《【書籍化】「お前を追放する」追放されたのは俺ではなく無口な魔法でした【コミカライズ】》カプセに帰還する
「ふぅ、ようやく戻ってきたな」
実に一月ぶりに、俺とテレサはカプセの冒険者ギルドに戻ってきた。
途中、盜賊のアジトを襲撃して懐が潤ったので、味いを食べ、気ままに寄り道をしたせいか予定よりも半月ほど遅くなってしまったが良いだろう。
俺はCランク冒険者だし、テレサはパーティーを追放されている分だ。
高難易度の依頼があればこの街にはSランクパーティーとAランクパーティーも複數存在している。
どうとでもなっていたはずだ。
「これ、依頼完了の証明な」
「はぁ……どうも?」
付嬢に依頼人からサインをもらった書類を提出する。
その何とも言えぬ歯切れの悪さに、俺とテレサは顔を見合わせた。
周囲の冒険者たちも腫れにれるかのように俺たちから距離をとっている。
「なあ、この空気なんだと思う?」
テレサに質問をしてみると、彼はゆっくりと首を橫に振った。
全員の視線が気になるので、俺が誰かに訊ねようと考えていると……。
――バンッ!!!――
「テレサが戻ってきたというのは本當かっ!」
ルクスたち、栄の剣のメンバーが暴にドアを開けると冒険者ギルドにってきた。
「いたわっ! あそこよっ!」
斥候のがこちらを指差した。
テレサはビクリと肩を震わせると杖をぎゅっと握る。
あの日、パーティーを追放された心の傷がまだ癒えないのだろう。
「テレサ、特別にパーティーに復帰することを許してやる!」
もの凄い形相で怒鳴りながら接近してくる。俺は面倒臭いと思いながらもテレサの前にたった。
「なんだ、お前っ!」
「ルクス、こいつよ! 例のCランク冒険者!」
斥候のが俺を指差す。その言葉から察するに、俺が流した噂は良いじに広がっていたようだ。
ルクスたちが苛立っているのは、自分たちの良くない噂が流れて後ろ指を指されていたからに違いない。
「お前かっ! 舐めた噂を流して俺たちをコケにしやがったのは!」
「噂って何ですかね?」
「俺たちが魔法使いを使い潰したり、いい様に利用しているって噂だよ!」
「それは噂ではなく真実では?」
実際、皆の前でテレサを追放しているわけだから明らかだろうに……。
「他にもあるわっ! ルクスが、変態的なプレイを強要するとかっ!」
「えっ! ルクスさん変態なんですかっ!!!!」
俺の大聲がギルド中に響き渡る。
周囲の蔑んだような視線がルクスに集中していることから、余程面白い噂が流れていたようだ。
中には含み笑いを浮かべている者もいるので、冒険者ギルドでの栄の剣の発言力は低下しているとみてよいだろう。
「そ、そう言えばっ! サイクロプスの討伐依頼だったはずでしょ! なんでこんなに戻るのが遅いのよっ!」
斥候のが俺に噛みついてくる。話題を変えたかったのだろうか?
「戻る途中、湯治をして旅館で寛いだり、観をしたりしていたもので」
「か、観……だと? 俺たちをこんな目に合わせておいて」
愕然とした表をすると、聲を震わせる。
「とにかく、お前の相手は後回しだ! テレサ、さっさとパーティーに復帰しろ! お前が再加すればパーティーランクは元に戻るんだ!」
どうやら予想以上に落ちていたようだ。
テレサの実力は一緒に依頼をけた俺が一番よく知っている。
これまで彼らがSランクでいられたのは、彼の魔法があったからに違いない。
おそらくだが、テレサを追い出した後、依頼を失敗しまくってペナルティをけたのだろうな。
「こっちにこいっ!」
テレサは後ずさると首を橫に振る。怯えているのか瞳が潤んでいた。
「あんたみたいな連攜もとれない魔法使いをパーティーに戻してあげるって言ってるのよ!」
「これまで、パーティーにいさせてあげた恩を忘れたの?」
斥候のと僧のがテレサを非難した。
テレサは俯くと肩を震わせている。おそらく、今までずっとこういう扱いをけてきたのだろう。
「あのー、ちょっといいっすか?」
「なんだっ!」
怒鳴れば怯えるとでも思っているのだろうか?
俺はテレサの肩を抱く。
すると、彼は驚きの表を浮かべ俺の顔を見上げた。
「こいつは俺のものなんで、変態には渡せないな!」
「なんだとっ!?」
俺はルクスに指を突きつけた。
【書籍化】厳つい顔で兇悪騎士団長と恐れられる公爵様の最後の婚活相手は社交界の幻の花でした
舊タイトル【兇悪騎士団長と言われている厳つい顔の公爵様に婚活終了のお知らせ〜お相手は社交界の幻の花〜】 王の側近であり、騎士団長にして公爵家當主のヴァレリオは、傷痕のあるその厳つい顔から兇悪騎士団長と呼ばれ、高い地位とは裏腹に嫁探しに難航していた。 打診をしては斷られ、顔合わせにさえ進むことのないある日、執事のフィリオが発した悪気のない一言に、ついにヴァレリオの心が折れる。 これ以上、自分で選んだ相手に斷られて傷つきたくない……という理由で、フィリオに候補選びを一任すると、すぐに次の顔合わせ相手が決まった。 その相手は社交界で幻の花と呼ばれているご令嬢。美しく引く手數多のはずのご令嬢は嫁ぎ遅れに差し掛かった22歳なのにまだ婚約者もいない。 それには、何か秘密があるようで……。 なろう版と書籍の內容は同じではありません。
8 81久遠
§第1章クライマックスの35話から40話はnote(ノート)というサイトにて掲載しています。 あちらでの作者名は『カンジ』ですのでお間違いなく。表紙イラストが目印です。 ぜひぜひ読んでください。 また第2章は9月1日から更新します。第2章の1話からはまたこちらのサイトに掲載しますので、皆様よろしくお願いいたします。失禮しました~§ 「君を守れるなら世界が滅んだって構いやしない」 この直來(なおらい)町には人ならざるものが潛んでる。 人の生き血を糧とする、人類の天敵吸血鬼。 そしてそれを狩る者も存在した。人知れず刀を振るって鬼を葬る『滅鬼師』 高校生の直江有伍は吸血鬼特捜隊に所屬する滅鬼師見習い。 日夜仲間と共に吸血鬼を追っている。 しかし彼にはもうひとつの顔があった。 吸血鬼の仲間として暗躍する裏切り者としての顔が………
8 198スキルゲ
暗闇で正體不明のモンスターに襲われた主人公(王越賢志)は謎の少年 滝川晴人に助けられる。 彼の話では一度でもモンスターに襲われた者は一生、モンスターに襲われ続けるという。 モンスターに対抗するには、モンスターを倒し、レベルを上げ、スキルと呼ばれる特殊技能を手に入れる事。 ゲームの世界に迷い込んだような錯覚に陥りながらも賢志は、生きるためにモンスターと戦う事を決意する。 新作?続編?番外編? ともかく、そういうものを書き始めました。 ↓ スキルゲ!! http://ncode.syosetu.com/n9959ch/
8 196ガチャって召喚士!~神引きからはじめる異世界ハーレム紀行~
ソシャゲ廃人と化し、ダメな生活を送っていた押上 優斗(おしがみ ゆうと)。 あるときいつも通りソシャゲをやって寢落ちしていたら異世界に飛ばされてしまっていた。 そこではダンジョンで魔物を倒すことで生活の糧を得るのだが、どうやら召喚獣とその加護が大事らしい。 異世界からの転生者は初回だけ十連召喚の儀、通稱無料十連ガチャを回すことができるというのだが……優斗が引いた召喚はこの世界に二つとないとんでもないものだった! ※アルファポリス、小説家になろうにも同時掲載中
8 149量産型ヤンデレが量産されました
朝起きたら妹の様子が超変だった。 不審に思いつつ學校に行ったらクラスメイトの様子が少し変だった。 そのクラスメイトから告白されて頼み事された。 俺は逃げた。 現在1-13話を改稿しようとしてます 文章のノリは14話以降が標準になるのでブクマ登録するかの判斷は14話以降を參考にしていただけるとありがたいです。 現在1-3話を改稿しました
8 176リーンカーネーション 小學生に戻ったおれ
リーンカーネーション 小學4年に戻ったおれ
8 74