《凡人探索者のたのしい現代ダンジョンライフ〜TIPS€ 俺だけダンジョン攻略のヒントが聞こえるのに難易度がハードモード過ぎる件について〜【書籍化決定 2023年】》extra ED No 【ワールド・スタンピード 結果発表】
【ピンポンパンポーン、けっかはっぴょオオオオオオオオオオオオオオ!!】
【現代ダンジョン、バベルの大から。全世界の人類の皆様へ、お知らせです】
【ただいまを持ちまして、第一回"ワールド・スタンピード"における地上に発生した全ての怪種の全滅を確認しました。よって、今回のワールド・スタンピードの終結をここに宣言致します】
【いやあ、どうでしたか? ver2.0の目玉イベントです。今回の反省點を活かし、次回につなげてほしいですね。まあ、もうどうしようもない國もありますけど】
【では、前置きはこの辺で。これよりワールド・スタンピードの順位発表を行います。怪種への対応の手際、殲滅數、犠牲者の數、対応戦力の質など多岐に渡る評価項目で判斷させていただきました。ご意見、抗議のある方はどうぞお気軽に現代ダンジョン、バベルの大の最深層までお越しくださいませ】
【ではまず一位から!! だらららららららら、ダン!! "ニホン"!! いや、これはもう文句なしです。政府の初対応、指定探索者や自衛軍などの戦力、文句なしでしたね。それなりに被害は出てしまいましたが、都市機能を失った地方や、重要施設へのダメージはほとんどなしです。うーん、悔しい。ここまで見事に対応されるとは。やはりニホンの方針、指定探索者を自國領土に留めておく作戦が今回は功を奏したじですね。しかし、これからはどうでしょう。次回以降のスタンピードはいかにバベルの大での怪種の生態系をコントロールするか、特定種の間引きなどをうまく行うかが重要なのでに対応してほしいですね、まああとは小賢しい連中が水面下でいています。空気の読めない獅子中の蟲、と言ったところでしょうか? 宗(・)教(・)に(・)は(・)気(・)を(・)つ(・)け(・)た(・)方(・)が(・)い(・)い(・)か(・)も(・)で(・)す(・)ね(・)。(・)コイツらを早めになんとかしたほうがいいでしょう】
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【では気になる一位報酬の発表です。はい、これ!! "探索者伝子"をプレゼント! 今後100年間、ニホン國土で生まれるニホン人の中に探索者適を持つ人間が非常に生まれやすくなります。いやあ、國家100年の計とはいいますが活用してほしいですね。あ、そうだ。今後はスタンピードで怪種が出現した"沈殿區域"からバベルの大へ挑戦することが可能になります。シブヤ出口、ヒロシマ出口などうまく活用してくださいね。ああ、でも、そういえばもうその辺の土地を政府が買い上げてましたね。ふうん、探索者の養機関ですか? よく考えてますね。これから益々のご健勝お祈りしまーす!】
【では続きまして、第二位! でららららららららででん! "中華人民共和國"! いやあ、3位との接戦でした。指定探索者の質では3位のアメリカ合衆國が上でしたが、やはり【"超兵"兵馬用】が活躍しましたね。中國4000年の歴史の中で生まれた歴史そのものの、人工生産、いまいちコントロールしきれてないのは玉に瑕ですが、このような危機的狀況ではやはり突出した個の存在はかなり頼りになるということでしょうか? またニホンほどではないにしろ、神仙の予言を元にあらかじめ怪種が溢れる地域に指定探索者を配置出來ていた采配も3位との差ですね。惜しいのはやはりこの広大な國土をカバーしきれなかったことでしょうか? 一部の都市では怪種がほぼ全ての住民を食い盡くしてしまいました。まあ、ニホンが異常なだけでこれが普通です。次頑張りましょう!】
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【報酬は"神の縁" 今後、10年間、中國國土のでの構、跡から比較的簡単に品、"神の殘り滓"が見つかりやすくなります。兵馬用に使用してもよし、そのほかの用途に使用してもよし。""とは異なるダンジョン攻略のアプローチはきっと役に立つことでしょうね】
【第3位、これが報酬ありの最後の順位です。はい、もう言ってましたのでもったいぶらずに。"アメリカ合衆國"! いやー、ギリのギリでなんとか世界最強國のメンツを保てたじでしょうか? ほぼ委員會の傀儡にり果てた國なのでどうも反応が鈍いですね。アラン大統領がお人形になっていなければもうし違った結果になったのではないでしょうか? 組織単位での抵抗というよりは今まで変人扱いされていた各地のブレッパーの活躍、米軍、各師団単位の獨斷による怪種への抵抗、また、委員會の指揮統制から抜け出したシエラチームによる獨自の民間人救出、怪種殲滅などが評価出來ます。プププ、委員會、ざまーねえな。ほんと。アリサ・アシュフィールドを巻き込んだ結果、シエラチームを奪われてるのはし笑いました。アリーシャ・ブルームーンにまで裏切られたのは笑でしたね。ソフィ・M・クラークとの戦いで彼ら2人は変われたのに、委員會は変わらなかったのが1番の違いでしょうか? まああとは機兵群はそれなりに活躍しましたが、アメリカが重要視している超兵が思ったよりスタンピードに向いてませんでしたね。超火力すぎて都市を消滅させてしまったり、怪種に発を知されて逃げられたり。やはり対人、対國家戦爭に特化した國に、怪種相手はし分が悪かったか? また、ラスベガスがAI兵に乗っ取られましたね、これの対応をどうするか。頑張ってもらいたい。次回に期待していきましょう】
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【報酬は、"怪種DNA" 今後3年間、國土に怪種のDNAを持った野生が現れます。捕獲して解析に回してもよし、食べて探索者適の向上に使用するもヨシ、張り切っていきましょう】
【あとの國はもう取り立てて似たりよったりですね。たくさん人が死んでしまいましたが滅んではないじです。頑張って次回はなんとかしましょう】
【ここからは面白かった國をし紹介していきます。"ロシア連邦"!! いやあ、思い切りがいいですね。まさかサンクトペテルブルクの怪種が抑えられないと見るやいなや、都市ごと全て凍りつかせるとはwww "冬の日"の確かな力を示したと言えるでしょう。ただ、その後の國民をコントロールするのは大変でしょうね。危機の時には見殺しどころか怪ごと殺されると國民が気付いてしまいました。うーん、革命の火が燈りますなあwww】
【あと外せないのは"タイランド"ですね。いや、これは割とマジで驚きました。"ナレースワン"の再來、うーん、々な相互作用でしょうか? 中國の兵馬俑とし似てるのですがこちらは完全に天然モノですね。理屈は人類軌跡と同じかもしれませんが、國の存亡の危機に過去の英雄の生まれ変わりが再來するとは。いやあ、何が起こるかわからないから世の中はたのしいですね。バベルの大が々なものを狂わせていっているのでしょう】
【EUは特筆することはありませんが"怪狩り"さえいれば神種への対応を彼1人に任せて、ほかの怪種はロイド・アーダルベルドが対応できたのではないでしょうか? 人知竜との戦いで多くの有力な指定探索者がかけてたのも痛かったですね。頑張ってほしいです】
【さて、では殘念ながらワースト1の発表です。本當に殘念ですが今日をもって"イギリス"、改めてグレートブリテン及び北アイルランド連合王國において人間の時代は終わりました。政府機能も陥落、殘りの人口は1週間前の2割まで減っていますね。神種"アルトリウス"が管理人となり、彼の領土となりましたので、本日よりイギリス大陸は新たなるダンジョンの階層、バベルの大・ダークブリテン階層とり果てましたー! 拍手ー!】
【なお、ダンジョン化した國土についてはほとんど神代に回帰しており非常に危険です。ただその地域の中でしか見出せないなどもありますので腕に自信のある方は、"管理人"の討伐を目指してみてくださいね】
【では最後に個人的、マンオブザマッチの発表をしようと思います。スタンピードの中、これは、という活躍をした方を紹介し、場合によってはトロフィー獲得のチャンスもあります。個人賞のようなモノですね。では、第一位! だらららららららららら!! だだん!
"田村部隊による民間人救出撤退戦"
民間人死者無し
田村部隊 隊長田村秀夫軍曹含め以下7名殉職により全滅
いやあ、ほんと、素晴らしい活躍でした。逃げ遅れ、ホームセンターに閉じ込められた民間人50人の護衛、そして駆けつけた探索者との共同での救出。殘念ながら民間人とそれを護衛する探索者出のため、囮となった彼らが帰還することは出來ませんでしたが、その勇気と獻を忘れる人はいないでしょう。………そうか、ああ、そうなっちまったか……
ゴホン!! 彼らの活躍とその多大なる勇気を示し、現時刻を以って"自衛軍"に所屬している人類全員に、"探索者適"をプレゼント!! さあ、バベルの大にて念願の軍隊単位での行が可能になりましたよ! 仲間の仇をとってくださいね!】
【それではそろそろこの辺で。次回のスタンピードはバベルの大での怪種の繁が一定以上になった段階で始めます! 各國頑張ってそれぞれの國のり口からダンジョンへチャレンジ!!】
【ルールを守ってたのしい現代ダンジョンライフを! まったねー!】
…………
……
…
〜ニホン、復興中のシブヤのどこか〜
「ええ、はい、わかっておりますとも。私の"腕"様。ニホンはやはりあなたの予想通り、ほぼ無傷です」
「はい、ええ、"の腕"は既に、かなりの數の信者を得ております。政界やスポーツ界、探索者の中にも食い込んでいますとも」
「どうでしょうか? も(・)う(・)片(・)方(・)の(・)の偉大なる"腕"様はかなり、凡人探索者に絆されておりますゆえ。素直ではないですからねえ…… あまり期待されない方が良いかと」
「ええ、わかりました。あなたの意思のままに。ええ、私は貴方様の忠実なしもべですので」
「………ああ、たのしみだなあ。積み重ねた凡人たち、繰り返すニホンバカ、たどり著いたアレフチーム、それを追う鬼や華……」
「積み重ねたもんなあ、繰り返したもんなあ、乗り越えたもんなあ」
嗤う。
復興に勤しむ人々、傷から立ち直り前に進もうとする人々を見下せる位置、高い高いそこから、嗤う。
「あはあ、それ、ぜえええんぶ、臺無しにしたら、気持ちいいよなあ」
悲劇、ではない。
喜劇が好きだ。真面目にやってる全てを嘲笑い、臺無しにするのが好きだ。
ああ、たとえば。
愚直に、狂気的に、國を殘すことだけを目的に何度死んでも立ち上がる者、ソイツから國を取り上げたりとか、考えただけでワクワクする。
自分で積み重ねるのはめんどくさい。繰り返すのは手間がかかる。心を通わすのは難しい。
そういうのを壊したい。綺麗にまとまったもの、想いが込められたもの、そういうのを壊したい。
でも、自分でいちから作るのは面倒だ。積み重ねるのも嫌いだ、手間がかかるし、やりたくない。
だから、人のものがいい。臺無しにするのは他人のものが捗る。
いい奴とか、仲間とか、幸せとか。
人が努力して積み上げたものを橫から臺無しにしたい。
生きる、ただ一つの理由。そのためならばなんでもやろう。人知を超えた化けの手先にも、カルト宗教の主にも、なんにだってなってやろう。
「たのしみ、ですねえ。その時が」
スーツ姿の人が、にいたり。
嫌な笑いを浮かべた。
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ちなみに最後のいやらしい奴は前作の樹原くんとは別の奴だよ。嫌な奴っていつでもどこでもどんな狀況でもいるよね。
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