《【書籍化】生贄になった俺が、なぜか邪神を滅ぼしてしまった件【コミカライズ】》レオン王子
矢を持って怒っているのは、薄緑の髪と深緑の瞳をした男だった。
年齢は俺よりし上に見えるので二十歳前後、肩までびた髪に上質なマントとターバンをに著けており、分の高さが伺えた。
「えっと、俺がったものですけど、もしかして當たりましたか?」
「突然目の前を橫切って木を二つ貫通したんだぞ! 狩りをするときは周囲にもっと気を配れよっ!」
「そ、それは……すみませんでした」
あまり力をれたつもりはなかったのだが、思っていたよりも矢が飛んでいたらしい。
「當たらなかったからまあいいけどな……。それよりお前、隨分と……」
意外とあっさりと許してくれた。だが、男はジロジロと俺を見回した。
「お前、名前は?」
「俺は、エルトです」
「なるほど、お前が例の邪神殺しの英雄か、そのオーラは飾りじゃなさそうだな」
男が放った言葉で逆に驚かされた。
「あなたは一何者ですか? オーラはエルフにしか見えないと聞いているんですが……」
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魅力のステータスがなければオーラを纏うことはできないし視ることもできない。エルフの村で俺が教わった時ヨミさんからそう聞かされている。
「あなたはグロリザル王國のレオン王子ではないですか」
ローラの聲が聞こえる。もしかして存在している國々のすべての王侯貴族のプロフィールが頭にっているのだろうか?
「久しぶりだな、ローラ」
そんなことを考えてみたが、どうやら普通に顔見知りのようだ。
「ええ、まさかあなたが狩猟祭に參加しているとは思いませんでした、確か參加者の欄に名前がなかったと思いますが?」
「シャーリーの奴が煩くてな『せっかく各國の同世代の方々が集まっているのですから、王子もしは仲良くする努力をしてください』。って説教するからっ飛びで參加した」
「それは當然でしょう、我々王族にとって自國をかにするための易相手は常に必要ですから」
「お前までそれを言うのか、これ以上は勘弁してほしいんだが……」
非常に嫌そうな顔を浮かべる。レオン王子は俺の方へ向き直ると、
「俺が何者かは今ローラが言ったとおりだ。何故オーラを使えるかについては俺も霊使いだからだよ」
レオン王子の言葉に俺は息を呑んだ。
「俺の祖國は、代々風の霊王を崇めている。過去に霊の加護をけた者が王家にいて、ときおり霊を扱える人間が生まれてくるんだ。俺はそのの一人ってわけだな」
「そうだったんですか、レオン様は……」
「いやまて、俺のことはレオンと呼び捨てにしろ。俺もお前のことをエルトって呼んで構わないか?」
「ええ、俺の方は構わないですよ、レオン」
「それじゃあよろしくな、エルト」
お互いに呼び捨てで呼び合う。霊について々話をしたいと俺が考えていると……。
「エルト様、そろそろ狩りに戻らないと時間が足りなくなります」
ローラが橫から口を挾んできた。
「そう言えばここは狩場だったな、ところでその恰好を見るにローラも參加しているのか?」
後ろで髪をまとめたローラを見たレオンは彼が參加していることを意外そうな顔で見た。
「ええ、最初はエルト様のサポートとしているつもりだったのですが、ドゲウ王子と賭けをしてしまいましたので」
ローラは搔い摘んで賭けの容を口にした。すると、レオンは話を聞いている途中から顔を歪め不機嫌な聲を出した。
「あいつはまだそんなことをしているのか……」
「知っているんですか、レオン?」
「ああ、子供の頃からの因縁でな。いくつの頃だったかパーティーに參加してたら取り巻きを連れて絡んできたからダーツにって大恥を掻かせてやったことがある」
パーティー會場にはゆっくり歓談したり、友好を深めるため様々なボードゲームやらも用意されている。
子供の頃のレオンはそこでドゲウ王子に圧倒的な力量差を見せつけて恥を掻かせたらしい。
「その時も、嫌がるシャーリーを強引にっていたんだよな。確か、アリスも何度か聲を掛けられていたのを覚えているよ」
レオンの報で俺の眉が歪む。
「そんなわけで、ここでレオン王子と時間を潰している余裕はあまりないのです。エルト様は弓が不得手のようですので……」
練習をしていれば違うのだろうが、現時點では言い返すことが出來ない。とにかく數をこなそうと俺が考えていると……。
「だったら俺もエルトのチームに參加させてくれ。適當に流すつもりだったけど、そっちの方が斷然面白いからな」
レオンが俺たちのチームへと參加することになるのだった。
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