《骸骨魔師のプレイ日記》月のに魅せられて その一
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【杖】レベルが上昇しました。
【魔力制】レベルが上昇しました。
【土魔】レベルが上昇しました。
【水魔】レベルが上昇しました。
【火魔】レベルが上昇しました。
【風魔】レベルが上昇しました。
【闇魔】レベルが上昇しました。
新たに闇腕(ダークアーム)と闇面(ダークマスク)の呪文を習得しました。
【闇魔】が長限界に達しました。進化が可能です。
6SPを消費して【闇魔】が【暗黒魔】に進化しました。
新たに暗黒界(ブラックフィールド)の呪文を習得しました。
【無魔】レベルが上昇しました。
【召喚】レベルが上昇しました。
【付與】レベルが上昇しました。
新たに二重付與の呪文を習得しました。
【魔法陣】レベルが上昇しました。
【死霊魔】レベルが上昇しました。
【呪】レベルが上昇しました。
【罠魔】レベルが上昇しました。
新たに二重罠と雙罠陣の呪文を習得しました。
【考古學】レベルが上昇しました。
【言語學】レベルが上昇しました。
異種族とのコミュニケーションが可能になりました。
【薬學】レベルが上昇しました。
【錬金】レベルが上昇しました。
【鑑定】レベルが上昇しました。
【隠】レベルが上昇しました。
【忍び足】レベルが上昇しました。
【奇襲】レベルが上昇しました。
【屬脆弱】スキルが緩和されました。
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ログインしました。これらは月曜日から水曜日までの果だ。日中は下水道で大蛞蝓(ビッグスラッグ)を獲と錬金、夜は森で狩りと採取を繰り返した結果だ。
まず、【付與】と【罠魔】が強化された。順に見ていこう。
【付與】の二重付與だが、これは一つの対象に二つの付與を掛ける事が可能になった。私であれば魔強化(マジックブースト)を二重に掛ける事によって更に火力をばせるし、いざというときは私のティッシュのような耐久をキッチンペーパー位には上げられるだろう。
え?誤差の範囲だって?まあ、その通りだけども。
次は【罠魔】だ。まずは二重罠だが、これによって一つの罠に二つのを仕込めるようになった。呪を仕込むと呪いが二重に掛かる可能があるので、より敵を弱化させられるというものよ。
次に雙罠陣だが、これは二つの罠を同時に仕掛けられる技能だ。つまり、私は罠によって合計四つまで魔を仕込めるということだ。戦の幅が広がるな。
妙な事になったのは【言語學】だ。異種族とのコミュニケーションってなんだ?と思ったら小鼠男(レッサーラットマン)の鳴き聲で何を言っているのかが大理解出來るようになっていた。異種族の言語をリアルタイムで意訳する事が可能になったっぽいな。使い道が見出だせないけども。
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そして最も喜ばしいのが【闇魔】のレベルがカンストしたことだ。私の魔戦を最初期から支えてくれたが進化するのは慨深い。
進化した先は【暗黒魔】だ。より強力な魔を覚えられるだけではなく、既存のも強化されている。あらゆる意味で進化したと言えるだろう。
更に新たな魔も覚えた。闇腕(ダークアーム)と闇面(ダークマスク)、そして暗黒界(ブラックフィールド)だ。
まず闇腕(ダークアーム)だが、これは自分の影から巨大な腕を作り出す魔だ。ほぼ護用だが、使い方次第で大化けするな。次の闇面(ダークマスク)は敵の顔に闇屬の仮面を被せるである。仮面がある間は視覚に靄がかけて暗闇狀態にし、さらに闇屬のダメージが蓄積していく嫌がらせ魔だな。最後の暗黒界(ブラックフィールド)だが、これは自分を中心とした一定距離の領域を闇屬で満たし、更に範囲の味方が魔系の場合はステータスを微増させるという一風変わっただ。私にとっては居心地がいいので問題はない。
どれも癖の強いだが、使用は既に摑んだ。もうし練習すればもっと効率よく使えるようになるだろう。
そして今は夜、私は西の森に來ている。ここはもう勝手知ったる我が庭のような場所で、採取のポイントや魔の位置なども大わかるようになった。一昨日は人間のパーティーがいたが、それ以外ではほぼ誰も來ない。ほぼ獨占狀態だ。
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そのパーティーはどうしたかって?二人に男三人の五人組だったのだが、鬼火(ウィスプ)でパニックになったの悲鳴でやって來た羆(ブラウンベア)に殺されてたよ。平均レベルは8で私と同格なのだが、冷靜さを失うと失敗することを彼らはを以て教えてくれたよ。その羆(ブラウンベア)は私がいただいたがね。
そういえば今日はどこかいつもより暗いと思っていたが、新月なのか。頭上にあるはずの青白い月が見えない。孤獨な狩りの無聊を託つには良いものなんだがなぁ。
あ、不味い。し奧にり込み過ぎたようだ。今まで鬱蒼とした森だったはずが、大きめの広場のような開けた場所に出てしまった。まだ時間に余裕はあるが、一旦戻…
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フィールドボスエリアにりました。
條件を満たしたため、『蒼月の試練』を開始します。
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「…は?」
え?何それ?『蒼月の試練』?ボスじゃなくて?
私の困を他所に、事態はどんどん進む。新月故にさっきまで空に無かった筈の月が、いつの間にか夜空に浮かんで青々と輝いているのだ。それは今までと異なり、空に浮かぶ眼球を思わせる不気味さを漂わせている。
何だか知らんが、今は迷っている時ではない。戦いになりそうな雰囲気なのだから、さっさと準備を整えるべきだ。
「魔強化(マジックブースト)、もう一度魔強化(マジックブースト)、そして罠設置、もう一つ罠設置…」
私は正面からの戦いで勝てる前衛ではない。故に萬全の狀態を整えておかねば!
「魔法陣展開、暗黒界(ブラックフィールド)。瞑想。下僕は待機」
どうにか戦闘になる前に強化は終わったようだ。三に増やした下僕に前衛を任せて、と。さあ、來るがいい!
ボコッ…
ボスエリアの中心で地面が割れる音がしたかと思えば、そこから何かの腕が生えている。いつからこのゲームはホラーになったんですかね?
冗談はさておき、地面から這い出てきたのはくすんだボロボロの著…いや、あれは唐(からころも)という奴か?高校時代に古文の教科書で出てきた平安貴族っぽい格好だな。
とにかく、現れたのはそれを纏った男だった。頭には烏帽子、右手には薄汚れた杖、左手には寶玉らしきを握っている。地面の中から出てきたハズなのに腐っていない事から察するに、不死系(ご同類)じゃないのか。はてさて、どんな相手なのかね?
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名前(ネーム):月ヘノ妄執
種族(レイス):人間(不老) Lv25
職業(ジョブ):上級貴族(?) Lv18
能力(スキル):【剣】
【槍】
【弓】
【短剣】
【?????】
【??】
【????】
【???】
【火耐】
【詩歌】
【雅楽】
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え?は?レ、レベル差が三倍あるんですが!?しかも名前付きってどう言うことだ?しかも不死の人間だと?訳がわからんぞ!これ、本當に勝てる調整になってるんですかね?
「オオ、月ヨ…。今宵コソ我ガニ応エテクレ…」
キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!って古いネタは兎も角、ほんとに何なんだ?プレイヤーそっちのけで月を見上げて語り出すのも謎だ。取り敢えず様子を見よう。邪魔をして最初からブチギレ狀態になられても困るし、瞑想の時間も稼げるからな。
「ソナタガ求メシ寶ハ全テココニアル!サァ、我ガモノトナレ!」
そう言って男は著ていた服と手に持っていた杖と寶玉、そして懐にれていた茶碗?と貝殻の破片を空に掲げる。すると、月から青いが舞い降りてそれらを照らし出した。中々に幻想的な景だ。
そして私はようやくこのボスの元ネタに察しが付いた。なら、そろそろ結末はわかりきっているな。案の定、月のは寶と言うには小汚いそれらをひとしきり照らしたが、それだけだった。
「何故!何故ダ!我ハ、我々ハコンナニモソナタガシイトイウノニ!シイトイウノニ何故我ヲ見ヌノダァァァ!」
烏帽子の男はそう言って號泣し、咽び泣いた。人目を憚らず泣いている、と言うよりは月にご執心過ぎて私に気付いていないようだな。
イベントシーンも終わったようだし、攻撃に移らせてもらおう。焦って攻撃しなかった分、瞑想によって魔力もかなり回復している。やってやるぞ!
「雙魔陣展開、闇槍(ダークランス)!」
「グハッ!」
遠距離魔の中では未だに最高の火力を誇る闇槍(ダークランス)が二本とも烏帽子の男…長いから貴族でいいや。その貴族に突き刺さる。素の威力もあるが、それ以上に【奇襲】と『下剋上』、そして暗黒界(ブラックフィールド)がダメージを底上げしてくれる。事前の準備が良かったらしく、レベル差があるのに初手で力を一割も削り取る事が出來た。
しかし、逆に言えばこれだけやって一割しか削れなかった。やはりレベル差は厳しいな。
「何者ダ、貴様!不浄ナル者メ!」
い、意外と余裕だな。まあいい。ここはロールプレイと灑落混もうか!
「何者か、だと?他人に名を聞く前に先ずは自分で名乗るのが禮儀ではないか?」
「魔ニ禮節ナド不要!我ヲ誰ト心得ル!」
「寡聞にして知らんな。それで、貴殿は何処の誰だ?」
「マ、魔ニ名乗ル名ナド持タヌワ!」
おや?この慌て様はなんだ?ひょっとして…
「もしや、名を忘れたのか?」
「グッ…!」
名前を忘れるくらいに長い間こんなことをしてたんかい。その辺を突いてみるか。
「名を忘れても月への執念だけはを捨てられぬか。其方の方が私よりも余程化けではないか。稽だな、高貴なる仁よ」
「ダマレ…」
「ならば名乗ってやろう、哀れな名無しの貴き者よ。私はイザーム!ただの悪役志者だ!」
「ダマレェェェ!」
バッと廚二病っぽいポーズと共に私が名乗ると、貴族は半狂になって突っ込んできた。さっきの會話で煽ったのが功を奏したのかな?煽るのは苦手だが、あれでいいのか。
「掛かったな、阿呆め」
「グゥゥゥ!」
貴族は私が仕掛けた罠をキレイに踏んだ。そこに仕掛けていたのは速度低下の呪いを二つだ。レベル差が有りすぎて不安だったが、ちゃんと効いたらしい。速度が急激に落ちたせいで、貴族はたたらを踏んでひっくり返った。
「風壁(ウインドウォール)」
転んだ貴族の位置に、私は風壁(ウインドウォール)を展開する。この、理的な防力は低いが壁そのが鎌鼬を包しているので、れるとズタズタに切り裂かれてしまうのだ。
私の魔によって、想定通りに貴族は塗れになっていく。しかし、その狀態は長く続かない。壁系の呪文はその特上、発した場所からかせないので、移されたらお仕舞いなのだ。
貴族は狂しているので無策に突っ込んでくれるが、その代わりに痛みで怯む事は無くなったらしい。風壁(ウインドウォール)で力的には兎も角相當継続ダメージを食らったはずなのに全く気にしていない。まあ、想定だ。
「ガアアアア!」
多、きが鈍った貴族は私を手に持った杖で毆り掛かってきた。かなり怖いが、負けるものか!
「まるで獣だな。雙魔陣起、石壁(ストーンウォール)」
「ギイッ!」
私は二枚の石壁(ストーンウォール)を設置する。この判斷は正しかったようで、なんと貴族は一枚目の石壁(ストーンウォール)を一撃で毆り砕いたのだ。だが、流石に二枚目はめり込んだだけに留まった。
「 雙魔陣遠隔起!投げ飛ばせ!」
「カタカタ」
「ついでに食らえ、闇槍(ダークランス)!」
「グガッ!」
私はきが止まった貴族にさらにデバフを掛ける。今度は攻撃力低下の呪いだ。これも効いたか!運がいいぞ!
呪いが掛かったのを確認すると、下僕の一に命令を下す。それは新しく召喚した一だ。コイツには召喚した時に筋力強化(ストレングスブースト)を掛けているので、他の二よりも脆い代わりに力がある。
下僕が貴族の杖を持った腕を摑むと、ハンマー投げの要領で遠くに投げ飛ばす。それと同時に放った私の魔も直撃したことで、貴族はギャグ漫畫のキャラが如く盛大に吹っ飛んだ。
これで彼我の距離は振り出しに戻った。相手の力は殘り八割強。対する私の消耗は瞑想の効果もあって軽微。だからと言って油斷できる相手では決してない。普段通り、徹底して搦め手で相手を翻弄してやろう。
初のボス戦。なお、突破率一割以下を想定しいる模様。
これをクリア出來れば、FSWに於ける戦巧者とを張って言えるでしょう。byイーファ
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名前(ネーム):イザーム
種族(レイス):く骸骨(スケルトン) Lv8
職業(ジョブ):見習い魔師 Lv8
稱號(タイトル):理の探求者
稱號を得し者
異端なる者
下剋上
神算鬼謀
能力(スキル):殘りSP 106
【杖】Lv11 up!
【魔力制】 Lv13 up!
【土魔】 Lv8 up!
【水魔】 Lv8 up!
【火魔】 Lv9 up!
【風魔】 Lv8 up!
【闇魔】 Lv10 max!→【暗黒魔】Lv 0 new!
【無魔】 Lv9 up!
【召喚】 Lv8 up!
【付與】 Lv5 up!
【魔法陣】 Lv7 up!
【死霊魔】 Lv5 up!
【呪】 Lv4 up!
【罠魔】 Lv5 up!
【考古學】 Lv7 up!
【言語學】 Lv5 up!
【薬學】 Lv7 up!
【錬金】 Lv7 up!
【鑑定】 Lv8 up!
【暗視】 Lv-
【隠】 Lv9 up!
【忍び足】 Lv8 up!
【奇襲】 Lv6 up!
【狀態異常無効】 Lv-
【屬脆弱】 Lv6 down!
【打撃脆弱】 Lv10
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【書籍化】絶滅したはずの希少種エルフが奴隷として売られていたので、娘にすることにした。【コミカライズ】
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