《【書籍化】萬能スキルの劣等聖 〜用すぎるので貧乏にはなりませんでした》一丸となって
「ぬぐっ……! やりおる……、氷の王と炎の帝王とやり合って倒してきただけはある……!」
苛烈な炎魔法に凍てつく氷魔法、ゲリュセルスの攻撃はどれを取ってもSランクスキルに限りなく近いほどの威力でした。
その上、死者を傀儡にして自在にる能力も持っており、今まで戦ってきたどんな敵よりも厄介だと言える存在なのは間違いありません。
しかしながら、かつて戦った氷の王ケルフィテレサや炎の帝王ガルアーン程の怖さをじなかったのは、彼の切り札である死霊たちが全滅寸前な上にこの広い場所で大人數で袋叩きにしているからでしょう。
それにしても、彼が劣勢になれば救援が來るものだと思いましたが――。
「ソアラ先輩!」
「エリスさん……!」
「「聖の大矢(セイントスマッシュ)――!!」」
「し、しまったァァァァァァァァァァ!!」
ゲリュセルスが見せた一瞬のスキ。
私とエリスはそのスキを狙って左右から同時に屬の魔力の矢を放ちました。
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それらはゲリュセルスを貫き、彼は斷末魔を上げて倒れます。
これで終わりではなさそうですが――。
「見事、見事、本當にお見事だ。ゲリュセルスを倒すなんて、人間というものは私たちの想像以上に強いらしい」
パチパチと拍手をしながら、白い服を著た男が急に現れました。
空間移魔法(テレポーテーション)を使ったみたいですが、ゲリュセルスの仲間でしょうか……。
「人間たちが一丸となっているのに私たち魔族というのはスタンドプレーを好んでいるから、どうしてもそれが敗因になってしまうねぇ。ゲリュセルスはよく私に実験材料の人間を提供してくれてたから、死んでしまうと名殘惜しい」
「では、何故あなたは死霊使いを助けなかったのですか? そこまで分かっていて」
白い服を著た男はゲリュセルスを友人だと口にします。
ならば彼が死んでしまってから出てくるのは不自然です。
こちらの狀況は把握していたと思いますし。
「うーん。そうだね。ゲリュセルスが死ぬとも思ってなかったというのもあるけど――これを調教するのに時間がかかってしまったんだよ」
「これを調教……?」
白服の男はパチンと指を鳴らすと青白いとともに何かが転移してきました。
この男、テレポーテーションだけでなく、転移(アポート)まで――。
「人類の敵となった、哀れな元勇者……。あまりにも力任せに暴れるから、ゲリュセルスの死作のノウハウを使わせて貰ったよ」
「ぐぐぐぐ……ぎぎぎぎぎ……、憎い……! 憎い……!!」
「「――っ!?」」
て、転移してきたのは勇者ゼノン……?
目が走っており、理が保たれているようには見えませんが、何よりも――。
「ぬあああああああああっ!!」
ゼノンからびてきたのは巨大なイカの魔――クラーケンを彷彿させる手のような手足でした。
「「――っ!?」」
付近の地面を抉り、巖山を破壊し、周囲の地形を変えてしまうほどの膂力を見せつけるゼノン。
こ、こ、これはとても人間の力とは思えません。
どうしてこんなことに――。
「大聖ソアラ・イースフィル……悪いが説明は面倒だから割するよ。私はさっさとゲリュセルスのを持ち帰りたいからね。この島から出たければ好きにするがいい。出て行ければ、ね」
「撤退した……? 勇者様をこんな狀態にして……」
白服の男はパチンと指を鳴らすと、ゲリュセルスのと彼はフッと消えてしまいました。
拠點をあっさり捨てて、ゼノンを殘して……彼の狙いが分かりません。
「ぬあああああああああっ!! ソアラ・イースフィルッッッ――!!」
「姐さん! 危ない!」
凄まじいスピードでびるゼノンの腕。
どうやら彼は私に殺意を抱いているみたいです。
スピードもパワーもこちらよりも上ですが――。
「イカのようなを活かした打撃――鞭に極めて近い。それならば……相手の力を逆に利用して投げる」
「ぬぐううううううううっ!!」
ゼノンの腕を躱しつつ摑み――その力を利用して地面に叩きつけました。鞭の使い方については心得がありますし、相手の力を利用する武もいくつかマスターしています。
能力の差は小細工で何とかカバーしましょう。
それにしても、投げたじ――思った以上の質量でした。構造そのものが上書きされたような――。
「聖炎領域(セントバーナード)ッ!」
彼を押さえつけていた私ですが、ゼノンの力が約二倍まで上昇するというSランクスキルを発させると――いとも簡単に私の腕から力盡くで逃げ出しました。
無理やり引き剝がされたこのじ――なくとも膂力は二倍どころではなさそうです。スキルが強化されている……?
と、とにかく、この力とスピードで無差別に攻められると犠牲が一人や二人では済まなそうです。
「エレインさん、ロレンスさん。ここから離れて船に乗り込んで下さい。私も後から追いかけますから」
「「――っ!?」」
「まさか、ソアラ姐さん」
「一人でここに殘るのか……! 無茶だ! あいつは普通じゃない!」
「魔闘(シルバードレス)……!」
無茶は承知ですし、本來ならスタンドプレーは避けるのが常識ですが……。
私はAランク以下のスキルの良いところを出した新しい技でゼノンの目を覚まさせます――。
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