《【電子書籍化】婚約破棄に乗り換え、上等です。私は名前を変えて隣國へ行きますね》第十六話 付ける隙
アレクの求婚を了承して、數日が経ちました。
私は店でアレクと一緒に、持ってきてもらった本を整理していました。
「なあ、エミー。言いづらかったら言わなくていいんだが」
「何でしょう?」
「し、気になることがある。お前の家のことを教えてくれないか」
私は嫌な思い出が頭をよぎりましたが、すぐに気持ちを切り替えます。
アレクは將來の妻について知っておきたいだけだろうし——何より、アレクはアスタニア帝國の皇子となる人間です。いかに平民の娘と結婚していいとはいえ、素の知らないを傍に置くわけにはいかないでしょう。調べなくては周囲も納得しないと思われます。
「分かりました。でも、私はもうあの家とは縁を切っていますから、調べるのなら絶対に関わりを知られないようにしてください」
「ああ、気を付ける。それは大丈夫だ、バルクォーツ侯爵にも協力してもらう」
それならば、と私はアンカーソン伯爵家のことをアレクへ教えました。すぐに何かが分かるとも思えませんし、特に私は後ろめたいこともないので、あとはいいようになるでしょう。
ついでに、私は元婚約者のことも言っておきました。テイト公爵家のヒューバート、私を捨てたあの男のことです。その話をしたところ、アレクは怒っていました。
「なんて無禮な、無神経な男だ。そんな人間がワグノリス王國の貴族なのか。テイト公爵家の名前は聞いたことがある、家柄や統はワグノリス王國隨一だと。だが、それだけだったようだ」
ワグノリス王國の文學をし、ある種の憧れもあったであろうアレクの落膽は、目に見えるようです。何だか、私は申し訳ない気持ちになりました。
しかし、アレクはこんなことも口にします。
「だが、財産目當てに結婚、ということは……財政のは相當悪いようだ。アンカーソン伯爵家が貿易で財をなしているとはいえ、そこまであからさまにできるほど隠す必要がない、とも思える」
なるほど、と私は心しました。アレクはほんのし話を聞いただけなのに、そこまで推測できたようです。
「おっしゃるとおりです。テイト公爵家の財政は火の車で、年々悪化しているという噂でした。だから、アンカーソン伯爵家がそれを援助して、両家の間に生まれた子にテイト公爵家とアンカーソン伯爵家の爵位を同時にけ継がせれば、という話だったようです」
「それならアンカーソン伯爵家も後継問題を解消できる、か。現狀、お前の妹が伯爵になるしかないが、が爵位を継ぐのは々と制限がある。大抵は未亡人か、最初から系と決められている貴族しかできない」
「ええ、ですからアンカーソン伯爵家も渡りに船だったようです。家を殘すため、またテイト公爵家の家柄の恩恵に與るため、という話でした」
私の話を聞いて、アレクはうーむと唸っていました。
「その話が本當だとすれば、ワグノリス王國の勢は意外と、付ける隙があるのかもしれないな」
スクール下克上・超能力に目覚めたボッチが政府に呼び出されたらリア充になりました★スニーカー文庫から【書籍版】発売★
西暦2040年の日本。 100人に1人の割合で超能力者が生まれるようになった時代。 ボッチな主人公は、戦闘系能力者にいじめられる日々を送っていた。 ある日、日本政府はとあるプロジェクトのために、日本中の超能力者を集めた。 そのタイミングで、主人公も超能力者であることが判明。 しかも能力は極めて有用性が高く、プロジェクトでは大活躍、學校でもヒーロー扱い。 一方で戦闘系能力者は、プロジェクトでは役に立たず、転落していく。 ※※ 著者紹介 ※※ 鏡銀鉢(かがみ・ぎんぱち) 2012年、『地球唯一の男』で第8回MF文庫Jライトノベル新人賞にて佳作を受賞、同作を『忘卻の軍神と裝甲戦姫』と改題しデビュー。 他の著作に、『獨立學園國家の召喚術科生』『俺たちは空気が読めない』『平社員は大金が欲しい』『無雙で無敵の規格外魔法使い』がある。
8 186たとえ夜を明かすのに幾億の剣戟が必要だとしても【Web版】(書籍版タイトル:幾億もの剣戟が黎明を告げる)
【書籍版①発売中&②は6/25発売予定】【第8回オーバーラップ文庫大賞『銀賞』受賞】 夜で固定された世界。 陽光で魔力を生み出す人類は、宵闇で魔力を生み出す魔族との戦爭に敗北。 人類の生き殘りは城塞都市を建造し、そこに逃げ込んだ。 それからどれだけの時が流れたろう。 人工太陽によって魔力を生み出すことも出來ない人間は、壁の外に追放される時代。 ヤクモは五歳の時に放り出された。本來であれば、魔物に食われて終わり。 だが、ヤクモはそれから十年間も生き延びた。 自分を兄と慕う少女と共に戦い続けたヤクモに、ある日チャンスが降ってくる。 都市內で年に一度行われる大會に參加しないかという誘い。 優勝すれば、都市內で暮らせる。 兄妹は迷わず參加を決めた。自らの力で、幸福を摑もうと。 ※最高順位【アクション】日間1位、週間2位、月間3位※ ※カクヨムにも掲載※
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京都競馬場のイベント。著ぐるみを著た女が階段から落ちて死んだ。その死に疑問を持った女子大の競馬サークルの後輩たちが調査を始める。なぜか、顧問の講師に次々と降りかかるわけの分からない出來事。 講師に好意を抱く女子學生たちの近未來型ラブコメディー&ミステリー。 講師の心を摑むのは、人間の女の子か、それとも……。 そして、著ぐるみの女の死は、果たして事故だったのか。推理の行方は。 「馬が教えてくれる」という言葉の意味は。 そして、妖怪が仕掛けた「合戦」によって得られたものは。 推理とはいえ、人が人を殺すという「暗さ」はなく、あくまで楽しく。 普通の人間、ゾンビ人間、妖怪、ペットロボットが入り亂れ、主人公を翻弄します。 競馬ファン必見、妖怪ファン必見のライト・ラブリー・ミステリーです。 錯綜したストーリーがお好きなミステリーファンの皆様へ。 第四章から物語は不思議な転換をし、謎が大きく膨らんでいきます。お楽しみに。 かなりの長編になりますので、少しづつ、ジワリと楽しんでいただけたら幸いでございます。
8 186妹と兄、ぷらすあるふぁ
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武術、勉學、何でもできる主人公がVRMMOで邪神と好き放題楽しんでいく小説です。 チートマシマシでお楽しみください。 作者の辭書に自重と言う言葉はない(斷言) 処女作、毎日投稿です。色々間違っている所もあると思いますが、コメントで感想やご意見いただければ勵みになるので是非お願いします。 作品への意見なども大歓迎です。 あと誤字多いです。御容赦ください。 注意 この作品には頻繁?に書き直しや修正が発生します。 作品をより良くするためなのでご容赦を。 大きな変更の場合は最新話のあとがきにて説明します。 Twitterハジメマシタ! ユーザーネーム「クロシヲ」でやってます。 ID的なのは@kuroshio_novelです。 コメントは最新話にてお返しします
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