《【書籍化】「お前を追放する」追放されたのは俺ではなく無口な魔法でした【コミカライズ】》『お前を追放する!』から始まる語
「お前を追放する!」
酒場に男の大聲が響き渡った。
人差し指を突き付け、睨んでいるのはSランク冒険者パーティー『栄の剣』のパーティーリーダー、ルクスだ。
ルクスの周りにはパーティーメンバーのが三人寄り添い、ニヤニヤと笑いながらこの事態を楽しんでいる。
「お前は確かに強力な魔法を扱えるようだが、連攜が取れない! 今日だって俺に魔法が當たるところだったんだぞ!」
彼が責めているのは俺……ではなく、その後ろに立つだった。
名前は確か……。
「聞いているのかっ! テレサ!」
そう、彼の名前はテレサ。強力な魔法をる魔法使いだ。
「言っておくが、これは俺だけじゃなく、パーティーメンバー全員の意見だ!」
ルクスの言葉にテレサは俯いたまま言い返さない。
「お前の悪評はこの場の全員に伝えている! わかったらとっととこの場から出て行くんだなっ!」
ルクスの言葉を聞いたテレサは、踵を返すと冒険者ギルドを出て行った。
「まったく! これまで世話をしてやったのに、最後まで口を開かなかったな。あいつ追い出して正解だわ」
「魔法がを掠めるし、あの子と一緒だといつ後ろから撃たれるか怖かったもんね。追い出して正解よ」
「これでルクスに変な目使われなくて済むわね」
今しがた出て行ったばかりのテレサの悪口を楽しそうに語る『栄の剣』のメンバーたち。
他の冒険者もSランク冒険者を敵に回すのが怖いのか、口を噤んでいる。
「とにかく、これであいつとパーティーを組むようなやつは現れないだろう。いい気味だぜ」
俺は大聲で笑うルクスの前に立つ。
「あのー、ちょっといいっすかね?」
「なんだ、お前?」
「Cランク冒険者のガリオンです」
俺が話し掛けたことで、周りの冒険者が騒めき、ルクスは怪訝な顔をした。
「何の用だ?」
興を削がれたのか、ルクスはむっとした表を浮かべる。
「いやー、今の話を聞かせてもらっていたんですけど、追放理由が足りてない気がしましてね。こういうのって公平じゃないなって思うんですよ」
「追放理由だぁ? さっきので十分だろうが?」
小馬鹿にするように俺を嘲笑うルクス。俺は満面の笑みを浮かべると、この場の全員に聞こえるように言ってやる。
「だって俺、見ちゃったんですよ。先日そこのルクスさんが彼に言い寄ってるのを」
「なっ!?」
俺の言葉にルクスは驚き顔を変えた。
「確か俺が聞いたのは『このパーティーにいたいんだろ? だったら俺と付き合えよ』でしたっけ?」
「でっ! でたらめを言うなっ!」
顔を真っ赤にして怒鳴り付け、俺を黙らせようとする。
「あっ、他にもいろんなところでの子に聲掛けているのを見ましたよ。同じパーティーばかりじゃなくて外のパーティーにも仲良くしているがいるなんて流石っすよね」
このことは公然のだ。ルクスにをとられた男はこの場に何人もいる。
「ちょっと、ルクス。どういうこと?」
「私だけじゃなかったの?」
「い、いや……これは……その……」
前々から怪しんでいたのか、パーティーメンバーのたちも目のを変えてルクスを問い詰めた。
ひとまずスッキリした俺は、騒から興味を失くし、冒険者ギルドから出て行こうとするのだが……。
「そうだ、最後に一つだけ」
言い忘れていたことを思い出し、俺は不敵な笑みを浮かべるとルクスに告げる。
「誰も組まないんだったら俺があの子と組むのでよろしくお願いしますね」
俺は冒険者ギルドを出ると、彼を探しに行くのだった。
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