《ファザコン中年刑事とシスコン男子高校生の愉快な非日常:5~海をまたぐ結婚詐欺師!厳島神社が結ぶ、をんな達のえにし~人ヴァイオリニストの橫顔、その翳が隠す衝撃の真実》貓に向かって獨り言
今日は久しぶりに一人きりだ。
咲が嬉しそうに、今日は旅館の仕事を手伝えることになったと連絡した時は、周も一緒に喜んだのだが、ふと気が付いたら一人きりになってしまうということだ。
今までまったく経験がない訳じゃないし、寂しいなんて……貓達だっているし。
だけど。
インターフォンが鳴った瞬間に思わず明日の予習をしている手を止め、急いで玄関に向かう周の姿があった。
「どちら様ですか?」ドアスコープを覗くと、昨日隣の部屋の前に立っていたが見えた。
「あの、私……本間靜香(ほんましずか)といいます」
誰だ? 不思議に思いながら周は玄関のドアを開けた。
正面から顔を見ると、格のキツそうなだなと思った。
「お願いがあります。和泉が帰ってきたことに気づいたら、私までご連絡をいただけないでしょうか?」
へっ? 周はつい、妙な聲を出してしまった。
私の連絡先です、とメモ用紙を渡される。攜帯番號とメールアドレスが書いてあった。
「あなたのお名前は?」
答えなきゃ許さないわよ、と言わんばかりの気迫だ。
思わず周は、
「藤江……です」
「じゃあ、よろしくお願いします!」
はさっさと立ち去ろうとした。
「ちょ、ちょっと待ってください!!」
周はサンダルをつっかけて外に出た。メイが一緒に飛び出してくる。
「和泉さんといったい、どういう関係なんですか?」
「……」
「それがわからないと、和泉さんが帰って來たからって連絡する訳にはいきません」
メイは本間靜香と名乗ったの足元をくんくんと嗅いでいる。それから彼の足にすりすりとをりつけようとした。
「嫌だ、貓!」
は飛びのく。
周はすみません、とメイを抱き上げた。
「……妻です、和泉の」
再び、妙な聲を出してしまう。
でも名字が……ああそうか、別れたから舊姓に戻ったということか。
それじゃ、とは走り去って行った。
「なぁ、聞いた? 奧さんだって、和泉さんの」
周はメイに話しかけた。
「って言っても、元だよな? 今さら何の用だろう……」
貓が返事をする訳もなく、周はひたすら獨り言を呟く。
「謝料の支払いが滯ってるからさっさと払えとか? つーか、離婚の原因ってなんだったんだろう……」
気になって仕方なくなってしまった。
それから、どうしようと悩んでしまう。
さっきのは、周が和泉とどの程度の知り合いなのかなんて知らないだろう。
あくまで彼の姿を見かけたら連絡してしいというニュアンスだった。
「別に俺からあえて、和泉さんに連絡しなくてもいいよな?」
貓は知るか、と言わんばかりにぴょいとどこかへ走って行く。
ああ、でも高岡さんには言っといた方がいいかな……?
なんだかモヤモヤする。
周は頭を左右に振って勉強を再開することにした。
右向きの顔を書くのは、本當に難しい……。
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