《最果ての世界で見る景》EPISODE 2 - 10
そして、通路と通路の境目にある隔壁が閉鎖。
侵者の足止めに功する。
「この後は、どうするんだ?」
取り敢えず、しの間猶予は出來たが
『アラクネ』3で殲滅出來るんだろうか?
正直、侵者の機に違和をじてる
俺としては、一抹の不安がある。
それは、エミリーも一緒らしく
暫く思案顔になったと思ったら
俺にこんな提案をしてきた。
「おまえ、傭兵だよな?」
「ん?それがどうした??」
何となっくだが、こいつが言いそうなこと察したが
取り敢えず、惚けてみるか。
「『報酬』をやるから、ちょっといって、こいつ等を殲滅して來い」
やっぱりかよ………。
ある意味、予想通り過ぎて逆に面白みがないな。
「嫌だよ。めんどくさい」
本音を言えば、『めんどくさいが3割』で、
丸に近い今の狀態で『戦いたくないが7割』だな。
「もちろんタダとは、言わないぞ?
報酬はそうだな………。
お前が目を覚ますまでに起こった『報の全て』でどうだ?」
確かにそれは魅力的だな………。
なんせ今一番しいものと言っても過言ではない。
だが、それなら『アトラス』に
戻ってからでも十分集めれるしな。
「ん~………」
なおも、俺が渋っていたら
エミリーの奴がとんでもない事を言い出しやがった
「そこまで、嫌か………。
なら、こちらとしても、無理強いは出來ないな………」
「………??嫌に、諦めがいいな??」
「何、こちらも慈善事業じゃないってことさ。
嫌なら、さっきまでお前に教えた
『報料』と『蘇生までにかかった維持費用』。
占めて1000000C(クローネ)を、今すぐ払ってもらおうか!!」
因みにビタ一文負けないからな!と
今までに見た事も無い程の兇悪な笑顔を
浮かべながらエミリーが宣言しやがった。
「はぁ!!1000000C(クローネ)だと!!」
※1C(クローネ) = 約1萬円
1000000Cだと!ふざけんな!!
今まで俺の全財産を集めても1/10だぞ!!!
てか、どうやったら、今のご時世で
そんな大金を一般人が保有できるのか逆に聞きたいは!!
「ふざけんな!そんな大金持ってるわけないだろうが!!」
半ば逆ギレ気味で、エミリーに抗議したものの
心では、提示された金額のデカさに
冷や汗が止まらない………。
それに何となくだが、最終的には
俺が言いくるめられて、戦いに行く羽目になる………。
そんな気がしてならなかった………。
「金もないだと?なら、しょうがない………。
お前を『スクラップ』にして、パーツを売ることにするか。
蘇生させるまでに『掛けた時間』は、完全に無駄になったが
『金』ならある程度は回収できるからな………」
「………マジカヨ」
こいつは本當に『人間』なのか?
どう育ったらここまで格が捻じれるんだ??
俺が戦々恐々の思いで、
エミリーを見ていると、勝ち誇った顔で一言………。
「さぁ?どうする?」と
良い笑顔で、聞いてきやがった。
これが世に言う
『はい』か『イエス』で答えろと言うやつだろうか?
「分かった………。奴らとの戦闘は引きけてやる」
「おう!引きけてくれるか!!
何だか『無理強い』したみたいで悪いが、よろしく頼むな!!」
「(白々しいんだよ!!クソが!!)」
取り敢えず、心で悪態をついたものの
流石に素の狀態で、奴らと戦えとは言わないよな??
幾ら、こののスペックが高いと言われても
正不明の強化外骨格と戦いたくはない。
流石にそこだけは譲りたくないので、
最後の抵抗に打って出ることにした。
初めて小説っぽいを執筆させていただいております。
々と手さぐりでやらせて頂いておりますので
至らぬ所も多々あると思いますが、よろしくお願いいたします。
【書籍化・コミカライズ】誰にも愛されなかった醜穢令嬢が幸せになるまで〜嫁ぎ先は暴虐公爵と聞いていたのですが、実は優しく誠実なお方で気がつくと溺愛されていました〜【二章完】
『醜穢令嬢』『傍若無人の人でなし』『ハグル家の疫病神』『骨』──それらは、伯爵家の娘であるアメリアへの蔑稱だ。 その名の通り、アメリアの容姿は目を覆うものがあった。 骨まで見えそうなほど痩せ細った體軀に、不健康な肌色、ドレスは薄汚れている。 義母と腹違いの妹に虐げられ、食事もロクに與えられず、離れに隔離され続けたためだ。 陞爵を目指すハグル家にとって、侍女との不貞によって生まれたアメリアはお荷物でしかなかった。 誰からも愛されず必要とされず、あとは朽ち果てるだけの日々。 今日も一日一回の貧相な食事の足しになればと、庭園の雑草を採取していたある日、アメリアに婚約の話が舞い込む。 お相手は、社交會で『暴虐公爵』と悪名高いローガン公爵。 「この結婚に愛はない」と、當初はドライに接してくるローガンだったが……。 「なんだそのボロボロのドレスは。この金で新しいドレスを買え」「なぜ一食しか食べようとしない。しっかりと三食摂れ」 蓋を開けてみれば、ローガンはちょっぴり口は悪いものの根は優しく誠実な貴公子だった。 幸薄くも健気で前向きなアメリアを、ローガンは無自覚に溺愛していく。 そんな中ローガンは、絶望的な人生の中で培ったアメリアの”ある能力”にも気づき……。 「ハグル家はこんな逸材を押し込めていたのか……國家レベルの損失だ……」「あの……旦那様?」 一方アメリアがいなくなった実家では、ひたひたと崩壊の足音が近づいていて──。 これは、愛されなかった令嬢がちょっぴり言葉はきついけれど優しい公爵に不器用ながらも溺愛され、無自覚に持っていた能力を認められ、幸せになっていく話。 ※書籍化・コミカライズ決定致しました。皆様本當にありがとうございます。 ※ほっこり度&糖分度高めですが、ざまぁ要素もあります。 ※カクヨム、アルファポリス、ノベルアップにも掲載中。 6/3 第一章完結しました。 6/3-6/4日間総合1位 6/3- 6/12 週間総合1位 6/20-7/8 月間総合1位
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