《【書籍化&】冤罪で死刑にされた男は【略奪】のスキルを得て蘇り復讐を謳歌する【コミカライズ決定】》真冬の復讐

浴を終えた俺は現在、真冬に作戦會議室まで呼び出され、春香と共に正座をしていた。

「その……この度は誠に申し訳ありませんでした」

俺は真冬の前で土下座をした。いやしかし真冬のは本當に綺麗で魅的だった。やはりは春香よりも小さかったが、それでも俺が思ってたよりは大きかった。真冬は著痩せするタイプなのか――とか考えてる場合じゃないよなうん。

「秋人が謝る必要はない。悪いのは春香だし」

「でも……怒ってるよな?」

「ん。怒ってる」

ですよね。どうにかして真冬の怒りを鎮めたいところだが……。

「まーまー。減るものじゃないんだし、別にいいじゃない」

「春香はちゃんと反省して!」

火に油を注ぐのやめろ春香!!

「秋人にを見られたことがそんなにショックなの? アタシは見られても全然平気なのに」

「それは春香の神年齢がいだけ! 普通の16歳の子は異を見られたらすっごく恥ずかしいの! 次またあんなことしたら二度と口利かないから!」

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「アタシはただ、皆でお風呂にった方が楽しいと思って……」

本當に春香に悪気はなかったのだろう。真冬もそれは分かっているはずだ。それから數秒の沈黙の後、春香がポンと手を打った。

「そうだわ! だったら秋人も真冬にを見せてあげればいいじゃない!」

「何言ってんだ春香!?」

「あの時秋人は湯船に浸かってたから、真冬から秋人のは見えてなかったでしょ? お互いを見たってことにすればおあいこよ!」

何を馬鹿げた――いや待て。ここは敢えて乗ることで場の空気を変えることができるかもしれない。俺は意を決して立ち上がった。

「よし真冬、今からいでやる! 俺のをしっかりとその目に焼き付けろよ!」

「本気で怒っていい?」

「……すみませんでした」

真冬の凄まじい威圧に、俺は再び土下座。今のは俺が悪かった。

「はあ……。もうこの話は終わりでいい。過ぎたことをいつまでも責めるのは好きじゃないし」

「そ、それじゃ許してくれるのか!?」

「ん」

俺はで下ろした。しかし真冬のという何にも代えられない素晴らしいものを見せてもらった代償がちょっと怒られるだけなんて、なんだか申し訳ないな。

「では、そろそろ俺は自分の部屋に……」

「待って。まだ話は終わってない」

「え? 今この話は終わりって……」

正直早く自分の部屋に籠もって真冬のを思い出しながらアレしたいんだけど、とてもそんなことは言えない。

「話がそれだけとは言ってない。むしろここからが本題。二人をここに呼んだのも、それが一番の理由」

「何だよ、本題って」

「……私の復讐について」

その真冬の一言で、場の空気が引き締まった。

「前にも言ったように、私と春香にも秋人同様、復讐したい人間がいる。秋人には私の復讐の手伝いをしてもらう」

「……ああ、いいぞ。そういう約束だったしな」

真冬達には黒田への復讐を遂げる際に々と協力してもらったので、俺としてもその恩は返したいと思っていた。

「ちょっと真冬! アタシの復讐が先って前にジャンケンで決めなかった!?」

「今回の罰として春香の復讐は後回し」

「そんな……」

ガックリと肩を落とす春香であった。

「でもなんでもっと早く話そうとしなかったんだ? なんなら俺が黒田を殺した翌日でもよかっただろうに」

「その直後だと、まだ秋人の気持ちの整理ができてないかもと思って。だから十日くらい間を空けようって春香と決めてた」

「そういうこと。アタシがジムにったのも、かせばしは気が紛れるかもしれないと思ったからなのよ」

「……なんだ、俺に気を遣ってくれてたのか。そんな必要なかったのに」

ま、いくら復讐の相手とはいえ人間を一人殺めたのだから、神がれてもおかしくない……というかそれが普通なのだろうが、俺の神狀態は黒田を殺した後も何ら変わりなかった。むしろ殺す前より安定しているくらいだ。俺は自分が思ってるより冷徹な人間なのかもしれない。

「それで、真冬が復讐したい人間というのは?」

「…………」

真冬は無言で引き出しから三枚の寫真を取り出した。そこには一人ずつ子が寫っている。全員今の俺達と同じくらいの年齢だろう。

「この三人か」

「ん。左から牧野麻、沢渡香苗、倉居和。真ん中の沢渡がリーダー」

「……こいつらに、何をされたんだ?」

俺がストレートに尋ねると、真冬は暗い表で俯いた。

「あっ……。すまん、無理に話してくれとは言わない」

「まったく、デリカシーがないわね秋人は。それに聞かなくたって、だいたい見當はつくでしょ」

真冬は16歳の時に死んだと言っていた。つまり高校一年か二年ってことになる。そして相手は子三人。ここから導き出される答えは……。

「イジメ、か」

「……ん。私が死んだのは約二年前。高校一年生の時、私は同じクラスの沢渡達からイジメをけていた。その経緯を今から話そうと思う」

「いいのか? さっきも言ったけど、無理に話してくれとは……」

「大丈夫。私の復讐に付き合ってもらう以上、秋人にはちゃんと話しておかないと駄目だと思うから」

「……そうか」

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