《最果ての世界で見る景》EPISODE 3 - 13
手近な椅子に腰かけると
ジャックさんから今回の『作戦概要』に関する
『作戦プラン』の説明が始まった。
「まず確認させて頂きたいのですが、
今回の任務では、
アキトさんが『敵拠點の襲撃』
朱音さんが『ベフィモスの撃破』で、
お間違えなかったでしょうか?」
「はい。それで間違いないです」
誰がどの任務に當たるかを、
ジャックさんが確認して來たので
それで問題ないと肯定する。
「では、繰り返しになりますが
『作戦概要』と『作戦プラン』を
説明させて頂きたいと思います。
まず、『作戦概要』になりますが、
アキトさんの『目標』は、當施設から約300km程、
離れた場所にあります『敵拠點』となります。
現在確認が取れている、敵戦力は
拠點り口付近に、2機の『外骨格』を確認しましたが、
恐らく部にも『敵戦力』が居ると思われますので、
最終的にはアキトさんの能力次第となります。
また、敵拠點との間には、『ベフィモス』が、
當施設に向け単騎で進撃中ですが、
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今回『ベフィモス』に関しましては、
アキトさんの目標ではないので、
戦闘行為を避け、逸早く敵拠點に向かってもらいます」
ジャックさんの作戦概要を聞いて心してしまう。
比べるのもおこがましいが、
エミリーの説明とは大違いだ………。
「ここまでで、何か質問はありますか?」
そう問われ、どうしても気になる點があったので
その事をジャックさんに聞いてみることにした。
「『ベフィモス』との戦闘を避けるのは
分かりましたが的には、どうするんですか?」
ベフィモスの橫を通り抜けるにしろ
大回りをするにしろ、それなりに時間は掛る気がする。
ベフィモスの突破に時間が掛ると
敵拠點から増援が來るかもしれないし
最悪、重要人に逃げられる恐れもある。
その辺りをどうするのか聞いて見たところ
想像以上の回答が帰って來た。
「では、それにお答えする意味も込め
私が考案しました『作戦プラン』の説明にらせて頂きます。
今回は、『戦闘回避』と最短での『拠點襲撃』を
両立させなければいけません。
従って、當施設で開発しています、
新兵裝『A・O・B』をアキトさんの『八汰烏』に裝著………。
2機の戦闘機タイプのドローンを先行させ、
ベフィモスのターゲットがドローンに向いている間に
アキトさんには、一気に敵拠點まで襲撃………。
速やかに、『敵拠點』及び『敵戦力』の殲滅をしていただきます」
新兵裝?A・O・B??
やばい………。
どんなものかまるで想像がつかない………。
エミリーのデータベースにもない事から
本當に最近開発されたなんだろうな………。
取り敢えず、ぶっつけ本番は怖いので
どんなものか聞いて見るのが無難だな………。
「ジャックさん………。
申し訳ないが、『A・O・B』と言うのは何ですか?」
「おぉ!これは失禮しました!!
『A・O・B』………。
正式名は『アサルト・オーバー・ブースター』の略で
大出力のメインブースターを軸に、左右に3機づつ、
計6機のロケットエンジンで構された補助兵裝なんですが、
簡単に言うと、推進力にを言わせた『人間魚雷』となります!
最高速度は機にもよりますが、時速5000km程は出ますよ!!」
そう言ってドヤ顔をするジャックさんを見ていると
何故かエミリーの顔がダブってしまう………。
クソ………。
やはり同類だったか………。
常識人だと思っていたが、
まさかの『大出力』主義者だったとは………。
若干現実逃避をしそうになったが、
今は逆に『ありがたい』と考えを改める。
一分一秒でも無駄に出來ないこの狀況下では
何よりもうれしい裝備かもしれない。
それに、速度に対してかかる圧力も
生なら耐えれなかっただろうが
幸いにもの殆どが機械の今なら
その辺も余裕だろ………。
不安要素があるとすれば、
敵の総數だが、
それは分からない事の方が
當たり前だったので、
臨機応変に対応すれば問題ないだろ………。
だったら、後は俺の腕次第だな。
「了解しました。早速それで準備をお願いします。
後、出來れば『アサルトライフル2丁』と
『予備弾倉』もお願いしても良いですか?」
「分かりました。それでは、直ぐに準備にかかりますね」
ジャックさんの指示をけた部下の1人が、
出撃準備の為、早速部屋を出てく。
俺も後に続こうと席を立つと、
朱音に服の袖を摑まれる。
「朱音?どうしたんだ??」
「アキト………。ちゃんと、帰って來いよ?」
「あぁ、もちろんだ。朱音も無理はするなよ」
「ん」
朱音と拳を合わせると、
出撃準備の為、俺も會議室を出て行く。
初めて小説っぽいを執筆させていただいております。
々と手さぐりでやらせて頂いておりますので
至らぬ所も多々あると思いますが、よろしくお願いいたします。
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