《【書籍化&コミカライズ2本】異世界帰りのアラフォーリーマン、17歳の頃に戻って無雙する》2章:異世界帰りだと學校でも無雙(6)

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あちらの世界で剣や槍を一通り使ってきたが、剣道については素人だ。

相手を殺すための剣と、スポーツとしての剣道は全く別である。

それは授業で聞いた「一本」の判定ルールから明らかだ。

気勢、姿勢、殘心の三つがそろって初めて一本となる。

これは、相手が死んだかどうかは関係ない。

自分が傷つかず、敵を倒すことが最優先とされる実戦とは、似て非なるモノだ。

さてどうしたものか。

まず構えからして厄介だ。

剣道で基本となる中段の構えというのは、オレのに染みついたものとは違う。

とりあえず授業で習った通りに中段で構えてみているが、なんとも違和がすごい。

まあやれないことはないだろう。

加古川が面の向こう側でにやりとを歪めた。

素人オタクなど、簡単に倒せると思っているのだろう。

加古川は正面から面を狙ってきた。

『素人』としては十分に速い一撃だ。

だがオレはそれをあっさり橫に避けた。

「え? 避けた?」

驚いたのは審判の教員だ。

普通なら竹刀でけるだろう。

これでも強化系の魔法は使っていない。

格は変わっているが、命がけでにつけた技は裏切らないものだ。

筋トレもしたしな。

加古川の打突をオレは次々に避けていく。

こいつ……わざと防のないところを狙ってやがる。

本當にろくでもないヤツだ。

さて、相手は隙だらけだが……。

剣道は斬るのではなく打つんだったな。

こうか?

――ズドオンッ!

加古川が大きく振りかぶったところ狙ってを打つと、発でもしたかのような音が響いた。

「「「は?」」」

その場にいた全員の目が點になった。

「ぐ……な、なんだ今の衝撃……?」

加古川もまた呆然としている。

まともにければあばらの二、三本も折れる威力のはずだが、剣道の防というのはよくできている。

小手や面は、防をつけていてもかなり痛いが、は防質なせいもあって痛みはあまりない。

今のは一本にならないのか?

その意味を含んだ視線を審判に送る。

「こ、聲を出しなさい」

真剣であれば十分に人が死ぬ威力だったはずだが、面倒な話だ。

そもそも、って一本になりにくいと授業で言っていたな。

「実は経験者だったとはな。油斷したぜ」

加古川はそんなことを言っているが、誤解もはなはだしい。

オレが経験者だったら、今ので一本をとっている。

さて、加減が難しいが、小手か面を狙ってみるとするか。

ここまでお読み頂きありがとうございます。

続きもお楽しみに!

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