《【書籍化】「お前を追放する」追放されたのは俺ではなく無口な魔法でした【コミカライズ】》降格させられていた
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「冒険者ギルドは『栄の剣』のBランク降格をお伝えします」
「どういうことよっ!」
栄の剣のメンバーの一人、斥候のがテーブルを叩いた。
周囲には大勢の冒険者が集まっており、聞き耳を立てている。
偶然この場に居合わせたわけではなく、本日この時間に冒険者ギルドが栄の剣に沙汰を言い渡すとの報がリークされていたからだ。
「いきなり二段階降格だなんて、これまで私たちのパーティーがどれだけ貢獻してきたかわかってるの?」
あれから數日が経ち、ルクスたちの悪評はさらに広まっており、彼が表に出ることを嫌ったため、代わりに斥候のが話を聞きにきたのだ。
「勿論です。栄の剣はワイバーンを単獨パーティーで討伐したり、ゴブリンロードが作った集落を潰したり、他にもAランクでしえない數々の依頼をこなしてきました」
付嬢が栄の剣の輝かしい実績を周囲の冒険者に聞こえるように読み上げていく。
「だったら!」
「ですが、現在の栄の剣にはその力がありません」
聲を上げた斥候のを黙らせると、付嬢は斷言した。
「二段階降格の理由についてですが、まず。あなた方の素行についていくつかきな臭い噂が流れております」
最初は、ガリオンが他の冒険者やらに金を握らせて流した噂がほとんどだったのだが、元々栄の剣のメンバーを良く思っていなかった者も多い。
そう言った人間がこれまで我慢していた栄の剣の所業をここぞとばかりにれ回った結果、彼らの悪評は冒険者ギルドの中樞まで屆いてしまったのだ。
「それは濡れぎぬよっ! 私たちの悪評を広めたやつがいるの!」
斥候のはに手を當てて無実を訴える。
「そうすると、同じパーティーに在籍していたテレサさんを追放したというのも間違いなのでしょうか?」
付嬢の鋭い指摘に、斥候のは答えた。
「勿論よ! あの時、私たちはテレサを追放するつもりなんかなかった。たまたま喧嘩をしていたところに居合わせたあの男が場をかきしたせいで、彼と話し合うこともできなかったのよ!」
當然突っ込んでくるだろうと思い、用意していた言い訳を口にする。
「そうですか、そうなるとランクを戻すことができるかもしれませんね?」
斥候のの顔に笑みが浮かぶ。ルクスからは何が何でも処罰を減らすように言い含められていたからだ。
「何せ、あなた方が降格したもう一つの理由はテレサさんですから」
「どういうことよ?」
「かつて、數々の高難易度依頼をこなしてきた栄の剣ですが、ある日を境に失敗がかさむようになりました。我々が調査したところ、その時期は彼がパーティーを抜けた時と一致しています」
「うっ、そ……それは……」
周囲で聞いている冒険者たちも、付嬢が言わんとしていることがわかった。
「おそらくですが、これまでの討伐依頼も彼の魔法による活躍が大きかったのではないですか?」
指摘の通り、ワイバーンやゴブリンロードを討伐したのはテレサの魔法あってのものだった。
「もし彼がふたたび栄の剣に所屬するのならAランク。悪評が本當にどなたかの仕掛けだと証明できるのであればSランクに戻ることも可能かと」
「わ、わかった。ルクスにはそう伝えるからっ!」
まだ挽回できる。その言葉を聞いた斥候のは笑みを浮かべると、ルクスが待つ宿へと走っていくのだった。
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