《モンスター・イン・エンドアース》4
スキルも決まったことだし。軽く朝食を食べたら、冒険者ギルドへ向かった。
「おはようございます。クリス様の貢獻度ですと、後5回Fランククエスト達なされれば、Eランクに上がることでしょう、今クリス様がおけ出來るクエストは、こちらになります」
朝一番のせいか、冒険者ギルドはわりと空いていた。それから付NPCが違った。小さな変化だが、細かい作り込みだな。昨日いたきつめの人から、今度は人好きするらかな印象のNPCだった。思わずまじまじ見つめていると、視線に気づいたのかにこやかな微笑みで返され、ハッと息を飲んでいた。ちょっぴり照れてしまったのは緒だ。
「最新のAIは凄いな、本の人間臭いし」
妙な心をした。始まりの町から先の町に行くと、人男待のゲームにも関わらず、フーゾク関連もあるらしい。俺なんかは年齢が引っ掛かるため通うの無理な筋だてだが。おっと今日もゴールド稼がなきゃ、なんだかモヤモヤがあった。世の中ゲームでも世知辛い気がした。
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クエスト
森ウルフ討伐×5
毒草採取×20×2束
町の地図制作の3つをけた。
まだ時間も早いし。ログ使ったスキップして町の南。森側に出るのではなく、遠回りになるが、歩いてマップ埋めしながら向かうことにした。
「おっ雑貨屋発見。ついでに微回復薬とどくけし薬3本ずつは、買っとくか」
混雑してる始まりの町だと、回復薬1つ買うのも一苦労だから、正直助かる。せめてBPに余裕があるなら、初級の製薬くらいは覚えときたい、
「いらっしゃい、おやおや稀人の冒険者さんかい」
妙に古風な風貌で、雅な口調の中年おばちゃんが、にこやかに挨拶してくれた。ここは日本人として無難に挨拶を返す。
「おはようおばちゃん、微回復薬3つとどくけし薬3つあるかい」
「ええ、あるよ全部で850ゴールドだよ」
「はいよ。ついでにラビィの皮買い取り出來る?」
「おやおや、家の店で良いのかい」
「ああ~雑貨屋の方が、多安くなるんだっけか、でも混み混みギルドまで行くのはちょっとね」
「おやおや稀人さんは、冒険者ギルドだけしか売り買いはしてないのかい?」
いかにも意味あり風な口調のおばちゃんに、あれっ…………そう言えば、ギルドって、他にもあるって聞いたような、
「おばちゃんさえよかったら、次も売るので、その辺教えてくれる」
何時ものノリでたずねてから、あれ大丈夫かな~とか思っていたら、にんまりホクホク顔で、二つ返事、
「おやおや今度の稀人さんは、商売人のこと良くわかってるじゃないの。よしおばちゃんがその辺々教えて上げるさね」
『シティクエスト、商業ギルドに登録せよ、報酬BP30』
おっといきなりだな。
「稀人さんて呼ぶのも失禮だったね。あたしゃマレンダってんだよ」
「俺はクリス、おばちゃんよろしくね」
「あぁよろしくねクリス君」
人好き?世話好きオーラ全開で、実に嬉しそうなおばちゃんに。あれ?、このパターンってもしや、長話かな…………
「まずは冒険者ギルドの他にも。町にはギルドがあるのは知ってるかい?」
「確か商業ギルド、王都エルダにある魔導師ギルドだろ」
「あぁそうさ、その他に農業、ハンター、傭兵、薬師ギルド、鍛治ギルドがあるのさ、珍しいところだったら、海辺の町には漁業ギルドなんてもあるよ。冒険者なら鍛治ギルドにはお世話になるだろね。職人と仲良くしとけば、もしかしたら紹介狀書いてくれる店主もいるさね」
へえ~意外にも他のシティクエストらしき報貰えたな、それにしても々なギルドが多いな。
「例えば各ギルドに登録すれば、ギルド毎にクエストがあってさ、市民と違って、稀人さんには特別に重複登録がゆるされてるんだよ。ただし3つまでだよ」
なっ、なるほど、おばちゃんに釘を刺されなきゃ、俺みたいなやり込みタイプの無課金プレイヤーならば、適當に全部さがして、片っ端からギルド登録していたかもな。それでクエスト三昧とか、もしかすると運営もプレイヤーが、迷走しないようにと登録出來る數を決めたのかもな。後は課金すると
その辺も優遇されたりするんだろうな、
「中にはあまり知られてない危険な『闇ギルド』、なんてのもあるそうだよ。おばちゃんみたいな真っ當な商売人には、関係ないがね」
とても真剣な眼差しだった。こちらを――俺を心配するような。
「わたし達商売人が登録してるのが、商業ギルドさね。ただし商業ギルドに登録するには幾つか規定があってね、商業ギルド準幹部、又は幹部からの紹介、あるいは大商會の番頭以上の紹介が必要さね」
おっとゲームを始めたばかりの俺には、かなり厳しい條件だな。
「だがね安心おし、わたしゃ一応始まりの町(アルニア)の商業ギルド幹部の一人さね、あんたがわたしの頼みをけてくれたら紹介狀書いてあげるよ」
なるほどこうやってクエストに繋がるのか、一安心した。
悪魔の証明 R2
キャッチコピー:そして、小説最終ページ。想像もしなかった謎があなたの前で明かされる。 近未來。吹き荒れるテロにより飛行機への搭乗は富裕層に制限され、鉄橋が海を越え國家間に張り巡らされている時代。テロに絡み、日本政府、ラインハルト社私設警察、超常現象研究所、テロ組織ARK、トゥルーマン教団、様々な思惑が絡み合い、事態は思いもよらぬ展開へと誘われる。 謎が謎を呼ぶ群像活劇、全96話(元ナンバリンング換算、若干の前後有り) ※77話アップ前は、トリックを最大限生かすため34話以降76話以前の話の順番を入れ変える可能性があります。 また、完結時後書きとして、トリック解説を予定しております。 是非完結までお付き合いください。
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高校一年生の俺、佐藤泉は右手にある闇の力を封印しているのだが自己紹介のときに俺が「この包帯は俺の右手にある闇の力を封印しており組織との闘いにみんなを巻き込んでしまうかもしれないが仲良くさせてくれ」と言ったら....大爆笑!?勘違い學園ラブコメスタート??
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裏庭にひっそりとある、その古びた井戸。 誰からも忘れ去られて腐って黒ずんだ姿は、近付くのも恐ろしい程にとても不気味だった。 ーーだけど、それ以上に不思議な魅力があった。 次第にその井戸に取り憑かれてゆく俺。 そこは、俺の過去を隠す秘密の場所ーー。 ↓YouTubeにて、朗読中 https://m.youtube.com/channel/UCWypoBYNIICXZdBmfZHNe6Q/playlists ※ 表紙はフリーアイコンを使用しています 2018年10月29日 執筆完結作品
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