《【書籍化】「お前を追放する」追放されたのは俺ではなく無口な魔法でした【コミカライズ】》を食ってみた
「いやぁ、本當に助かりました。まさかあれ程いたワイルドウルフ、さらにそのボスまであっという間に倒してしまわれるとは思いませんでしたぞ」
笑顔を俺に向けると、そう言って握手を求めてくる牧場主。
「それは良いけど、ワイルドウルフのを食いたいから捌いたら回してもらえないか?」
「ええ、勿論でございますとも」
後ろを振り返れば、牧場で働いている人間がワイルドウルフの死を回収している。
倒すまでが俺たちの仕事で、解から販売までが彼らの仕事になる。
その分の報酬は依頼料に上乗せされ、後日け取ることが出來るのだが、せっかく狩りたてのワイルドウルフのがあるのだから、新鮮なうちに味わってみたいと思ったのだ。
「それではこちらへどうぞ。休んでいただいている間に用意をさせていただきますので」
牧場主がそう言うと、俺たちは小屋へと案されるのだった。
目の前のテーブルにはぐつぐつと音を立てている鍋がある。
その中には様々な野菜がっている。
牧場主曰く、すぐそこの森の手前で収穫できる植らしく、シャキシャキした歯ごたえの野菜から、仄かな苦みをじる野菜まであり、これだけでも十分味しかった。
皿にはワイルドウルフのが薄切りにされて並べられている。
俺とテレサはそのをトングで摑むと鍋の中で泳がせてから引き上げ、タレをつけて食べていた。
「うん、この食べ方は知らなかったが味いもんだな」
元々脂がないワイルドウルフではあるが、鍋で余分な脂を落とすことですっきりとした味で食べることができる。
薄切りのお蔭か噛みしめるとらかく、の旨味が口の中一杯に広がる。
「この料理は新鮮なワイルドウルフのでないとできないんですよ。ワイルドウルフのは死んでからすぐに臭みが出始めるので、こうして湯にくぐらせて食べるのは狩ったその場でしか味わえない料理ですな」
牧場主が次から次へとを運んでくる。
他の場所では先程までワイルドウルフの死を回収していた従業員たちも、同様に鍋をつついては味しそうにを食べていた。
俺も負けられないとばかりにを食べ続けるのだが、しばらくすると見られていることに気付く。
顔を上げてみると、テレサがトングを摑んだままを鍋にれ、じっとこちらを観察していた。
「テレサ、その、もう十分熱が通っていると思うぞ」
慌てて引き上げて食べ始める。一、何のために観察していたのだろうか?
これまで、俺はテレサに妙なちょっかいを掛けていたので、警戒心を抱かれていたのは間違いない。
この數日の旅で、必要な時以外、彼が俺に視線をむけてくることはなかった。
一、どういう風の吹き回しなのか?
(そう言えば、連攜が取れないって言ってたけど、かなり的確なきだったよな)
魔法の威力が高いのは當然だが、今回はそこまで高威力の魔法を使った様子はなかった。
ワイルドウルフを狙う際、前衛の俺が複數を同時に相手にする事態を避けさせるかのように魔法で牽制をしていたくらいだ。
今度は俺が手を止めて見ていると、テレサがそれに気付いて顔を上げた。
彼はそのままを乗り出すと、お湯を潛らせたと野菜を俺のへとれてきた。
「ああ、ありがとう」
やはり返事がなく、彼はき通った瞳で一瞬俺を見たかと思うと視線を戻し、ひたすらを食い続けるのだった。
【書籍化&コミカライズ】追放悪役令嬢、只今監視中!【WEB版】
【12/15にコミックス第1巻が発売。詳細は活動報告にて】 聖女モモを虐めたとして、婚約者の公爵令嬢クロエ=セレナイトを追放した王子レッドリオ。 だが陰濕なクロエが大人しく諦めるとは思えず、愛するモモへの復讐を警戒してスパイを付け監視する事に。 ところが王都を出た途端、本性を表す『悪役令嬢』に、監視者たちは戸惑いの嵐。 ※本編完結しました。現在、不定期で番外編を連載。 ※ツギクルブックス様より書籍版、電子書籍版が発売中。 ※「がうがうモンスター」「マンガがうがう」でコミカライズ版が読めます。 ※世界観はファンタジーですが戀愛メイン。よく見かける話の別視點と言った感じ。 ※いつも誤字報告ありがとうございます。
8 83高校生男子による怪異探訪
學校內でも生粋のモテ男である三人と行動を共にする『俺』。接點など同じクラスに所屬しているくらいしかない四人が連む訳は、地元に流れる不可思議な『噂』、その共同探訪であった--。 微ホラーです。ホラーを目指しましたがあんまり怖くないです。戀愛要素の方が強いかもしれません。章毎に獨立した形式で話を投稿していこうと思っていますので、どうかよろしくお願いします。 〇各章のざっとしたあらすじ 《序章.桜》高校生四人組は咲かない桜の噂を耳にしてその検証に乗り出した 《一章.縁切り》美少女から告白を受けた主人公。そんな彼に剃刀レターが屆く 《二章.凍雨》過去話。異常に長い雨が街に降り続く 《三章.河童》美樹本からの頼みで彼の手伝いをすることに。市內で目撃された河童の調査を行う 《四章.七不思議》オカ研からの要請により自校の七不思議を調査することになる。大所帯で夜の校舎を彷徨く 《五章.夏祭り》夏休みの合間の登校日。久しぶりにクラスメートとも顔を合わせる中、檜山がどうにも元気がない。折しも、地元では毎年恒例の夏祭りが開催されようとしていた 《六章.鬼》長い夏休みも終わり新學期が始まった。殘暑も厳しい最中にまた不可思議な噂が流れる 《七章.黃昏時》季節も秋を迎え、月末には文化祭が開催される。例年にない活気に満ちる文化祭で主人公も忙しくクラスの出し物を手伝うが…… 《八章.コックリさん》怒濤の忙しさに見舞われた文化祭も無事に終わりを迎えた。校內には祭りの終わりの寂しさを紛らわせるように新たな流れが生まれていた 《九章.流言飛語》気まずさを抱えながらも楽しく終わった修學旅行。數日振りに戻ってきた校內ではまた新たな騒ぎが起きており、永野は自分の意思に関係なくその騒動に巻き込まれていく 《最終章.古戸萩》校內を席巻した騒動も鎮まり、またいつものような平和な日常が帰ってきたのだと思われたが……。一人沈黙を貫く友人のために奔走する ※一話4000~6000字くらいで投稿していますが、話を切りよくさせたいので短かったり長かったりすることがあります。 ※章の進みによりキーワードが追加されることがあります。R15と殘酷な描寫は保険で入れています。
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