《【書籍化】「お前を追放する」追放されたのは俺ではなく無口な魔法でした【コミカライズ】》んでみた
ルクスたちとめた後、俺たちはテレサが泊る宿へと戻っていた。
冒険者ギルドを立ち去る際、半數ほどは俺のことを応援してくれているようで「頑張れよ」など聲を掛けてきた。
彼らはいわゆる新人組で、これまでの冒険者活で、ルクスに辛酸を舐めさせられてきた者ばかりだ。
ルクスは自分が気にった冒険者には味しい依頼を回し、それ以外には手間のわりに報酬が低い依頼を摑ませるように仕向けていた。
栄の剣の発言力がふたたび強まると、彼らも困ることになる。
俺を睨み付けている連中もいたが、そいつらはルクスから甘い仕事を回してもらえなくなった冒険者だ。
楽な仕事ばかりしているくせにランクだけはそこそこでAランクはいないがBランクやCランクはごろごろしていたはず。
今回の決闘でルクスが沈めばやつらも一緒に沈むので何かを仕掛けてくる可能は高い。
――コンコンコン――
俺はベッドから起き上がるとドアを開けに行く。元々利用していた宿に泊まるのが面倒だったのでテレサと同じ場所に泊っている。
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訪ねてくるとすればテレサしかありえない。
「っていいぞ」
予想通り、廊下にはテレサが立っていた。
これまでの野外活するような服ではなく、いつか見たようなパジャマ姿をしている。
風呂にったからかボタンが上二つ程外されており、相変わらずの無防備さに視線が吸い寄せられそうになる。
おそらく、先程のルクスとのやり取りについて一言書きに來たのだろう。
「まっ、好きなところに座ってくれ」
借りたのがシングルルームなので、ベッドを除くと椅子が一つしかない上そんなに広くもない。
テレサは部屋の中にると、足元に置いてある鞄を見ると『片付けもできないのですか?』という非難の視線を向け、結局椅子へと座った。
俺はベッドに座ると、テレサへと向き直る。
二人の足元には鞄があり、テレサも気にしているようだが、他に置き場がないので仕方ないだろう。
『先程は助かりました』
テレサの綺麗な字が空中に描かれる。
「別に気にすることじゃない。俺が連中にムカついたからやっただけだし」
元をたどればルクスたちのテレサを扱いするような態度が気に食わなかっただけだ。
『それでも、ガリオンがいなければ私はきっとあのパーティーに戻されていましたよ』
「お前さんの方が強いのに? あんな連中ぶちのめせばいいだろうに……」
テレサは首を橫に振った。
『言葉が話せないというのは、それだけでもの凄いハンデなのですよ。ガリオンがいなければ私は困窮していたでしょうから』
そうなる可能がある以上、力で跳ねのけることができないのだという。
『今回の依頼も、私に代わって説明をしていただき、宿の手配やその他々。隨分と助けていただきましたし』
「それは別に當然だろう?」
相手が聲を出せないと知っているのなら、フォローするのが仲間というものだ。
テレサは真剣な瞳を俺に向けてくる。今までは蔑む目をすることが多かったので、今回の対応でしは好度が上がったのではないかと推測する。
『今更、あなたがルクスたち相手に負けるとは考えていません。何か禮をしなければならないでしょうね?』
確かに、話に聞く限りルクスに負ける要素がない。
テレサがいなくなった途端にBランク落ちする連中だ。Aランク相當のサイクロプスを討伐した俺たちの方が強いのは間違いない。
やつらにも俺たちがサイクロプスを討伐した報はっているはずなのだが、それでも戦おうとするのは、サイクロプスを倒したのがテレサで、俺は何もしていないと考えているからなのだろう。
「いやいや、ルクスたちも元Sランク冒険者だ。萬が一にも俺が負けることはありえなくもないな」
ふと、今ならいけるのではないかと考えた俺は、厭らしい笑みを浮かべテレサに告げてみる。
先程までの真剣な表は潛み、彼は溜息を吐くと……。
『別に、口付けをせずともが接していれば良かったのですよね? 今回はやむなしです。ガリオンが負けるとは思いませんが、より確実に勝つために、コボルトに噛まれたと思うことにしますよ』
これまでテレサがかたくなに拒否してきたおりの許可をいただいた。
彼は立ち上がると、俺に魔力を吸わせるために近付こうとするのだが、
『!?』
「おい、危ないぞっ!」
足元の鞄に足を引っ掛けて俺に倒れ込んできた。
――ムニュン――
てのひらに極上のやわらかさをじる。
目の前には驚愕に目を見開いたテレサ顔がある。
「まさか、そこまでサービスしてくれるとは……」
手が吸いついて離れず、俺が両手をかすとそのたびに彼の表が変化する。向かい合って肩に手を置いた狀態で何かを堪えている様子なのだが……。
「本當に手が離れないだけなんだ」
魔力を吸う時には相手のから手が離れ辛い覚があるのだが、テレサと相が良いのか、彼から離れてくれなければどうしようもない。
これまでじたことのない、何やら奇妙な魔力を吸い出している覚がある。
パジャマの隙間から覗くはしっとりと汗で濡れていて、よく見ると心臓部分に近い辺りに黒い模様が見える気がする。
俺はその模様が気になり、探るつもりで指をかすと、てのひらが何かいにれた。
「ぁんっ!」
テレサと目が合う。彼は俺の肩を押した反で下がるとを抱き、
「っ!?」
慌てて部屋から出て行く。
俺は自分のてのひらを見て考えると、
「今の、テレサの聲か?」
初めて聞く聲に驚きを隠せなかった。
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