《【書籍化】生贄になった俺が、なぜか邪神を滅ぼしてしまった件【コミカライズ】》ローラとランチ
※宣伝です
一日遅くなってしまいましたが、4/15(金)に漫畫の単行本が発売になりました。
『生贄になった俺が、なぜか邪神を滅ぼしてしまった件』
『ダンジョンだらけの異世界に転生したけど僕の恩恵が最難関ダンジョンだった件』
両作品とも漫畫となったことで、原作にはない絵を見て楽しむという要素が加わっておりますので、きっと満足いただけると思っています。
もし良かったら、買って読んで頂ければ幸いです。
「エルト様、次はこちらの書類にサインをお願いします」
斜め後ろからスッと手がびてきて機の上に紙が置かれる。
今回の書類は、先日ドゲウが働いた無禮に対する容で、決して安くない金額を支払うむねが書かれている。
「……なにか?」
首をかして後ろを見ると、ローラとばっちりと目が合う。
昨日まではもうあと數歩後ろに控えていた気がするのだが……。
「今日の書類はそれが最後です。終わったらランチを用意してありますので移しましょう」
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「えっ? もう? いつもならもっと山積みになっていたと思うけど」
これまで、毎日山ほどの書類を見てきたのに、突然仕事が減ったような気がする。
「先程までサインして頂いたものですが、同じような容のものは私の方で纏めてありますので、その上で一覧にしたものにサインをいただいたので」
確かに綺麗な字で書かれた書類があり、その下に束となった紙があったのを思い出す。
ローラの言葉通りになっていて、非常にやりやすかったのは覚えている。
「……にしたって。あれだけの量の書類を読み込んでわかりやすい説明を加えて一枚にまとめたのか?」
それにしたって俺がサインした枚數は十や二十ではない。つまりローラはその數十倍の書類にきっちり目を通したことになる。
「日頃から書類を読むのには慣れてますから。このくらいは普通ですよ?」
ローラは首を傾げるとそう言う。明らかに異常な能力なのだが、ここで指摘しても仕方ないだろう。
俺は最後の一枚にサインをするとその日の仕事を終えるのだった。
仕事が終わり、俺とローラは來賓用の食堂で二人でランチをしていた。
俺がホスト席に座り、ローラはその左側へと座る。これまでは俺が一緒に食事を摂ろうとっても応じてくれなかったのだが、今日も駄目もとでってみたところ了承を得られた。
「へぇ、ローラは最近までグロリザルに留學していたんだ?」
そうなると、これまで聞けなかったことを聞きたくもなる。
アリスの妹だと思うと、俺はつい親しみをじてしまいローラに話し掛けていた。
「……ええ、今からちょうど一年前になります」
チラリと俺を見るとそう答えた。その視線の意味を正しく読み取ることができない。
「グロリザルってどんな場所なんだ?」
先日、たまたまレオンと縁ができたのだが、外國については俺も興味がある。
「山脈に囲まれていて、一年の大半が氷雪に包まれている國です」
「寒いのか、それにしても雪に覆われた景か……」
さぞやしい景なのだろうと思い浮かべる。
「グロリザル首都を北上していくと”北海”と呼ばれる海があります。そこからは船で外國から様々な変わった資や嗜好品がってきて、採れたての魚を生で食べたり干にしたりしていますが、その味わいは絶品です」
「それは……ちょっと行ってみたいな」
ローラの語りが上手く、俺はグロリザル王國に興味を惹かれた。
「確か、報奨の中に北海にある屋敷があったはずです。エルト様ほどともなれば通行も問題ありません。興味があるなら一度訪ねて見ると良いかもしれませんね」
「そうだな、それも面白いかもしれない」
セレナやアリシア、マリーとも相談する必要があるが、イルクーツに戻る前に寄り道するのも良いだろう。
「それにしても、やたらと詳しいな。やっぱり留學するから勉強してたのか?」
王が留學するともなると事前に々調べたのだろう。俺はローラに質問をするのだが……。
「いえ、私の留學は突然だったので、行ってから々と報を集めました」
そこまで言うと、ローラは食を置くと俺を見る。
「私は父とお姉様に嫌われておりましたので」
「えっ?」
その言葉を聞いた瞬間、俺は頭が真っ白になるのだった。
新作
『Fランク冒険者のり上がり、俺だけができる『ステータス作』で最強へと至る』
の投稿を開始しました。
落ちこぼれの年ティムにある日、誰も見たことがない『ステータス畫面』が表示されるようになり、それらの項目を弄れることに気付くところから語ははじまります。
これまで見下してきた他の冒険者を見返しながら一歩一歩長していく語です。
宜しければ、こちらもブックマークして追いかけて頂けると嬉しいです。
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