《ハッピーエンド以外は認めないっ!! ~死に戻り姫と最強王子は極甘溺ルートをご所です~》4

◇◇◇

學式も無事終わり、いよいよ學校生活が始まった。

私とカーネリアンは學科が違う。座學では同じ授業に當たることもあるけれど、それは毎日ではないし、思ったよりもすれ違う時間は多かった。

とはいえ、晝ご飯は學食で一緒に食べるようにしているし、學校が終われば同じ屋敷に帰るのだ。馬車での登下校も一緒なので、離れるといっても我慢できないほどではなかった。

それに私には、時間がないことだし。

科の授業は戦闘學科というだけあり、その殆どが実踐形式で行われる。

クラスメイトや教師、ときには上級生と手合わせをしながら、自らを高め、強くなるのが目標だ。

それぞれ得意武が違うので、どういう風に戦えば良いのか考えるのは楽しいし、新しい戦を知るのも面白い。

あと、意外と楽しいのが、タッグ戦だった。

ペアを組んで、相手ペアと二対二で戦うのだけれど、ペアのきを読んでいたり、協力して攻撃したりするのが思ったよりもに合ったのだ。

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しかもこれは予想外だったのだけれど、一番相がいいのが、なんとアレクサンダー王子だったりするのだ。

私は基本弓を使う遠距離攻撃を得意とするのだけれど、彼は槍を使っての近・中距離攻撃。

お互い戦いに関する考え方が似ているのか、打ち合わせしなくともなんとなく相手のきが分かるし、補足するようにくこともできる。

その戦い方は、今までひとりで戦ってきた私には目から鱗が落ちるというか、思いもつかなかったもので、こういう方法もあるのだととても勉強になった。

チームプレイの大切さを學んだわけだ。

とはいえ、これが魔王戦に生きるかどうかは分からないのだけれど。

ちなみにカーネリアンには、授業中、アレクサンダー王子とペアを組んでいることがバレている。

最初に知られた時は「ずるい!」と怒られたが、あれは私に対するずるい、なのか、それともアレクサンダー王子に対するずるいなのか、微妙なところだ。

何せカーネリアンは兄のことがとても好きだから。

彼にはこれも授業だから仕方ないと納得してもらいはしたが、かなり拗ねていたことを覚えている。

おかげで、屋敷に帰ったあと、彼を宥めるために何時間もキスをする羽目になった。

最後の方にはもうすっかり訳が分からなくなって、ぼうっとしていたが……うん、冗談抜きで、キスのしすぎでが腫れ上がるかと思った。

カーネリアンは怒ると、自分の気が済むまでキスをし続けるという癖があり、今回もそれが出た形となったのだけれど……いつもよりも長かったし、正直食べられてしまうかと思った。

それも良いかなと思ったのは、緒だけれど。

幸いにもなんとかそれで機嫌を直してもらった私は現在もアレクサンダー王子とペアを組み続けているのだが、やはり彼とは相が良いようで、もしかしたら、ひとりで戦うよりも強くなれる可能があるのではと最近考え始めている。

そしてそれはアレクサンダー王子の方も同じらしく、彼からは今度、スターライト王國の王立騎士団が討伐する予定の魔を一緒に刈りに行かないかとわれていた。

人間相手ではなく、魔相手にペアで戦うとどうなるのか試してみたいということで、私としても悪くない申し出だと思っている。

もちろん、カーネリアンに黙って行くわけにはいかないから、話をしないといけないのだけれど、彼が頷いてくれるか、それが問題だ。

アレクサンダー王子に対しては最近、どちらかというと戦いを通じた友みたいなものが芽生え始めていて、はお互い皆無なのだが、果たしてカーネリアンがそれを理解してくれるだろうか。

理解してくれれば話は早いのだけれど、それは私の希的観測に過ぎない。

多分、嫌がるだろうなというのは簡単に予想できるので、魔退治はもうしあとにしようとアレクサンダー王子に打診してみるつもりだった。

それに、今の私に、『ペア』で強くなることに意味があるかどうかも分からないし。

きたる魔王戦。

その時、アレクサンダー王子がいるかも分からない。ひとりで立ち向かう確率の方が高いだろう。

だとしたら、やはりまずは私が強くならなくてはいけないのだ。

そう思えば、ひとりでの鍛錬に力をれることになるのも仕方なくて、學園にある魔科生が使える闘技場を休み時間や放課後に積極的に使っては、自らを鍛えていた。

しかし、それでもまだ足りないというのが実際のところ。

私の思う強さには全然到達できていない。

私が妙に焦っていることにはカーネリアンも気づいていて「どうしたの」と聞いてくるのだけれど、まさか「魔王がもうしで復活するから、それに備えて」なんて言えるわけがない。

世の中的には魔王が復活する、なんて話は全くないし、詳しく話せば、私が死に戻ってきたことも説明しないといけなくなってしまう。

結局口を噤み、ひとりで頑張るしかないわけで、日々を焦りながらも確実に過ごしていくしかなかった。

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