《【書籍化】婚約者が明日、結婚するそうです。》4
そして洗濯を干しにいった先で、馴染のメグに嫌がらせのようなことを言われてしまった。
エイダ―の結婚の知らせを聞くまでは、友人たちはラネに同的だった。
魔王討伐が功してから、もう隨分経っている。ずっと帰りを待ち続けていた婚約者に、手紙ひとつ寄越さないなんて、と憤ってくれたこともあった。
けれど今朝のエイダ―の父親の話で、すべてが変わってしまった。
聖との結婚後は、爵位と領地を賜るというエイダ―。彼に睨まれてしまったら、こんな小さな村などどうなるかわからない。みんなそれを恐れて、ラネとその両親に関わることを辭めたのだ。
(自分が生まれ育った村だもの。そんなことをするはずがない……とは、もう言えないわね)
こんな小さな田舎の村で生まれたのも、馴染の婚約者も、彼にしてみたら抹消したい過去なのかもしれない。
母の嘆きから逃げるように部屋を出て、臺所に向かう。昨日収穫した野菜を使って、晝食を作るつもりだった。
(これからどうしようかな……)
料理をしながら、今後のことを考える。
きっと、この村を出たほうがいいのだろう。
あんなことがあった後に、ラネと結婚してくれる者などいないし、當事者である自分がいないほうが、両親も生きやすいに違いない。
けれどラネは、生まれ育ったこの村を一度も出たことがない。外の世界に対する不安や、両親と離れる心細さもある。
それでも、この村で暮らしていたら、ろくなことにならないのは明白だ。
むしろ出ていけと言われるかもしれない。
そうなる前に、自分から出て行こう。
そう決意したラネだったが、午後からエイダ―の父親は、今度はエイダ―の馴染みだけを広場に呼び出し、こう言った。
「聖アキ様が、エイダ―の友人にも結婚式に參列してほしいとおっしゃっている。大変栄なことだ。明日の朝、王城から迎えが來るので、各自支度をしておくように」
「え……」
突然の言葉に、他の馴染たちも揺しているようだ。
「迎えとは?」
村長の孫であるトリザが、慎重にそう尋ねる。
「王立魔導師団の団員が、テレポートの魔法で王都まで運んでくださる。全員移させることが可能らしいから、心配はいらない」
「王立魔導師……」
こんな田舎の村では、魔導師だって見たことがない。それなのに、國に仕える王立魔導師団の魔導師が、わざわざ聖の結婚式に參列する人達を移させてくれるという。
改めて、聖という存在がどれほどのものか思い知る。
エイダ―の父親は何度も全員だと言った。親世代はともかく、エイダ―と年の近い者は全員參列しなければならないらしい。
もちろん、エイダ―の元婚約者であるラネもだ。
エイダ―の父親は、何度もこちらを見ていた。自然と、他の人たちの視線もラネに集まる。
(元婚約者を結婚式に參加させるなんて、悪趣味ね)
溜息すらも、深読みされてしまいそうでつけない。
ふたりの結婚式を見せつけて、完全に諦めさせるつもりなのか。
聖の結婚ならば、さぞかし豪華絢爛であろう。
もしくは嫉妬したラネが、ふたりの邪魔をすることを期待しているのかもしれない。事を起こしてしまえば、不敬罪で罰するのはたやすい。
エイダ―と聖の真意はわからない。
けれど、どうあってもエイダ―の結婚式には參列しなければならないようだ。
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