《【WEB版】劣等賢者のケモノ魔法革命〜「獣人は魔法が使えない劣等種だ」と宮廷魔師から追放されたけど、弟子とFランク冒険者を満喫してたら、いつの間にか最強の魔法學院ができていた〜:書籍化+コミカライズ》17.ジャーク大臣の悲劇と野:手下がまたしてもやられて大損害です。たけど、次はこいつがやってくれる(と信じてる)!
「なぁっ!? 失敗しただとぉっ!? グジャラート団の愚か者どもめがっ!」
ここはランナー王國。
文化と歴史に優れ、周辺國からも一目置かれる大國である。
その大國の有力者の一人がジャーク大臣。
彼の野は隣國のワイへ王國を侵略し、我がとすることである。
しかし、彼は今日も大聲をあげて怒り狂っていた。
普段は丁寧な口調の彼であるが、怒りが発した時には暴な口調になるようだ。
その理由は単純なことだった。
またしても、ワイへ王國の破壊工作に失敗したのだ。
一度目はモンスターを使った街道の襲撃の計畫。
これは突如現れた冒険者か何かによって、未然に防がれてしまった。
そして、二度目はならず者たちを使った、冒険者ギルドの襲撃。
計畫が実現していれば、多數の冒険者を殺傷していたはずなのだが、結果はまさかのゼロ。
誰一人怪我を負うことなく、ならず者たちはお縄になってしまったのだ。
「それが理由はわからないのです。盜賊の中でも凄腕を雇ったのですが……」
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錬金師のレイモンドは額に汗を浮かべて、事の顛末を伝える。
そう、金目に糸目をつけず、最高のならず者を集めたはずなのである。
「それがどうも、冒険者ギルドにった瞬間に気絶したそうです……」
しかし、結果は散々なものだった。
ならず者たちは誰と戦することなく、冒険者ギルドの扉を開けて人質をとった直後に倒れてしまったとのことだからだ。
冒険者の誰一人に危害を加えるでもなく、ただただ、その場で失神したとのこと。
多くの冒険者がその異様な様子を見ており、今では笑いの種にもなっているそうだ。
しかも、である。
「なにぃっ!? 魔法弾がなくなっただと!?」
「は、はい。逃げたものの言い分では、見せつけはしたが、いつの間にかナスになっていたと申しております」
「ナ、ナスだとぉおお……!??」
必ず発させるように伝えていた弾がなくなってしまったというのだ。
それだけでも一大事だというのに、野菜に変化したなどと世迷いごとを言う始末。
大臣は予想外の出來事に目を白黒とさせる。
魔法弾は取り扱い注意の非常に繊細なものである。
なくとも、失神して地面に倒れたのなら、その瞬間に弾がさく裂してもおかしくはないのだ。
魔法弾を持ち逃げした可能も疑ったが、確かに懐から取り出したと見張りのものは伝えている。
「じゃあ、どこに消えたというのだ!? ぐぬぬ……、愚かな盜賊どもがぁああああ!」
聞けば聞くほど間抜けな仕事ぶりで、怒りに震える大臣。
はっきり言って、大損害である。
「とはいえ、得の知れない敵が冒険者ギルドにいる……ということです。誠に殘念ではございますが」
レイモンドは眉間にシワを寄せ、大臣をめるような顔でゆっくりと話す。
実をいうと、彼は心、ほくそ笑んでいた。
彼は當初より盜賊団を使うのを良く思っていなかったのだ。
「ざまぁみろ、下衆な盜賊どもめが」とがすくような気分をじる。
そして、盜賊がやられた以上、必然的に次の出番は自分なのだという確信があった。
「くっ……、冒険者の連中め……。しかし、レイモンドさん、あなたに策があると言うのですか?」
大臣は蛇のような瞳で、レイモンドをにらみつける。
そう、大臣は大いに苛立っている。
多額の出費をしているのに、ことごとく失敗を続けているからである。
カヤックに出したモンスターも、グジャラート団に支払った金銭もバカにならないのだ。
それが全て無駄になっているわけであり、金にうるさい大臣には耐えがたいことだった。
「ふふふ、ご安心くださいませ、大臣様。私の得意分野、呪いによってワイへ王國を暗黒のるつぼに陥れて見せます」
しかし、レイモンドは怖気づくことはない。
彼の側にはもうすでに次の策が用意されていたからである。
そして、その計畫こそが彼の最も得意とする錬金を活用したものなのだ。
「の、呪いですって!?」
「えぇ、大臣様のあれを使わせていただきます!」
「そ、そこまでするのですか!? レイモンド、あなたは恐ろしい男ですよ……」
その計畫の一部始終を聞いた大臣は、あまりの殘忍な容に言葉を失う。
敵に甚大すぎる被害をもたらすこと、間違い無しの作戦だからだ。
しかも、それは冒険者どころか一般市民までも標的にれた、最悪の作戦ともいえる。
「ふふふ、私におまかせください……」
レイモンドの口元には邪悪な笑みが浮かべられていた。
彼は今、信じられないほど悪辣な作戦に打って出ようとしていた。
「面白かった」
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「頑張れ、レイモンド! あの邪悪な賢者を打ち倒せ!!」
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