《ファザコン中年刑事とシスコン男子高校生の愉快な非日常:5~海をまたぐ結婚詐欺師!厳島神社が結ぶ、をんな達のえにし~人ヴァイオリニストの橫顔、その翳が隠す衝撃の真実》赤いトレンチコート
貓の餌が切れたのと、牛がないことに気付いて、周は近くのコンビニに出かけた。
午後7時過ぎ。既に外は真っ暗だ。
一人で歩きながらぼんやりしていると學校でのことを思い出す。
先月の事件以來、すっかり親しくなった円城寺と智哉は、二人揃って何かと周に気を遣ってくれる。
優しい兄だと思っていた賢司が、実は弟のことをひどく憎んでいた。
だけど驚いたりはしない。
彼の母親は自分のことをまるで害蟲か何かのように嫌っていたのだから。その息子だって同じだろう。
むしろ今まで……咲が嫁いでくる前まで……優しくしてくれていたことの方が、何か不思議な気がする。
高校を卒業したら家を出よう。
でも、そうなると義姉は……一緒に出ようといったらついて來てくれるだろうか?
仮に彼が頷いてくれたところで、兄は決して許さないだろう。
そういえば、將はあれから元気になったのだろうか?
あれこれ考えていたら危うくコンビニの前を通り過ぎてしまうところだった。
周は慌てて踵を返し、自ドアの前に立った。
買いを終えてマンションに戻ると、隣室の前に知らないが立っていた。
すらりとした型の、橫顔だけだがまず人と言って差し支えないだろう。彼は何度か連続してインターフォンを鳴らしていた。
新聞記者だろうか?
周は軽く彼に會釈をして傍を通り抜けた。
自宅のドアを開けて中にろうとした時、
「あの、すみません!」とに聲をかけられた。
彼はものすごい勢いで近づいてきて周の肩を摑んだ。
その必死の形相に、なからず恐怖を覚える。
「な、何ですか……?」
「隣の家に、誰かが訪ねてきたりしてるの見ませんでした?」
今、あんたが訪ねて來てるだろうが……などというツッコミはさておき。
「さぁ……?」
周が曖昧に微笑んでみせて答えると、は肩を落として溜め息をついた。
見知らぬ人間に『役に立たないわね』と言われているような気がしてムッとする。
改めて正面からを見てみると、どうも記者とは違うような気がしてきた。
つばの広い帽子に、ゆるく巻いた茶の髪。
赤いトレンチコートにかなり高さのあるピンヒール。
「お隣、留守がちですから。會いたいなら予め連絡取ったらどうですか?」
余計なことかと思ったが、周はついそう口を出してしまった。するとは、
「連絡先を知っていますか?教えてください!!」
マズイことを言った。どうしよう?
「いえ……」
「そう、すみませんでした」
思いがけない言葉と、悄然とした様子では踵を返した。
今のはなんだったんだろうか? 周は不思議に思いながら靴をいだ。
リビングにると義姉が臺所の後片付けをしていた。
「おかえりなさい、今誰か、玄関にいたの? 話し聲が聞こえたような……」
「知らない人。お隣を訪ねてきたみたいだけど」
「あら、ひょっとしての人? 赤いコートを著た巻き髪の」
「義姉さん、知ってるの?」
「知らない人だけど、晝間に見かけたのよ。和泉さんに何か用があるみたい」
「和泉さんに……」
どういう関係だろう?
周が口を開きかけた時、咲の攜帯電話が鳴りだした。
義姉は「はいはい」と、エプロンで手を拭きながら、ソファテーブルの上に置いてある攜帯電話を手に取った。
「もしもし、お母さん? うん、大丈夫……え、明日?……」
初めは元気そうだった咲の聲が段々としぼんでいく。
最後にはひどく不安げな顔で通話を終えた。
「どうしたの?」
「……何か、大事な話があるから明日、旅館に來てしいって」
「俺も一緒に行こうか?」
「ううん、大丈夫よ。それに周君は學校があるじゃない」
無理して微笑みながら彼は臺所に戻っていく。
決して喜ばしい話ではないだろう。
漠然とそんな予がした。
人類最後の発明品は超知能AGIでした
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