《ほんじつのむだぶん》7月14日號『THE BACK-NUMBER』

貴重なお時間を割いてまで、

このような無駄文に目を通してくださいまして、本當にありがとうございます。

先日來から申し上げておりますように、

今日は『THE BACK-NUMBER』をお屆けする運びとなりますのでご了承ください。

タイトルは【怠惰の2口目】です。

スチャラカ路線で參りたいと思いますので、肩の力をお抜きください。

昔は大好きだったんだけど、

今になって思えば、「そんなにかなぁ……」と首を捻りたくなる事やモノってありませんか?

今回はその中から『モノ』を取り上げようと思います。

デパートの屋上あたりで、男問わず世のビジネスパーソンの皆様が、

仕事終わりに水滴に満たされた麥酒(ビール)を片手にこう言います。

「もうねぇ、この一杯のために生きてるってじだよね!」と

笑顔をらすワンシーンが青寫真として映し出されます。

最早、真夏の風詩ですよね。

私自はアルコールの耐が備わっていないのか、

お酒を口にする機會はほぼ皆無ですが、

別に、二十歳にならなくても気分がスキッとする飲みはあります。

そうです、今回の話題は「炭酸飲料」のお話です。

100円で買える500mlの炭酸飲料と50円のスナック菓子。

ジャンクフードこそが最高の馳走という時代がありました。

昔ながらの駄菓子屋が近かった事もあり、

その機會には恵まれておりました。

その頃は、全く意にも止めなかったのですが、

近頃は炭酸飲料から自然と遠ざかるようになってきたのです。

何故だろうと考えてみるとスンナリ結論が出されました。

それは「2口目」に踏み切れなくなってきた事でした。

炭酸飲料を開けます。

1口目はグイッと行きます。

冷たさと爽快中を駆け巡ります。

「ぷはー!」っと吐き出される息も心地良いものです。

ですが、立て続けに2口目に行けなくなったのです。

1口目の爽快は何処へやら。

二酸化炭素により胃が一気に膨らんでしまった覚になって、

「とりあえず……ひと口だけでいいや」と思い始めたが最後。

冷たさは徐々に奪われていきますし、

炭酸飲料の最大の魅力である炭酸が抜け、爽快がなくなり、

魅力は一気に半減します。

「この一杯のために生きてるってじだよねー」から、

「このひと口のために生きてるってじだよねー」に変わるわけです。

一杯ぶんを買えるようなシステムが開発されれば、

無茶苦茶ヒットするような気がするんですけどねぇ……

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