《【書籍化&コミカライズ2本】異世界帰りのアラフォーリーマン、17歳の頃に戻って無雙する》1章:異世界から戻ってきたと思ったら、十七歳の頃だった(7)
由依が『組織』とやらに人間の死処理を依頼した後、オレ達は場所を近くのビルの屋上へと移した。
「ビルの屋上までひとっ飛びってところで普通の人間じゃないことはわかるけど……どこから話したものかしら……カズが味方かどうかもわからないのよね……」
夕方に話したときとは打って変わって、由依は強い警戒心を向けてくる。
普通の人間だと思っていたなじみが、突然異常な強さを示せば當然だな。
それはこちらとしても同じだ。
「いつからああいうのと戦ってたんだ?」
「……今日がデビュー戦よ」
由依はし迷ってからオレの問いに答えた。
「デビュー戦なのに一人で?」
あちらの世界なら、よほどの理由がないかぎりパーティーを組んで挑む。
「日本駐在の北歐系組織で神を扱えるのは私しかいないもの」
今の一言で々わかった。
どうやらオレのいたこの世界には、ああいった異形と戦う組織が世界にいくつかあり、互いに協力はしていないということだ。
「その神ってのはなんなんだ? もしかして由依がいつも履いている黒タイツがアレと戦う武なのか?」
「ほんとに知らないのね……。正確には神レプリカ。神クラスの『人ならざる者(ヴァリアント)』を素材にして作った、人類が彼らに対抗できる唯一の武よ」
ヴァリアントというのは、ダークヴァルキリーのような異形の総稱だろう。
「貴重なものなんだな」
「世界に數えるほどしかないわ。それに適応できる人間もね。そして、その才能は伝することが多いの。だから、數年前に適ありと判斷された私は、常にこの神と共に生活し、が慣れた今日、デビュー戦を迎えたというわけ」
「何も由依がそんな危ない目にあうことないだろ」
「そんなこと言わないで……。十二歳の時に適を認められてから、これが使命だと生きてきたんだから」
由依は悲しそうに目を伏せた。
オレが気付かなかっただけで、十二歳からずっと?
彼と距離をじ始めた中學生の頃からだ。
「もしかして、オレを護るためか?」
「あなた、本當にカズ……?」
以前のオレなら、自意識過剰と思われるのが怖くてこんなことは聞けなかっただろう。
だが、一度死に、異世界で地獄を経験したオレは、人生において『悩む時間』というのが贅沢なものであると知っている。
「確かにオレは難波カズだよ。だけど……」
本當のことを言うべきか。
言って信じてもらえるか。
そして、由依を信じて良いのか……。
「今日、異世界に転生し、帰ってきた、難波カズだ」
結局オレは、真実を話すことにした。
オレがこの世界で信用すべきなのは、妹の他には彼だと考えたからだ。
こちらでアラフォーまで生きたということは、なんとなく伏せたが。
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じょっぱれアオモリの星 ~「何喋ってらんだがわがんねぇんだよ!」どギルドをぼんだされだ青森出身の魔導士、通訳兼相棒の新米回復術士と一緒ずてツートな無詠唱魔術で最強ば目指す~【角川S文庫より書籍化】
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