《【WEB版】劣等賢者のケモノ魔法革命〜「獣人は魔法が使えない劣等種だ」と宮廷魔師から追放されたけど、弟子とFランク冒険者を満喫してたら、いつの間にか最強の魔法學院ができていた〜:書籍化+コミカライズ》16.賢者様、努力を無駄にされた怒りに震え、とっておきの強化魔法でけ容赦なく盜賊をフルボッコにする

「お前ら全員、くなっ!」

冒険者ギルドの扉が突然、ばぁんっと開く。

そして、現れたのは覆面をした男たちである。

しかも、その手にあるのは最近流行りの魔法弾。

多大な魔力を込めることで、辺りを瓦礫の山に変えることのできる殺傷兵だった。

さっきまで私に絡んできた大男も、それに気づいたのか「ひぃっ」と小さな悲鳴をあげる。

おいおいおいおい、おっさん、悲鳴なんかあげてんじゃないよ!

あんた、あたしを煽ってたでしょうがぁっ!

おじさんの怖じ気づきぶりに、心、毒づく私である。

「一歩でもくと、こいつの命はねぇぞっ!」

しかも、男の一人は近くにいた冒険者のの子を人質にとるではないか。

なんてやつらだ、悪黨にもほどがある。

「きゃぁあああ!? た、助けてぇええ!?」

の顔には見覚えがある。

私がキラーベアから助けてあげた、あのリス獣人のの子だ。

髪のの合間から見える耳と大きな尾を忘れるはずがない。

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うぅむ、どこまでも運の悪い子である。

「あいつら、最近、ここらを荒らし回っているグジャラート団だぜっ!?」

「くそっ、その子を放せっ!」

盜賊のに騒然となる冒険者ギルド。

でえぇええ、何よこれ、ちょっと待ってよ!?

すっごくいいところなのに、変な奴らが來ちゃったよ!?

今からでも遅くないから、「サプライズでぇす」って笑ってよぉおお!

「くそっ、あいつら魔法弾を持ってるぞっ!?」

冒険者たちも奴らがとんでもないものを持っていることに気づいたらしい。

そう、下手に刺激をしたら大変なことになる。

魔法弾がさく裂すれば、おそらくこの冒険者ギルドの面々は一発で重傷を負うだろう。

場合によっては死者すら出る。

普通に考えれば、奴らを刺激しないことに注力するはずだ。

しかし、私は違った。

魔法弾に対する恐怖だとか、そんなものはじていない。

私の野を邪魔してくれたことに対する大きな失と、大きな憤りをじていたのだ。

せっかく三日も待ったっていうのに!

最後のチャンスだったっていうのに!!

こいつら絶対に許さないっ!!!

「このクズども! 地獄の閻魔に詫びるがいい!」

怒りのあまり、ちょっと暴な言葉が口をついて出てくる。

念のために言うけど、あたしゃ普段はこんなこと言うじゃないんだよ。

「ひ、ひぃいいいい!? お師匠先輩様!?」

私がしだけ魔力を解放したことに気づいたのか、ライカが怯えたような聲を出す。

しかし、怒らずにはいられないでしょ。

私たちの野を打ち砕いてくれた、この連中にはっ!

「よぉし、くなよっ! このギルドの売上金をこの袋にれろっ! ほら、付嬢、早くしろっ!」

覆面の男の一人は大きめの袋をけ付けの人に投げつける。

なるほど、奴らの狙いは冒険者ギルドの売上らしい。

確かにギルドは多大なお金がく場所だ。

それにしても、である。

白晝堂々、弾を使って脅すなんて大膽な奴ら。

しかし、大膽さなら、私だって負けてはいないわけで!

「午前一時の(ミッドナイト)運會(エンジェル)!! 午後二時の(アフタヌーン)存在消失(ステルス)!!」

私はすぅっと息を吸うと、強化魔法と隠蔽魔法の2つの魔法を同時詠唱。

が沸き立ち、あらゆる能力が倍加していくのをじる。

「くらえっ!!」

そのまま不屆きな盜賊軍団に向かって、ダッシュ!

私が目指すのはあいつらの顎と魔法弾。

強化によって高速になった今の私は誰にも止められない。

顎に良いのを一発れて、さらには魔法弾を掠め取ってしまおう。

怒りのあまり、ほぼほぼ本気の速度での奇襲である。

しかも、隠ぺい魔法で姿を消した狀態での死角からの攻撃。

連中は私に気づくことさえできない。

ごすっ、げしっ、どがっ!

そんな合に、私の左ジャブが無法者の顎にクリーンヒットしていく。

私が掲示板の前にもどってくる頃には、賊は三人とも床に突っ伏していた。

ちなみに魔法弾は素人ると危ない代である。

こっそり収納魔法の【長種の無限収納(マジックインベントリ)】にれておき、代わりに先ほど八百屋で買った丸ナスと換することにした。

うふふ、そっくりだからバレないかも。

「あれ? 倒れたぞ?」

「ん? あいつら、魔法弾持ってなかったか?」

「いや、ナスを持ってるぞ? 見間違いなんじゃないのか?」

突然、賊が現れたかと思ったら、いきなりぶっ倒れたのである。

しかも、その手にはナスが握られてるという始末。

冒険者たちも突然の不可解な出來事に目を白黒させる。

しまいには衛兵がやってきて、ならず者たちをどこかに連れて行ってしまった。

愚かな賊たちよ、私の野を邪魔してくれたことの報いをけるがいい!

ひゃーっはっはっはっ!

心の中で高笑いをするのだった。

「……ライカ、帰るよ」

ガヤガヤと騒いでいる冒険者たちを後に、私たちは冒険者ギルドを出る。

私の仕業だとはバレてないと思うけど、長居するのは得策じゃない。

「お師匠先輩様、さすがですっ! 三日間も意味不明なことをしていると思ってたら、悪い人たちが攻め込んでくるのを待ってたんですねっ!」

帰り際、ライカは私の腕に抱きついてなにやら喜んでいる。

なんというポジティブな曲解力!

ちょっとは見習いたいものだよ、それ。

「も、モチロンだともっ! 全部、計算通りってやつさ!」

私はライカのヨイショをれることにした。

まぁ、冒険者のみんなも無事だったし、これでいいのかな。

明日も頑張るぞ!

【魔様の使った魔法】

午前一時の(ミッドナイト)運會(エンジェル):寢る直前になると突如として俊敏なきを見せる実家の貓のきを參考にした強化魔法。俊敏さ、力など、様々なステータスに強化がかかる。

午後二時の(アフタヌーン)存在消失(ステルス):晝間には完全に気配を消すことのできる貓の様子をヒントに開発された隠蔽魔法。明るい場所で効果を発揮し、敵に気づかれることなく攻撃できる。

「面白かった」

「続きが気になる」

「どうして寢靜まってから、暴れまわるのか……」

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