《快適なエルフ生活の過ごし方》TYA:友達はいいものだ
心の友よー!
學食には既に先客が居ました。いやまあお晝ご飯の時間ですから居るのは間違いないんですけど、私の知り合いが、という意味です。
「あれ? お弁當じゃなかったの?」
「もしかして差しれですか? さすがにもうりませんけど……」
「ああ、うん、食べていいよ……」
そんな私の様子にアリスも小雪もおかしいなと思ってくれた様で、頻りに何があったのかと聞いてきます。私のやった事は覗き見です。決して人様に堂々と言える事ではありません。なんで、見てるだけだったのでしょうか。聲くらいいくらでも……いえ、それではあのの子の勇気が無駄になってしまいます。何を言ってるのでしょうか、私は。
「そっかー、まあ晶龍ってモテるもんね」
「へ?」
思ってもみなかった言葉が飛び出した。モテる? いや、まあ確かに背は高いしかっこいいですけど。でもあの暴者の短気な晶龍ですよ?
「短気なのはブランちゃんにだけだと思うよ。ほら、ブランちゃん遠慮ないから」
「スペックだけ言っても背が高くて顔も良い。そこにの子にいやらしい視線向けたりしないし、がっついて來ない」
そういえばいやらしい視線は向けてきません。私がちんちくりんだからなのかと思ってたら小雪とかアリスにも剝けてないみたいです。そもそもバトルジャンキーですからの子に興味があるのかすらわからりません。
「おまけに面倒見良いしね」
「そうそう、なんかさりげなく手伝ってくれるっていうか」
親の教育の果でしょう。困ってる人は助けてるみたい。まあ點數稼ぎと言ったらそれまでなんですけど。なんの點數かって? あいつは未だにまた封印されるかもとか思ってんですよね。もうその気もないとはひとみが言ってたから間違いないでしょう。
「やだよう、そんなのやだよう」
「どうしたのよ、ブランちゃん」
「私から離れて行っちゃやだよう」
二人の前で大粒の涙を流してしまった。それから二人に促され、晶龍の為に作って來たお弁當を三人で食べたのでした。玉子焼き、しょっぱいです。
放課後、晶龍がわざわざ私の所に來て言いました。
「今日一緒に帰れねえし、晩飯も要らねえから」
「はいはい、わかったわよ」
どうせあの後輩ちゃんと一緒なんでしょ。そして晩飯も作って貰えるんですね。私、結構ご飯作れる様になってんですけどね。練習したのになあ。
それから晶龍はそのまま校門のところに行った。そこにはあの後輩ちゃんの姿が。二人は肩を並べてショッピングセンター行きのバスに乗ったみたい。放課後デートですか。羨ましくないもん。
私は一人でとぼとぼと帰ろうとしたらアリスと小雪が聲を掛けてくれてカラオケにってくれた。こういう時って友達がありがたい。大聲出したらしはスッキリするのかなあ。
が涸れるまで歌ってたら晩飯に間に合わなくなりそうなのでアリスと小雪にうちに泊まってもらう事にした。幸いにも二人の保護者からはうちのママは信頼されてるからそんなに難しい事でもない。
久々のお泊まり會で子どもの頃に戻ったかのようにはしゃぎながら夜は更けていった。あの頃は晶龍もずっと一緒だったのにな。々あって疲れてたのか私はいつの間にやら眠ってしまった。翌朝、起きられないくらいには消耗していたらしい。ママの作ってくれるお味噌はとても味しくてまだまだこの域には屆かないなと思った。
外れスキル『即死』が死ねば死ぬほど強くなる超SSS級スキルで、実は最強だった件。
【一話1000字程度でスマホの方にもおススメです!】 主人公は魔導學校を卒業し、スキル【即死《デストラクション》】を手に入れる。 しかしそのスキルは、発動すれば自分が即死してしまうという超外れスキルだった。 身一つで放り出され、世界を恨む主人公。 だが、とある少女との出會いをきっかけに、主人公は【即死】の隠された能力に気付く。 「全て、この世界が悪いのよ。この世界の生きとし生けるもの全てが」 「……ふうん。で、仮にそうだとして、君はどうするんだ」 「私の望みは一つだけ。ねえ、私と一緒にこの世界を滅ぼさない?」 「すっげー魅力的な提案だね、それ」 最強の力を手に入れた主人公は、少女と共に自分を見捨てた世界に復讐を果たすことを決意する。 隠れ最強主人公の、復讐無雙冒険譚。 ※カクヨムにも改稿版の投稿始めました! ご一読ください! https://kakuyomu.jp/works/1177354054893454407/episodes/1177354054893454565
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