《【書籍化&コミカライズ2本】異世界帰りのアラフォーリーマン、17歳の頃に戻って無雙する》2章:異世界帰りだと學校でも無雙(3) SIDE 由依

SIDE 由依

お晝はちょっとはしゃぎすぎてしまっただろうか。

でも、今日くらいは許されるだろう。

カズが殺されることはおそらくなくなったのだから。

『組織』の調査によると、カズはヴァリアントを引きつけやすい、特異點であるという。

なんでも、この世ならざるモノとのチャンネルがあるとかなんとか。

彼がいなければ妹は死ぬことがなかったのでは……。

そんな考えを振り払う。

今の彼の強さなら、自分のは守れるだろう。

おそらく、私の力では彼を護りきることはできなかった。

ダークヴァルキリー程度であればなんとかなっただろうが、それ以上の敵が現れた場合、命をかけなければ倒せないだろう。

私の神はそういう能力だ。

めた力は大きいはずなのに、私の適応が低いばかりに……。

心配なのは私が死んだ後、彼が無事でいられるか。

でもその心配も、もう不要だ。

その事実が私の心を軽くした。

あとは私の擔當範囲を護ることだけを考えれば良い。

何より、彼と一緒に戦えることが嬉しい。

私の心をあの家から救ってくれた彼。

ふれあう機會がなくなってしまったけれど、これからは違う。

彼との絆を深めることが、自分の使命を果たすことにもなり、人類を護ることにもなる。

楽しみだ。

そう言っては不謹慎だろうか?

誰かを救う仕事を大好きな人と一緒にできる。

それを幸せと呼ぶことは、罪なのだろうか?

ここまでお読み頂きありがとうございます。

続きもお楽しみに!

ブックマーク、高評価をなにとぞ! なにとぞよろしくお願いいたします!

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