《【書籍化】「お前を追放する」追放されたのは俺ではなく無口な魔法でした【コミカライズ】》依頼を選ばせてみた
★
「ククク、あいつの噂だが、だんだんと広がってきているみたいだな」
泊っている宿の部屋でルクスはベッドに腰掛け笑みを浮かべていた。
「他の連中もあの娘が落ちていくのを面白がっているんでしょうね、最初に流した噂からかけ離れた話が伝わってきていますよ」
「ほう、どんな噂だ?」
「依頼料を誤魔化して自分の取り分を多くしたり、男と見れば誰にでもすり寄る売とか」
パーティーメンバーのは口元に手を當てると、現在流れている噂をルクスへと聞かせた。
「そいつは酷い、元パーティーメンバーとして心が痛むぜ」
「酷い人、最初に噂を流さなければそうはならなかったのに」
その場にいたもう一人のが、そう言いつつ楽しそうな表を浮かべる。
「それより、新しい魔法使いはまだ見つからないのか?」
「一応、応募してるんだけどね。Sランクということで気後れしているのではないかと?」
ルクスたちは、テレサを追い出した時點で、新しい魔法使いの募集を冒険者ギルドの掲示板でしている。
Advertisement
本來ならSランクパーティーにれると喜び、希者が殺到する予定だったがなぜか一向に人が集まらない。
「ちっ、仕方ない。今日も依頼のランクを下げるか……」
自分が言い寄った時に、素直に頷かなかったテレサにルクスは苛立ちを覚える。お蔭で戦力が減ってしまい、依頼のレベルを落とすはめになったからだ。
「別にいいじゃないですか、多依頼をさぼったところで私たちは十分な蓄えがあるんですから。それに比べてあの娘は今頃日銭を稼ぐのも苦労しているんじゃないですかね?」
口元に手を當ててクスクスと笑って見せる。
「ははは、違いねえ。いざとなったら臨時の魔法使いをれてしまえばいいさ」
機嫌をなおしたルクスはそう言うと、笑みを浮かべるのだった。
★
「~というわけでさ、流石の俺もドン引きしたってわけよ」
「……まじかよ、それはやばすぎだろ?」
冒険者ギルドで俺が楽しく雑談をしていると、テレサが姿を現した。
「っと、それじゃあ例の件よろしくな」
俺は男冒険者の右手を握った後、彼に合流する。
「よく來たな。さあ、依頼をけようぜ」
周囲からの視線をじる。そのの半分以上がテレサに向けられていた。
距離を取り、半眼で俺を見ていたテレサだったが、コクリと頷くと依頼掲示板へと移する。
「どれにする? この前は俺が選んじまったから、今日はテレサの好きな依頼で構わないぜ」
彼は杖で依頼書を差しながら端から順番に依頼容を読んでいく。そして、とある依頼を見ると、ピタリときを止めた。
「この依頼をけたいのか?」
テレサは顔を橫に向け俺の目を見ると、ゆっくりと首を縦に振る。
「なあ、もしかしてこの前のことまだ怒ってるか?」
俺の質問に、彼はこれまでで最高の笑顔を俺に見せてきた。ここにきて彼の心の聲が聞こえてくるようだ『それ、答えるまでもありませんよね?』と。
「はぁ、まあいいさ。々散財しちまったし、ここらで一発ドカンと稼いでおくのもありだからな……」
俺は依頼書を剝がすと……。
「それじゃあ、早速このAランク相當の依頼『鉱山に現れたサイクロプス討伐』をけるとするか」
俺の言葉に、周囲の冒険者たちがありえない者を見るような目で俺たちを見ていた。
「ほ、本當にその依頼をけるのですか?」
付嬢に依頼書を手渡すと念押しされる。
「元Sランクのテレサさんはともかく、最近Cランクに上がったばかりのガリオンさんには荷が重いのではないかと思うのですが……?」
隣でテレサがじっと俺を見ている。
「いいですか、ガリオンさん。基本的にギルド側はあなた方がける依頼に口出しはしません。自の能力と依頼の難易度を見極めることも冒険者に必要な能力だからです。ですが、それでもあえて言わせてください。本當に、この依頼をけるんですか?」
真剣な顔で俺を見る。心配してくれているのだろう。
「勿論だ。自分の能力。そして、仲間の能力をはっきり見極めるのは當然だからな」
俺はそう言うとテレサを見た。
彼は挑戦的な目を俺に向けている。今回の依頼は俺に勝負を持ち掛けているのだと理解する。
「はぁ、これだから若い人は……。いいですか、依頼を失敗したらペナルティが発生しますけど、命あってのものなんです。最悪の場合は絶対に逃げてくださいよ」
自己責任とか言いつつも口を酸っぱくしながら俺を窘めようとする。実はよい人なのだろうな。
「わかってる。いざとなったらテレサだけは無事に帰すから安心してくれ」
俺たちは準備をし、依頼があった鉱山へと向かうのだった。
VRMMOをガチャで生き抜くために
【祝!40000PV突破!】発売前から大反響のVRMMO──ドラゴンズギアを先行予約でゲット出來た高校生がガチャで楽しむ。ただしガチャ要素は少ない...
8 193ひねくれ魔術師が天才魔法使いよりも強い件について
『大魔法世界』この世界で懸命に生きる ひねくれ魔術師の物語 強者揃いの魔法學園で暴れ回る! こちらの作品は様々な事情から『ひねくれ魔術師と魔法世界』に移行しました。 ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。
8 187異世界転移した俺がやることは?
突如教室に現れた魔法陣に慌てるクラスメイト達。そんな中1人、落ち著いている奴がいたそいつは、「あ、これもしかして異世界転移じゃね?」とのんき にそんなこと考えていた。強い光があたりを照らし、その光が収まって周りを見渡すとそこは、學校の教室ではなく全く知らない場所だった... ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ この作品は自分がなんとなく書きたいなぁと思って始めたものです。拙い文章で読みにくいかも知れませんが見てくださるととても嬉しいです。 6月21日 タイトルを変更しました。 6月23日 サブタイトルを若干変更しました。
8 67ヤンデレ彼女日記
高校一年の夏休み前のある日、清楚で成績上位で可愛くて評判な同級生に告られた市川達也。(いちかわたつや)すぐさまOKしたが、彼女はヤバイ人だった…。
8 175帰らずのかぐや姫
それは昔々の物語。竹取の翁が竹の中から見つけたのは、大層愛らしい娘でした。 成長し、それはそれは美しくなった彼女を一目見よう、妻にしようと 多くの殿方が集まります。 しかし、彼らは誰も知りません。世に聞こえる麗しき姫君の実體を――。 ――――――――――――――――――――――――― 武闘派なかぐや姫がタイトル通り帰らないお話です。 ファンタジー要素込み。シリアス寄り。ハッピーエンド。 冒頭はかぐやが鬼を食らうことから始まります。特にグロ表現ではないですが。 完結済み作品。自サイトで全文掲載。
8 51チート能力を持った高校生の生き殘りをかけた長く短い七日間
バスの事故で異世界に転生する事になってしまった高校生21名。 神を名乗る者から告げられたのは「異世界で一番有名になった人が死ぬ人を決めていいよ」と・・・・。 徐々に明らかになっていく神々の思惑、そして明かされる悲しい現実。 それらに巻き込まれながら、必死(??)に贖い、仲間たちと手を取り合って、勇敢(??)に立ち向かっていく物語だったはず。 転生先でチート能力を授かった高校生達が地球時間7日間を過ごす。 異世界バトルロイヤル。のはずが、チート能力を武器に、好き放題やり始める。 全部は、安心して過ごせる場所を作る。もう何も奪われない。殺させはしない。 日本で紡がれた因果の終著點は、復讐なのかそれとも・・・ 異世界で過ごす(地球時間)7日間。生き殘るのは誰なのか? 注)作者が楽しむ為に書いています。 誤字脫字が多いです。誤字脫字は、見つけ次第直していきますが、更新はまとめてになります。 【改】となっているのは、小説家になろうで投稿した物を修正してアップしていくためです。 第一章の終わりまでは、流れは変わりません。しかし、第二章以降は大幅に変更される予定です。主な修正は、ハーレムルートがなくなります。
8 109