったようだ。
「それじゃあ次はセレナだな。アリスの【帝のペンダント】の橫にこの【福音の指】をセットしてくれ」
そう言って指を渡そうとするが、セレナは首を傾げる。
「エルトがそのままセットすれば良いんじゃないの?」
そのことについて説明しようとするとエクスが説明を始めた。
『三つの鍵の所有者とマスターはそれぞれ別な個でなければなりません。マスターは既にマスターの権限を持っているので鍵の保有者として認められません』
これは天空城をかす際の防衛機能らしい。
個人の勝手な判斷でかすにはこの魔導裝置は危険すぎる。
よって、エクスに命令をだせるマスターと、三つの鍵の持ち主が同意して鍵を所定の場所に置かなければならないのだ。
「ふーん、そうなんだ。じゃあ仕方ないわね」
セレナは指をけ取ると窪みに嵌めこんだ。
『最終セキュリティ解除。天空城はただいまより飛行モードに移行します』
「きゃっ!」
「わっ!」
セレナとアリシアがバランスを崩して抱き著いてくる。
『現在、障害がない高度まで移しています。3500……4000……5000……高度を確保しました』
揺れが収まると俺は周囲を見渡す。
先程までよりも雲が多く、空の青さが濃くなっている。
『飛行可能高度になりました。どちらへ向かいますかマスター?』
エクスからの質問に俺は……。
「じゃ、じゃあ南下してエリバン王國の首都まで頼む」
初めて見る景に圧倒されながら答えるのだった。
外れスキル『即死』が死ねば死ぬほど強くなる超SSS級スキルで、実は最強だった件。
【一話1000字程度でスマホの方にもおススメです!】 主人公は魔導學校を卒業し、スキル【即死《デストラクション》】を手に入れる。 しかしそのスキルは、発動すれば自分が即死してしまうという超外れスキルだった。 身一つで放り出され、世界を恨む主人公。 だが、とある少女との出會いをきっかけに、主人公は【即死】の隠された能力に気付く。 「全て、この世界が悪いのよ。この世界の生きとし生けるもの全てが」 「……ふうん。で、仮にそうだとして、君はどうするんだ」 「私の望みは一つだけ。ねえ、私と一緒にこの世界を滅ぼさない?」 「すっげー魅力的な提案だね、それ」 最強の力を手に入れた主人公は、少女と共に自分を見捨てた世界に復讐を果たすことを決意する。 隠れ最強主人公の、復讐無雙冒険譚。 ※カクヨムにも改稿版の投稿始めました! ご一読ください! https://kakuyomu.jp/works/1177354054893454407/episodes/1177354054893454565
8 180[完結しました!] 僕は、お父さんだから(書籍名:遺伝子コンプレックス)
遺伝子最適化が合法化され、日本人は美しく優秀であることが一般的になった。そんなご時世に、最適化されていない『未調整』の布津野忠人は、三十歳にして解雇され無職になってしまう。ハローワークからの帰り道、布津野は公園で完璧なまでに美しい二人の子どもに出會った。 「申し訳ありませんが、僕たちを助けてくれませんか?」 彼は何となく二人と一緒に逃げ回ることになり、次第に最適化された子どもの人身売買の現場へと巻き込まれていく……。 <本作の読みどころ> 現代日本でのおっさん主人公最強モノ。遺伝子操作された周りの仲間は優秀だけど、主人公はごく普通の人。だけど、とても善人だから、みんなが彼についてきて世界まで救ってしまう系のノリ。アクション要素あり。主人公が必死に頑張ってきた合気道で爽快に大活躍。そうやって心を開いていく子どもたちを養子にしちゃう話です。 ※プライムノベルス様より『遺伝子コンプレックス』として出版させて頂きました。
8 144召喚チート付きで異世界に飛ばされたので、とりあえず俺を転移させた女神さまを召喚することにしました
MMORPGのつもりで設定したステータスを持って、相馬(そうま) 徹(とおる)は召喚士として異世界に転移した。女神さまから與えられたのは、ただひたすら召喚――つまりガチャを回すことに特化したチートだった。ソーマは召喚チートを駆使し、この世界で成り上がっていく。これは一人の少年が、魔王を倒し勇者に至るまでを描いた物語。※こちらの作品はまったり進行でお送りいたします。 この作品は『小説家になろう』様でも掲載しています。
8 61異世界転生〜貰ったスキルはバグ並みでした〜(仮題)
普通の高校1年生の主人公の八神優羽(やがみゆう)は、一緒に學校から帰っていた幼馴染の桜井結月(さくらいゆづき)を助たが、優羽はその車に轢かれて死んでしまった。そして、神たちと出會い貴族のヘンゼル家の三男アレク・ヴァン・ヘンゼルとして異世界で第二の人生を歩んでいく。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 作者はこれが初作品ですので、読んでみてどんな感じか、どこを改善したほうが良いかなどを、コメントでやさしーく、やさしーく教えてください!(豆腐メンタルが傷付きます…) 題名などはまだ仮なので変えるかもしれません…。
8 62彼の名はドラキュラ~ルーマニア戦記~改訂版
大學の卒業旅行でルーマニアの史跡を訪れた俺はドラキュラの復活を目論むカルト宗教の男に殺されたはずだった……。しかし目覚めて見ればそこはなんと中世動亂の東歐。「ヴラド兄様……」えっ?もしかして俺ドラキュラですか??
8 85初戀の美少女が俺を振って、妹になったんだが
沢渡彼方は小學校の頃からずっと五年間もの間、片想いだった相手、優等生で性格もいい完璧美少女の南野遙花に告白する。だが、あえてなく撃沈。まあ、覚悟していたことだと気持ちを切り替え、また今まで通りのフツーの日常に戻るつもりだった。しかし、両親の再婚により、遙花は義妹となり一つ屋根の下に暮らすことになってしまったのだ!しかも、実は彼女の性格には裏と表があり、外面は誰にでも親切な優等生だが、家では我が儘で高飛車な少女だった。すっかり遙花に幻滅してしまった彼方。だが、もう元の生活には戻れない。いやおうなしに、大好きから大嫌いになってしまった遙花との同居生活は始まる。そう、妹に振られても、彼方の日常は続くのだ。そんな折り、両親が海外に長期出張してしまうことになって、二人の関係に変化が……?!駄妹ライター瀬尾順が贈る、新しい形の兄妹ハートフル・ラブコメディー開幕!
8 186