《【書籍化】白の平民魔法使い【第十部前編更新開始】》幕間 -巨神の聲-
"どこだ……"
それは聲無き聲。
世界に響かぬその聲はその巨のにのみ反響する。
眼下に広がる平原と、見覚えのある隣の山を巨は見下ろす。
"どこだ……"
隣の山には四つの魔法使いの気配。
だが違う。
この四つの魔法使いはどれも違う。
懐かしい気配のするものの近くにいるが、どれも主とは違う気配だ。
"どこだ……どこにいる……"
巨は辺りを見回す。
……まるで人間のようではないか。
私はこんな事が出來たのかと、巨は自が自然にとった行に驚いた。
驚きながらも巨は近くにある人間の集落へと目をやる。
……ここにもいない。
だが懐かしい匂いだ。主が纏う地の匂い。主が好きだと言っていた故郷の匂い。
しかしそこには魔法使いの気配が二つ。
どちらも主のものではない。
"どこだ……!"
巨は魔法使いの気配を辿る。
ここからし離れた所にも魔法使いの気配がある。
強い気配もあるが、主には及ばない……。
こちらも違う。
――いや。
懐かしい気配が魔力に囲まれている。
魔力に囲まれている、が。
間違うはずがない。
この私が間違うはずがない――!
主はあそこにいる。あの場所にいる。
見つけた。見つけた。
"ここは……"
主の気配を確認した後、巨は見回した時の風景に違和をじていた。
あれから幾度月は巡った?
私は眠っていた。眠る前と同じ場所のはずだが、見える風景はまるで違っていた。
近くに見えるあの集落は懐かしい匂いはする、だがずいぶん変わってしまったものだ。
しかしこれは長というものだろう。
以前よりもあの集落は大きくなっている。眠る前はもっと小さかったはずだ。
変わりないのはこの隣の山だけだ。
私のモデルとなった偉大な山。偉大だが名も無き山。
人と獣を見守り続けるその姿に一切の変わりはない。
その在り方には同じ大地として敬意を表する。
ああ――そんな事よりも。
"行かなくては"
ここには主がいない。
何故いない?
主と共にこの地に眠ったことを私は忘れない。
ここにいないという事は、主は先に目覚めたのか?
そうだ、私が目覚めたということはきっと主も長い眠りから目覚めたのだろう。
先にこの変わった地を見て回っているに違いない。
主の下へ行かなくては。
どうやら主は何らかの魔法に囲まれているようだが、私には関係ない。
私は主に生み出された魔法。
主への道の妨げとなるものは悉く砕しよう。
この巨軀はその為にあるのだから。
"行かなくては……行かなくては……!"
主は私を創造した時に言った。
共にいてくれ、と。
ならば主は今も私を待っているはず。
この先で待っているはず。
行かなくては。
主の下へ行かなくては。
葉えなければ。
主の願いを葉えなくては――!
読んでくださってありがとうございます。
ここで一區切りかつ一部ラストの前半が終了です。
よろしければブックマークや下の☆マークを押して応援して頂けると嬉しいです。
想も隨時お待ちしております。
俺の得能は「平凡」だった。
この世界には1000人に一人「得能」を持つものが生まれる。 「得能」すなわち得する能力のことだ。サッカーが圧倒的に上手くなる得能や足がめちゃくちゃ速くなる得能、種類は様々だ。 その得能を所持して生まれてきたものは高校から得能を育成する學校、「得能育成學校」に行くことになる。 俺、白鳥伊織はその一人だった。だがしかし! 俺の得能は「平凡」であった。 この話は平凡な俺がある出來事で成長する話。
8 149【ダークネスソウル・オンライン】 ~追放された銀髪美少女のために『極振り』で頑張ってたら、たったの3日で『魔王』に成り上がっちゃいました。なので1週間で世界征服します~
世界初のVRMMORPG【ダークネスソウル・オンライン】にログインした俺は、聖騎士たちによっていきなりぶっ殺されてしまう。 テメェふざけんなゴラァァア! やめてやるよこんなクソゲー! ……と思ってたら、聖騎士たちに苦しめられてる超絶不幸少女を発見! こうなったら男としてやるしかねぇ! ジャンヌダルクだろうがペンドラゴンだろうがかかってこいや! ぶっ殺してやらぁあああッッッ! 『筋力極振り』舐めんなオラァアアア! ──という話である。 なろうのほうでも一歩早く投稿しております:https://ncode.syosetu.com/n1613ey/
8 114Lv.1なのにLv.MAXよりステ値が高いのはなんでですか? 〜転移特典のスキルがどれも神引き過ぎた件〜
全校集會で體育館に集まっていた人間達が全員異世界に召喚された!? おいおい冗談はよしてくれよ、俺はまだ、未消化のアニメや未受け取りのグッズを元の世界に殘してきてるんだ! え、魔王を全て倒したら元の世界に返してやる? いいよ、とっととやってやるよ! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 學校関係者全員が勇者召喚されたとある高校。 〜元の世界に殘してきた、あなたの大切な物の數だけ、代わりにチートスキルを付與します〜 神のその言葉通りに全員が、それぞれ本當に大切な所持品の數だけチート能力をもらうことになる。 全員がだいたい平均2〜4くらいしか付與出來なかったのだが、重度のコレクション癖のある速水映士だけは1000ものスキルを付與できることになっていて!? しかも最初に極運を引いたことで、後に付與されたスキルが超再生、超成長、更には全屬性特攻etc,etc……というあからさまに強そうな能力たち! 元の世界ではただのヲタクソ野郎である彼がこの世界では英雄! しかし、彼は英雄の座には興味を一切示さず!? 「魔王なんてサクッと全員倒してやる。俺には、さっさと地球に戻って未消化のアニメを消化するっていう使命が殘ってるからな!」 ギャグ要素強めな情緒不安定ヲタクソ野郎×チート能力の組み合わせによる、俺TUEEEE系異世界ファンタジー! ※小説家になろうにも投稿しています 《幕間》噓つきは○○の始まり、まで改稿済み 2018/3/16 1章完結 2018/6/7 2章完結 2018/6/7 「いや、タイトル詐欺じゃねぇか」と指摘を受けたため改題 第63部分より3章スタート 第2章まで完結済み 2月3日より、小説家になろうにて日刊ランキングに載せていただきました! 現在作者都合と病弱性により更新遅れ気味です。 《番外》は一定のテーマが當てられてます。以下テーマ。 2018バレンタイン→初めてのチョコ作りをするシルティス 2018ホワイトデー→理想の兄妹の図が出來上がるエイシルコンビ 2018エイプリルフール→策士な王女様と騙された勝気少女 ◇◇◇ ご不明な點がございましたらコメントかTwitterのDMにどうぞ 7/9 追記 公開しようと予約した一括投稿のうち最終話のみ、予約ではなく後悔にしてしまっていたので削除しました。 全體的な更新はまだ先になります。
8 156異世界で最弱の職についた僕は、最強を目指しました。
異世界に転生した主人公がはちゃめちゃな展開を乗り越え最弱から最強へ成長していく殘念系異世界ファンタジーです。
8 130病弱を演じる妹に婚約者を奪われましたが、大嫌いだったので大助かりです
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」「ノベルバ」に同時投稿しています。 『病弱を演じて私から全てを奪う妹よ、全て奪った後で梯子を外してあげます』 メイトランド公爵家の長女キャメロンはずっと不當な扱いを受け続けていた。天性の悪女である妹のブリトニーが病弱を演じて、両親や周りの者を味方につけて、姉キャメロンが受けるはずのモノを全て奪っていた。それはメイトランド公爵家のなかだけでなく、社交界でも同じような狀況だった。生まれて直ぐにキャメロンはオーガスト第一王子と婚約していたが、ブリトニーがオーガスト第一王子を誘惑してキャメロンとの婚約を破棄させようとしたいた。だがキャメロンはその機會を捉えて復讐を斷行した。
8 145クラス転移、間違えました。 - カードバトルで魔王退治!? -
カードバトル。それは、少年少女が駆け抜ける"夢の軌跡"。 季節は春。5月1日の暖かな時期。 修學旅行のスクールバスに乗る2年4組の生徒達は、謎のドラゴンと遭遇する。バスごと生徒らを連れ去るドラゴン。彼が向かった先は、とある美しい宮殿だった。 なんと! 2年4組の生徒は、契約により異世界に召喚されていた。そして、彼ら彼女らの知らぬ間に、魔王討伐の誓いを結ばれていたのだ。しかも話によると、その契約は手違いで、2年4組でなく、2年1組を召喚するはずだったとか言って、ふざけるなと激怒!! 権力も金もコネも力も無い、ただの高校生。そんな2年4組達が、魔王を倒す手段は『カードゲーム』での真剣勝負!? 超個性的なクラスメイト達が送る、全く新しいクラス転移ファンタジー! 果たして2年4組の生徒達は、無事に元の世界に帰還することができるのか!! ※第14話、デュエル回です。
8 118