《【書籍化&】冤罪で死刑にされた男は【略奪】のスキルを得て蘇り復讐を謳歌する【コミカライズ決定】》巖石落下
その後も俺と千夏はビリヤードやダーツなど、々なゲームを楽しんだ。
「いやー、遊んだ遊んだ! どうだ千夏、楽しかったか?」
「はい、とっても! また來たいです!」
「しっかし、こんだけ遊んだらさすがに暑くなってきたな! 千夏も暑いだろ?」
「そうですね、ちょっとだけ暑くなりました」
ちょっとだけかあ……。結局最後まで千夏が上著をいだり袖を捲ったりすることはなく、北風も太も失敗に終わった。よく考えたらボウリングとかカラオケってそこまでをかさないよな。ぶっちゃけ俺もそんなに暑くないし。
『次は真冬もってまた來たいわね!』
春香はご満悅の様子。作戦とか言いながら単に春香が遊びたかっただけのような気がしてならない。
次に俺達はバスに乗って街を離れ、淺い川が流れる河原へと向かった。今度は何をさせるつもりなのか。
『作戦その三、水をかけて服を濡らせ! 上著がビシャビシャになったら乾かそうとぐだろうから、右腕もわになるはずよ!』
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今度は隨分と力業だな。だが試してみる価値はあるだろう。早速俺は足になって川に踏み込んだ。
「ほら、千夏も來いよ」
「は、はい!」
千夏も足になり、スカートを軽く両手で持ち上げて恐る恐る川に足をつける。
「わあ、冷たくて気持ちいいですね! あっ、見てください秋人さん! お魚さんが沢山いますよ!」
うーむ、が自然と戯れる景というのはとても絵になる――って見惚れてる場合じゃない。ちゃんと目的を果たさなければ。
「そりゃっ!」
「きゃっ!? もう、何するんですか秋人さん! お返しです!」
俺達はキャッキャウフフなじで互いに水をかけ合う。いいぞ、このまま千夏の服をビシャビシャに――と思ったが、俺は途中で手を止めてしまった。
「秋人さん? どうしました?」
「いや、その……」
「……ひゃっ!?」
千夏の服が濡れ、ピンクの下著がけていたのである。俺の視線で千夏もそれに気付いたらしく、顔を赤くしてを両腕で隠した。
『何やってんのよ秋人! まだ濡れ合が甘いわよ!』
俺は首を橫に振った。これ以上やったら千夏が不憫だし、俺も気まずい。
「そ、そろそろ出るか……」
『秋人、上!!』
その時、春香の大聲がインカムから響いた。どうせまた何かの自慢だろと、溜息じりに顔を上げてみると――
「げっ!?」
俺は度肝を抜いた。崖の上にある巨大な巖石が、今にも落ちそうな狀態だったからだ。ちょうど俺達はその真下にいるので、もしあれが落ちたら俺達は下敷きに――と思った矢先、その巖石が落下した。
「千夏、避けろ!!」
「えっ……?」
くっ、駄目だ間に合わない。俺が千夏を突き飛ばして――いやそれだと千夏に怪我を負わせてしまうかもしれない。ならば!
一瞬で思考を巡らせた俺は、スキル【怪力】を発した。
「おおおおおっ!!」
俺は大きく跳躍し、落下してきた巖石に拳を炸裂させた。巖石は々に砕け散り、周囲に飛散した。
「きゃあっ!? な、何が起きたのですか!? まさか上から巖が……!?」
「みたいだな。怪我はないか千夏?」
「はい、大丈夫です……」
間一髪だった。春香が聲を上げてくれなかったら俺達は為すもなく押し花のように潰されていただろう。見返りとして今日の晝食代やボウリング代はチャラにしてやるか。
『危なかったわね……。晝食代やボウリング代はこれでチャラね!』
「…………」
そうするつもりだったが、こうして本人から言われると妙に腹立たしいのは何故だろう。
「もしかして、秋人さんが巖を砕いたのですか?」
「ん!? いや俺は何もしてないぞ!? ほらアレだ、落下中に勝手に破裂したんだろ! 空気抵抗的なやつで!」
「そ、そうですか? 一瞬でしたけど、秋人さんがジャンプして巖を砕いたように見えたのですが……」
バッチリ見られてた!!
「気のせいだ気のせい! ただの人間にそんなことできるわけないだろ! さてはこの前俺が右腕に力を封印してるとかワケワカラン冗談を口走ったせいでそう見えちゃったんじゃないか!?」
「んー、そう言われるとそんな気がしてきました……」
「だろ? とにかく助かったならそれでいいじゃないか」
「……ですね」
よし、なんとか誤魔化せた(?)ようだ。一般人のフリをするのも一苦労である。
「ところで右腕に力を封印してるって話、やっぱり冗談のつもりで言ったんですね」
「まあ、うん。というか本気で言ってたらヤバイだろ」
「ふふっ、そうですね。でもどうしてあんな冗談を?」
「……若気の至りってやつだ」
俺達は互いに苦笑したのであった。
『それじゃ次の作戦いくわよ!』
河原を離れるや否や、春香の聲。こっちは命の危機を回避したばかりだというのに、まだ続ける気かよ。
『今度は絶対上手くいくから! まずその道を右に曲がって!』
本當だろうなと疑いつつも、俺は春香の指示通りに足を進める。我ながらよく付き合えるものだ。
「秋人さん、どこに向かっているのですか?」
「……それは著いてからのお楽しみだ」
と言いつつも、俺自も分かっていない。春香から指示されるのは方向ばかりで、目的地は伝えられてないからだ。聞こうにもインカムの通信は春香からの一方通行だし、千夏の隣りでスマホをイジるのも気が引ける。果たしてどこに向かっているのやら。なんだか隨分と通行人が減ってきたけども……。
『著いたわよ!』
俺達が行き著いたのは、煌びやかな裝飾と魅的な雰囲気に彩られた建。そう、ラブホテルだった。
金……金ガシイ……
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