《最果ての世界で見る景EPISODE 3 - 10

何かあるのは、間違いではないが………。

朱音の表を見ていると、

聞いて良いか躊躇ってしまう。

「何でまた?」

「ちょっと、確かめたいことがあるんや……」

「そんな理由じゃ、流石に許可できないぞ?」

「………」

エミリーの言い分も分かる。

『何となく』で、部隊をかす奴が居れば

そいつは、先を見通せる『天才』か、

もしくは、考えなしの『凡人』かのどちらかだ。

ただ、朱音の様子が

気になるのも確かだ………。

だったら………。

「まぁ。良いんじゃないか?」

「アキト……?」

まさか俺が、朱音の援護するとは

思っていなかったのか

エミリーが怪訝な顔を浮かべて

どういう意図があるのかを聞いてきた。

「別に深い意味はないさ。

単純な話、目に見えて分かる

『ベフィモス』の『脅威度』に比べて

敵拠點の『脅威度』は不明すぎる。

だったら俺が行った方が、

不測の事態でも対処できる可能が高いだろ?」

「だが、朱音の『外骨格』は、

『スピード特化タイプ』だぞ?

お前の『萬能型』に比べると、

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裝甲が薄いからな………。

『ベフィモス』の相手をさせるには、

些か不安があるんだが………」

確かに、映像で見た

『ベフィモス』の攻撃は凄まじかった。

攻撃の余波だけで、良くて『融解』………。

直撃の場合で、軍仕様の外骨格でも『蒸発』していた。

だけど………。

その事は、朱音自

一番理解しているはずだ。

それでも、譲れないなら事があるなら

俺はそれを尊重してあげたい。

「それなら、尚の事だな。

あんたも最初に言ったように、

『新兵開発用の施設』なら

『ベフィモス』に有効だを與えられる

裝備もあるかもしれないだろ?

それと施設にある

『防衛用の迎撃裝置』と合わせれば、

敵拠點に乗り込むのに比べると、

大分安全を高められるはずだ。

それに、敵拠點を

俺が速攻で『殲滅』すれば、

挾撃も出來るしな……」

「まぁ、お前が良いなら別にかまわないが……」

ふぅ………。

かなり後付けの提案だったが

エミリーも、しぶしぶだが納得してくれたな。

「と、言う訳で……。

朱音!しっかりやれよ!!」

そう言って、俺は朱音に発破をかける。

それに俺は俺で、敵拠點の攻略が

功する前提で話を進めてしまったので、

何が何でもやり遂げなければ、ならなくなった。

「(まぁ。失敗するつもりはないけどな………)」

そう思いつつ朱音を見ていると、

最初は俺とエミリーのやり取りを

ただ呆然と見守っていたのが、

俺の挑発的な臺詞を聞くと

段々と意味を理解したのか

今度は自信に溢れた顔つきになる。

先程までの消沈しきった顔より

朱音には、この表が似合うな………。

「誰に言っとるんや!あたりまえやろ!!

アキトの方こそ、ヘマこくなよな!!」

(……ありがとうな)

「はいはい………。

何とか頑張るよ………」

元気になった朱音に返事をしつつ

拠點攻略に必要なを考えていたら

最後の臺詞を聞き逃してしまった………。

「ん?何か言ったか??」

もう一度、聞き返してみたが

返って來たのは、

微笑みと「何でもあらへんよ」の一言だった。

何か重大な事を

聞き逃したが半端ないな………。

「予定とし違ったが、やることは変わらない!

クソヤロウ共が……。ただで済むと思うなよ……」

もやもやしていた俺だったが、

獨り言を呟きつつ、黒い笑いを浮かべている

エミリーを見ていると、今は目の前の任務に

集中する方が賢明だなと気持ちを引き締める。

失敗したら後が怖そうだしな………。

「『ブリーフィング』は以上だ!!

各自質問がなかったら直ちに現場に出撃だ!!」

「「了解!」」

そして俺と朱音は、

『ベフィモス』と、『敵拠點』攻略の為

先ずは、『ポイント:D-30』へ向けて出発する。

この後まさか………。

予想外の出來事が

待ちけているとは

思いもせずに………。

初めて小説っぽいを執筆させていただいております。

々と手さぐりでやらせて頂いておりますので

至らぬ所も多々あると思いますが、よろしくお願いいたします。

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