《高校生男子による怪異探訪》11.真実と解釈と
とにかく蘆屋先輩を正常な姿勢に戻し、更に頭に上ったが下りるのを待つこと暫く。すっかりグタグタな空気が蔓延する部室で気を取り直した先輩が口を開いた。
「……さて、取りしてしまってすまなかった。皆にはまた迷を掛けてしまったね」
頬に赤みを殘したまま、冷徹な雰囲気を取り戻した先輩がそう謝る。髪のは手櫛では限界があったために若干ぼさつきが殘っているが、それでも冷徹なんて評価が出てくるんだ、やはり形は得だ。
「それはなんかもういいです。ちゃんと顔見て話してくださいね」
「會長さんは大概においてハイとローの切り換えが極端過ぎますよね。っこが真面目な分対応するのもちょっと面倒です」
「もう大丈夫ですか? 先輩?」
三人中一人しか心配してないのがもうね。俺はドン引きで答えもしない。
「ありがとう檜山君。もう大丈夫だ。……それで話を戻すが、確かに今回の調査は急過ぎた。このまま続けたとしてもむような結果など得られるはずがない。これは至急、中止すべきだな」
「そ、そうですか……!」
先輩の下した決定に樹本は嬉しそうな聲を上げる。む結果を引き當てたんだ、それはこんな聲だって出るだろう。
「うむ。確か市が管理していると言ったな? まずは街の役場にて問い合わせをし、一時立ちりの許可が出ないか渉から始めなければ。危険域だと言うのであれば保護者が同伴することも視野にれておくべきか。その場合、流石に役所の人員を引っ張り出すのは迷が過ぎるから、こちらで宛てを探さなければならないな」
「あ……」
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喜びも束の間、調査そのものは諦めていない先輩につい閉口してしまう。それでは困る。俺たちの目標は古戸池の調査の終了だ。このままだと先輩が突貫しかねない。
「あの、會長。調査自止めた方が……。だって市が侵止に指定しているんですよ? とても許可が下りるとは思えません」
「そこを渉でどうにかするのが探求者の腕の見せ所だ。あくまでも調査目的、その上河の存在確認ともなれば充分に學的意義がある。なんなら市を巻き込んでしまってもいいと思っているよ」
樹本がどうにか諫めにくがこれは駄目だな。理論武裝を備えた先輩を納得させるのに中途半端な説得など通用しないだろう。
男四人で顔を見合わせる。アイコンタクトで問うのは男の存在を明かすか否か。それは同時にあそこで聞いた話を明かすのかという問いになる。これ以上先輩を踏み込ませないためには必要な開示だと言えるのだが。
「……ふむ。なるほど」
どうするどうすると迷っていれば先輩の呟きが聞こえてきた。見れば先輩は顎に手を置いて眇めた目をこちらに向けている。観察者の目と言った所か。
「先程から気になってはいたが、君たち、私に何か隠し事をしているね?」
なんでもないように告げられた。疑問を呈しているが眼鏡越しの瞳を見れば分かる。あれは確信を持って言っているな。
「えっ」
「……なんのことでしょう?」
まだ踏ん切りが付かないために思わず言葉に詰まるが、そんな俺たちの代わりに嵩原が答えた。先輩は俺たちの反応をに観察してから口を開く。
「その反応がもう答えを言っているようなものだ。先程檜山君がポロリと溢してしまった容からして、現場で第三者に遭遇したか? そして恐らくは古戸池が立ちり止という話もその人から知らされたと。そうだね?」
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細い指で顎をでつつ先輩は自の推理を語った。最後は疑問系だがやはり確信を持った言い方をする。見事に當てられてしまったが、まぁ、檜山のあの発言を聞かれていたとしたらそう難しくもない連想ではあっただろう。
「……」
無言で互いに目配せする。もうこうなれば話すより他にはないんじゃないか? こっちを見た樹本にそう考えを込めて一つ頷く。瞬間眉を顰めるが、しかし樹本もそれ以外にはないと決斷を下したんだろう、檜山、嵩原とも頷き合い先輩と向き合った。
「……確かに、會長の指摘の通りです。僕たちは古戸池で男と出會し、その人から古戸池に関する話を教えてもらいました。そして、その話からこれ以上の調査の継続は難しいという判斷を下したんです」
姿勢を正して切り出す。樹本の聲は真剣そのものだ。先輩の説得を考えてもいるんだろうけど、これから話す容を思えばヘラヘラとなんてとてもじゃないがしてられないからな。
「ふむ、『話』か。……こうして明かしてくれたんだ、私にも事の顛末は教えてもらえるのだろうね?」
樹本の張が伝わったか、先輩も居住まいを正して真っ直ぐと視線を向ける。訊ねられるのに樹本ははいと明瞭に答えた。
「勿論です。そして、どうか調査の継続は考え直して頂けたらと思います」
もう一度こちらの思を告げて、そして樹本は語リ出した。
古戸池での役所側の人との遭遇、立ちり止だという事実、撮れた寫真を見せてからの過去にあった水難事故の話。
教えてもらった話を丁寧に伝える。補完として俺たちも何度か話に加わり、そして最後にはデジカメも提示した。
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「一番最後の寫真だけは消去しています。あまりにも鮮明に寫っていたので……。ただ、僕たちが撮った寫真にしろ會長が持っている寫真にしろ、そこに寫っているのは河なんかじゃないんです。あの池に河なんていないんです」
コトリとデジカメが先輩の前に置かれる。先輩は腕組みをし、じっとこちらの話に耳を傾けていた。チラリとカメラに視線を落とす以外には指の一本だってかしはしなかった。
「以上の話が僕たちが調査を斷念した理由です。會長、お願いですから手を引きましょう。あそこを調べたって會長の求めるものは見付かりませんよ」
話を締め括り、そう訴える。あの池で見付かるものは決して河なんていう生きじゃない。調べに行ったとして、あるのはただの悲慘な事故の名殘だけだ。
事実を聞かされた今、再度調査に赴いたとしてきっと俺たちはただそこに必死に足掻く誰かの姿を幻視してしまうだけだと思う。
先輩の答えは、果たして。
「……そうだな。確かに、河ではないのかもしれない」
固く引き結んだ口元を綻ばせ、先輩はそれだけを呟くとカメラへと手をばす。手元に引き寄せ細い指を細々とかしながら、小さな畫面に視線を落とす。じっとカメラを見下ろす顔は真剣そのものだ。
やがて満足したのか先輩は顔を上げた。その顔には、どこか気の抜けたい苦笑が浮かべられていた。
「……私はね、今回の話に大いに期待をしていた。河という未知の存在への手掛かりに的証拠であるあの寫真、そして近な場所にてこのような不可思議な現象が起こっているのかという非日常への憧憬。それらがを一杯に占めていた。……正直、酷く興していたよ」
語る容に反し先輩の聲は落ち著いている。いや、沈んでいると言ってもいい。何故今、そんな調子で語るのか。
「この街には不可思議な噂や逸話が數多くある。それはどれも人間の認識の外で語られるようなものばかりであり、現代の常識を用いるだけでは説明も巧くいかないものが多數ある。私はね、そう言った未知を調べるのが好きなんだ。私が持つ視點など全く役にも立たない、新たな視點を持たねば語ることも出來ないそれらが非常に興味深い。だからこそ、オカルトなどという非科學的なものにも傾倒した」
自分語りを続ける先輩。話の先が見えない。
「理解出來ないからこそ強く心を惹かれ求めてしまう……。だがね、私は自の興味を理由に他の何もかもを押し退けるなんてことはしないんだ。先にも言ったように、私はあくまで常識や社會の理の中でそれらにない未知を探求したい。私はそれら未知は、あくまで我々の掲げる常識や規範の中で観察するからこそ理解出來るのだとそう信じている」
そこまで先輩が語ることでなんとなく何を言おうとしているのか理解した。不可思議なものに心惹かれていても、それでも常識を捨て去れない先輩ならば至る答えは。
「……だからこそ、こんな、死者の墓を暴いてまで己の好奇心を満たそうとした己が恥ずかしい。……全く、すっかり冷靜さを失ってしまっていたようだ」
額に手を當ててそう自戒する。コトリとカメラが靜かに置かれた。
恐らくはかなり理的な格をしているだろう先輩ならばそんな結論にも達すると思う。今回の俺たちの行は正に死者を呼び覚ます行為だ。その指示を出したのは蘆屋先輩だから、今、かなりの悔恨がそのの中を駆け巡っていることと思う。
蘆屋先輩の沈んだ調子はつまりは後悔から來る消沈であったのだろう。もうし冷靜になって古戸池を調べていれば立ちり止の措置や過去の事故、そう言った事を理解しもっと慎重な調査を行えていたとでも考えているのか。もしかしたら河の正にも思い至っていたかもしれない。そんな考えが自嘲する先輩の表から読み取れた。
今更もし、なんて積み重ねたって仕方ない。もう既にやらかしてしまったあとだ。でも、やり直すことは出來なくても、これからを是正することは出來る。
「それじゃ、會長」
「調査はここで打ち切りだ。撮った寫真も消去してしまった方がいいな。これは表に出すべきものじゃない」
期待の聲を上げる樹本に力なく頷き返す。良かった、説得は無事功だ、ほっとした空気が俺たちの側に広がる。
「全くの事前調査の不手際に、更には嫌な役目まで押し付けてしまって本當に申し訳ない。君たちにはかなりの負擔を掛けてしまったね」
「あ、いえ、僕たちも迂闊でしたのでそこは別に……」
「調査を疎かにしたのはこっちも同じですから。場所柄を考えてもどこかの管理地になっていると考えるべきでしたね」
「それを踏まえて指示を出すのが命令する者の仕事だよ。全く、本當に私は浮かれきってしまっていたのだな」
はあと深くため息を吐く先輩。寫真を提示してこれぞ河だと息を巻く姿は確かに冷靜さからはほど遠かった。それだけ興していたということなのだろう。
「そこまで河に期待をしていたんですか?」
「だって河だぞ? 日本では水棲の妖怪と言えば一番か二番に挙がるものだろう。それがしかも目と鼻の先にいるかもしれないとなれば興して當たり前だろうに」
「分かる。河はなんか特別ある。俺も見たかったなー」
河に対する期待値は本らしく先輩の語る聲音は高い。同意するのは檜山ばかりで、こいつも道中はテンションが高かったな。
「話を持ってきた人が河ではないかと言及したことにすっかりと化されてしまったよ。よくよく考えればそれ以外にも可能はあっただろうに、すっかり視野狹窄となってしまったのは失態以外の何者でもないな。普段から事前調査と裏取りは、真実に辿り著くための第一歩と己に言い聞かせて徹底していたはずなのに、どうして今回はそれらが頭からすっかり抜けてしまったのか。己がけない」
はあとため息を溢す。自省に忙しそうであるが、先輩も河の可能ありと報告をけていたのか。
「先輩も河が寫ってるって聞かされたんですか?」
「ん? ああ、そうだよ。寫真と共に大學生の話を聞かされ、そして『これは河の可能があるのでは?』と報告も一緒になされたんだ。諸々の証拠から河である蓋然は高い!なんて興と共に伝えられたため私もすっかりその気になってしまった。あくまで探求者として噂の真偽を判別しなければならない立場にあるのに、その噂に踴らされてしまっては私の立つ瀬もないというものだ」
やれやれと首を振って先輩は己の暴走っぷりを揶揄する。それはまぁ、一方の報のみを鵜呑みにして結論を決めて掛かるのは真も偽も関係なくなる行いだわなぁ。理論派の先輩にしては確かにちょっと下手を打った印象だな。
「……前から気になってはいたんですけど、會長のその報源って一どうなってるんですか?」
「ん、気になるかい? 君が我がオカルト研究同好會を引き継いでくれると言うなら自ずとしてれることにもなるだろう。唯一の正式會員なのだし、會長職を継いでくれるというならこの場で簡易にでも教えることは吝かではないが」
「いえ結構です。僕は障らずに祟りも躱して生きていきたいので」
「聞かないの? 俺の報源の一つになってくれてもいいだろうに」
「なんで嵩原のために僕がどっぷり浸からないといけないの!?」
そんなじにぐだぐだ雑談をわしていれば、気付けば日はとっぷりと暮れて空には星も見える時間となっていた。
二日連続での部活をしている生徒のような帰宅時間だ。俺帰宅部なのに。
「一時はどうなることかと思ったけど、なんとか丸く収まって良かったよ」
帰路で樹本はほっと安堵の息を吐く。一番気負っていたのはこいつだしな。あの市役所の男からも念を押されていたんだ、先輩の説得功は喜ばしいことだろう。
「まぁ、事を話せば會長さんなら納得してくれる公算はあったけどね。ああもすんなり行くんなら直ぐに明かしていれば良かったかな?」
「會長が引っ込むかはちょっと賭けの部分があったから、慎重にいったのは無駄ではなかった、と思うよ」
今更なことを口にする嵩原に樹本もちょっと苦しげに反論する。まぁ、寫真の信憑が上がると興する向きもなくはなかったんだ、結果的には丸く収まったが、報を取捨選択したのは間違いではないと思う。
「……あいつ、あそこで溺れたままなのかな」
ポツリと呟きを落としたのは檜山。檜山の語るあいつとは寫真に寫った當人のことだろう。思い浮かべて空気がしんみりとる。
「……さて、ね。もう本人はあの池にはいないよ。とっくに水から出されて今頃は手厚く葬られているんじゃないかな? 流石に墓の下でまで溺れることはないと思うけど」
「え、でも池にいたじゃん。めっちゃ必死で岸まで來てたけど」
「う、ん。あれは、なんだろうね。當人はまだあそこに留まっているのかもね。自分がとっくに池から引き上げられたっていうことも、知らないのかもしれない」
言い辛そうに樹本は語る。寫真に寫ったものを完全に理解することは俺たちには無理だろう。あの場所に留まったままなのか、それとも何かしらの名殘があるだけか。真実なんか分かりようがない。
「俺たちが撮った時、あいつ池の中央にいたじゃん? で、確か先輩の話でも真ん中にいたって言ってなかったっけ。あいつ、池の真ん中から離れられなかったりすんのかなぁ」
それはやだなぁと自分のことのように檜山は嫌がる。確かに最初は池の中央で頭を出していた。寫真を撮る度に地面にいるこちらへと近付いてきて、そして最後は目の前に。寫真を撮っていた樹本の眼前まで來ていたな。
「……正直思い出したくはないけど、大學生の話からしても彼の起點は池の中央になってしまっているのかもしれない。だとしたら……」
「いや」
結論を出そうとする樹本を遮って聲を上げる。全員の視線が俺に集まった。
「俺たちが検証だって言って何度も撮ってやることであいつは正確に岸へと近付いた。それで最後はちゃんと池の縁に辿り著いていただろ。樹本はあの時、縁よりもちょっと奧に立っていたんだ。その眼前ってことは、あいつはきちんと地面に乗り上げていたはずだ」
あそこまでのどアップならば直近にいたことは間違いない。樹本の立ち位置はなくとも池より數十センチは離れていた。間近に立つにはどうしたって地面に立つしかなかったはずだ。
「だから、まぁ、多分上がれたんじゃないか? 水から上がれたんならもう池の中で溺れることはないだろ」
多分と繰り返し呟く。ばした腕はちゃんと縁に屆き、い地面を摑んで水から這い上がれた。そうなのではと思う。そうであればいいなと願った。
「……そっか。そうだね」
どこか安堵したように樹本が呟く。檜山はへへっと嬉しそうに笑った。嵩原なんぞはやれやれと肩を竦めるが、それどういうを含めてやってんだ。
言うべきじゃなかったかなと軽く後悔して前を向く。帰路を行く前方にはぽつぽつと燈る街燈にすっかりと暗い空が見えた。まだ西の方に沈み掛けの太の名殘があるが、空のほとんどは真っ暗で幾つか星が瞬いて見える。東の低い位置に太い三日月が浮かんでいた。
こうして改めて観察すると、夜と言ってもそこまで空は暗い訳ではないんだな。事故が起こったその時、天候はどうなっていたかは知らないが、でも懐中電燈の明かりを頼るくらいしか他にはなかったんだろう。月明かりでもあれば、また結果は違っていたのかと、そんな今更なことをぼんやり頭に思い浮かべる。
どうせならライトなんかじゃなく、空に浮かぶ月でも目指せばいいのに。そっと中で呟いた。
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【2022年6月1日 本作が角川スニーカー文庫様より冬頃発売決定です!!】 「オーリン・ジョナゴールド君。悪いんだけど、今日づけでギルドを辭めてほしいの」 「わ――わのどごばまねんだすか!?」 巨大冒険者ギルド『イーストウィンド』の新米お茶汲み冒険者レジーナ・マイルズは、先輩であった中堅魔導士オーリン・ジョナゴールドがクビを言い渡される現場に遭遇する。 原因はオーリンの酷い訛り――何年経っても取れない訛り言葉では他の冒険者と意思疎通が取れず、パーティを危険に曬しかねないとのギルドマスター判斷だった。追放されることとなったオーリンは絶望し、意気消沈してイーストウィンドを出ていく。だがこの突然の追放劇の裏には、美貌のギルドマスター・マティルダの、なにか深い目論見があるようだった。 その後、ギルマス直々にオーリンへの隨行を命じられたレジーナは、クズスキルと言われていた【通訳】のスキルで、王都で唯一オーリンと意思疎通のできる人間となる。追放されたことを恨みに思い、腐って捨て鉢になるオーリンを必死になだめて勵ましているうちに、レジーナたちは同じイーストウィンドに所屬する評判の悪いS級冒険者・ヴァロンに絡まれてしまう。 小競り合いから激昂したヴァロンがレジーナを毆りつけようとした、その瞬間。 「【拒絶(マネ)】――」 オーリンの魔法が発動し、S級冒険者であるヴァロンを圧倒し始める。それは凄まじい研鑽を積んだ大魔導士でなければ扱うことの出來ない絶技・無詠唱魔法だった。何が起こっているの? この人は一體――!? 驚いているレジーナの前で、オーリンの非常識的かつ超人的な魔法が次々と炸裂し始めて――。 「アオモリの星コさなる」と心に決めて仮想世界アオモリから都會に出てきた、ズーズー弁丸出しで何言ってるかわからない田舎者青年魔導士と、クズスキル【通訳】で彼のパートナー兼通訳を務める都會系新米回復術士の、ギルドを追い出されてから始まるノレソレ痛快なみちのく冒険ファンタジー。
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