《骸骨魔師のプレイ日記》魔専用スレ
※コメントで疑問に思われる方が多かったので、後書きに加筆しております。
ログインしました。最近、全然【屬脆弱】が緩和されないな。もっとダメージをけなければならないということか。
それはさておき、お楽しみタイムだ。初めてのボス戦、『蒼月の試練』を突破したご褒の開帳である。このワクワクは、子供の頃にサンタクロースからのクリスマスプレゼントを前にした覚に似ているな。こっちの方は頑張ったご褒なのでし違うが。
下らない前置きはどうだっていい。それでは、オープン!
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蓬萊の杖 品質:神 レア度:G(神級)
蓬萊山の神樹から造られた杖。破壊不可。所有者固定。
真の力は持ち主の長と共に解放されるだろう。
初期効果:【魔効果上昇】Lv1、【魔力増強】Lv1
月の羽 品質:神 レア度:G(神級)
月に住まう神と眷屬が纏う羽。破壊不可。所有者固定。
真の力は持ち主の長と共に解放されるだろう。
初期効果:【彩・形狀変更】、【魔耐】Lv1
髑髏の仮面 品質:神 レア度:G(神級)
死の力を増幅する仮面。破壊不可。所有者固定。
真の力は持ち主の長と共に解放されるだろう。
初期効果:【死霊魔強化】Lv1、【呪強化】Lv1
龍玉 品質:神 レア度:G(神級)
龍神が持つとされる寶珠。使えば強大な力を得る。破壊不可。
代償に龍神の憎悪と呪詛をけることとなるだろう。
裝備効果:【龍人化】、【龍神ノ呪詛】
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※効果は裝備を外しても永続するので注意!
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「う、うひゃおおおおおおおおお!?」
ちょ、こんなん貰ってええんでっか!?奇聲が出た上に、ずっこけたぞ!
品質とレア度は最高じゃないか!能は比較対象が無いから解らんが、私の長に合わせて強化されていくというのは良いな。自分の分を弁える事は大事だし、何より著が湧く。では、順に見ていこう。
まずは蓬萊の杖だ。杖の本は黃金の樹木で、白銀のが裝飾として巻き付けてある。先端には見る角度によって合いが変わる寶珠が埋まっており、豪華な杖と言えよう。それでいて無駄にキラキラしていないのが最高だ。
次は月の羽か。名前の通り、天とかが羽織っているアレだな。持ち上げた想としては羽のように軽く、それでいて絹を越えるらかなりだ。更に彩と形狀まで変えられるとは。出來れば黒いフード付きローブに…なるのか。早速裝備しよう。
三つ目は髑髏の仮面。はシックな銀一で、意匠はアイテム名の通りに髑髏だ。私の顔と同じなのだが、此方の方が圧倒的に邪悪な雰囲気が漂っている。効果も良いが、それ以上に初めて見たプレイヤーは竦み上がるかもしれんな。
最後の龍玉だが…これは『月ヘノ妄執』が左手に持っていたアレだ。効果は予想通り、【龍人化】だな。確かに、あれは強力だった。骸骨の私が使ったらどうなるか試してみたい気持ちは、正直ある。
けどもう一つの【龍神ノ呪詛】が酷すぎる。これのせいで『月ヘノ妄執』はガリガリ力だ削れていたからな。私だと數秒で死ぬんじゃないか?
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それに注意書が何気にヤバい。だって使用すると【龍人化】と【龍神ノ呪詛】がセットで強制取得することになるんだろ?使わせる気が全くありませんよねぇ?
まあ、前提としてこれは龍神の持ちだ。他人の寶を使って簡単に強くなろうなんて甘えた事は許さんのだろうな。そう考えると『月ヘノ妄執』はかぐや姫に相當する人へ貢ぐために盜んだのか。…今更ながら命知らず過ぎるぞ。
話が逸れた。兎に角、これは私が責任をもって龍神に返還するべきだろう。當然、多の下心はあるが。何にせよ、ゲームをする上で新しい目標が出來たな。
報酬の確認はここまで。では三つを裝備して、と。
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武:蓬萊の杖
頭:髑髏の仮面
:ボロ布のシャツ
腕:なし
腰:ボロ布のズボン
腳:なし
裝飾品:月の羽(黒、ローブ)
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これが今の私の裝備だ。いや、これでよく試練を突破出來たもんだ。全部初期裝備だったからな。無謀過ぎるぞ、昨日の私よ。二度とあんな無茶はやらないと心に誓う。
杖と仮面と羽という目に見える裝備は全部一級品だが、側はに等しい。私は差し詰めハリボテといった所か。己を過信したら直ぐに死ぬだろう。これまで通り、慎重に行こう。
では今度は魔だ。昨日の戦闘で、ようやく【火魔】と【無魔】を進化させられるようになった。ボーナスSPもあるし、迷う必要は無い。さっさと進化させよう。
――――――――――
6SPを消費して【火魔】が【火炎魔】に進化しました。
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新たに火炎放(フレイムスロー)の呪文を習得しました。
6SPを消費して【無魔】が【虛無魔】に進化しました。
新たに分解(ディスアセンブリ)の呪文を習得しました。
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では、新魔の概要を見ていこう。新たに習得したのはそれぞれがレベルアップした時の火柱(ファイアピラー)、火波(ファイアウェーブ)、魔力槍(マジックランス)、魔波(マジックウェーブ)の四つと進化させた時の火炎放(フレイムスロー)と分解(ディスアセンブリ)の二つの計六つ。
○波(ウェーブ)系の説明は必要ないだろう。これまで通りの範囲攻撃だ。同じ理由で魔力槍(マジックランス)も割。なので詳しく見ていくのは火柱(ファイアピラー)、火炎放(フレイムスロー)と分解(ディスアセンブリ)の三つでいいな。
火柱(ファイアピラー)は文字通り火柱を建てる魔だ。使い勝手は悪そうだが、私は既に悪用法(使い方)を思い付いている。試せる狀況になったら使ってみよう。
同じく火屬の火炎放(フレイムスロー)は、これも名前通りに炎を継続して放つだ。程距離は短いが、非常にダメージ効率がいい。上手く使えば雑魚の処理に役立つだろう。
最後に分解(ディスアセンブリ)だが…これはヤバい。効果もヤバいが、使いにくさも半端じゃない。まず使用方法だが、、または杖による接時のみ有効だ。魔法陣の遠隔起は効果がない。
この時點で私は『え?』っと思ったのだが、効果を読んで『は?』となった。それは最初に接した點を中心にした拳大の範囲にある、破壊不可なを除くあらゆる質を分子レベルで分解する、というものである。
こんなんバランスブレイカーやんけ!そう思ったのは一瞬だけだった。何故?と思うかも知れないが、先の説明を良く読んでしい。『最初に接した點を中心に』するのだ。指先でれれば指先が、掌でれれば掌の最初に接した點が中心になる。
お分かりだろうか。これ、者の手が確実に巻き込まれるのである。なら杖でれればいいじゃん、となるかもしれない。しかし、これで破損した杖は壊れてしまうので杖を使い捨てにする勇気がいる。
私の蓬萊の杖ならば平気だが、武の能に頼りきった戦い方は好みではない。使い方は々模索してみよう。
これで魔の確認は終わりだ。最後は稱號(タイトル)と固有能力(ユニークスキル)の確認だな。詳細を見てみよう。
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『試練を越えし者』
神々が課する試練を乗り越えた証。
全ての能力が微上昇、NPCの好度上昇。
獲得條件:○○の試練を攻略すること
イーファの加護
『死と混沌の神』イーファの寵をける者に與えられる。
??系魔の効果が大幅に上昇。
??系魔の長に必要な経験値と獲得に必要なSPが減。
PS 頑張ったご褒です。これからも存分に暴れて下さいね♪
―――――――――
お、おう。々と言いたいことが増えたけど、先ずはお禮を言うべきだ。イーファ様、ありがとう!
では、改めて。まずは稱號(タイトル)だな。これはデメリットや條件無しでステータスを強化してくれるのか。説明文にあるように、神が課したお題をクリアしたご褒なんだろう。
『○○の』、とあるので試練は他にもあるのだろう。そうなると、稱號(タイトル)の効果を知れば、草のを分けてでも試練を探す連中が出てくるだろうな。それだけの価値があるよ、うん。
そして問題の加護だけれども…イーファ様って『死と混沌の神』だったんすね。知りませんでした。神様についての本も盜ん…ゴホン!購したのに後回しにしていたよ。時間が出來たら読むとしよう。
そしてまたか、??系魔。一なんなのだ?稱號(タイトル)で『異端なる者』を獲得した時と同じものだとは思うが…うーん、わからん!
殘念ながら、もうすぐが沈む。わからんことは橫に置いといて、これからは狩りの時間だ。本をじっくり読む時間は無い。
では何をしようか。本はダメだし、【錬金】は魔力を消費するから論外だ。あと五分前後という非常に微妙な時間が余ってしまったぞ。
あ、それならこの機會に掲示板なるものを覗いてみよう。私はこれまで一度も利用したことは無いが、メニューからゲーム掲示板が見れるらしい。ゲームのIDとパスワードを力すれば攜帯端末からでも読めるんだとか。容が面白いなら通勤途中にでも読んでみるか。
雑談するだけの掲示板もあるが、攻略に必要な報や豆知識なども聞けるらしい。無論、報が全て正確ではないだろうし、過度な暴言やセクハラ発言、更に攻略のネタバレは削除対象になる。まあ、參考程度に抑えるのが吉だな。
ほうほう、々あるな。雑談に攻略、生産を披する場所もあるのか。ファース街歩き…私には関係ないな!それに二つ名スレだと?プレイヤー間でそんなものまで検討されるのか。面白いな。
お、蒼月の試練スレか。私にとってはタイムリーな話題だな。今度読んで見よう。
他には…ん?魔専用スレ、だと?これはいい!私以外の魔系を選んだプレイヤーと流出來るのなら大歓迎だ。
む?鍵付きか。條件は魔系PC(プレイヤーズキャラ)であることだけ。なら私は問題ないな。どれどれ…
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魔専用スレ 1
1.運営
ここは魔系PC(プレイヤーズキャラ)の人々のみが閲覧可能なスレッドです。自由に語り合って下さい。
>>980次のスレッドを立てて下さい
2.アイリス
突然の事で申し訳無いのですが、どなたか助けていただけませんか?
初期スポーン地點がファースの街から見て北の山の中腹だったせいできが取れません。
どうかお願いします。
3.アイリス
誰かいませんか?上で助けを求めている者です。
余裕が出來た時で良いのでお願いします。
4.アイリス
誰かいませんか?上で助けを求めている者です。
お願いします。このままだとまともに遊べません。
5.アイリス
誰かいませんか?
――――――――――
こ、これは酷い。読んでいて辛くなってきた。何が辛いって、このアイリスという?以外は誰も書き込んでいないのだ。
人外を選んだプレイヤーがないのは、初期の能力(スキル)で自由が利きにくい上に弱點系まであるから仕方がない。だが、彼が不幸なのは人外連中が私のように普段から掲示板を利用しない者ばかりだった事だろう。そのせいで彼のSOSは誰にも屆かなかったのだから。
以下、ずっと『誰かいませんか?』が続いている。何だか神を病んだ人の日記を読んでいるみたいでちょっと怖い。あ、今ちょうど更新されたぞ。今いるんだな。よし、じゃあ書き込むか。流石に居たたまれないわ。
――――――――――
117.アイリス
誰かいませんか?
118.イザーム
はじめまして。
119.アイリス
じゅfxbjklgだっgb!?
120.イザーム
落ち著いて下さい。脳波がれていますよ?
121.アイリス
す、すみませんでした!
122.イザーム
それで助けてしいとのことですが?
123.アイリス
は、はい。あの、えっと、どうにか安全にログアウト出來る場所に行きたいんです。
フィールドのセーフティーエリアは魔系では使えないみたいで…
124.イザーム
なるほど。では、取り合えずそこまで行きますよ。北の山の中腹、でいいんですね?
125.アイリス
えぇっ!?あの、本當に來てくれるんですか?
私、まともにプレイ出來てないから何も返せませんよ?
126.イザーム
いや、同じ魔系じゃないですか。助け合いましょうよ。
127.アイリス
あ゛り゛がどう゛ござい゛ま゛ずぅぅ!
128.イザーム
あ、あはは。では、今から出発しますね。
大こっちの時間で二時間掛かります。
因みに、私はく骸骨(スケルトン)ですが、アイリスさんは?
129.アイリス
わ、私は、あの、その、劣巖手(レッサーローパー)です。
130.イザーム
劣巖手(レッサーローパー)ですね。わかりました。
――――――――――
これでよし、と。中々に愉快な人のようだ。じゃあ早速人外仲間を助けに行きますかね。悪い人でなさそうなら、ここに連れてきてあげよう。プレイを初めてから今までずっと一人きりだったし、そろそろ仲間がしい。ここは安全だし、私が紳士的に振る舞えば仲間になってくれる…と思う。
あ、劣巖手(レッサーローパー)ってどんな見た目なのか聞き忘れた。名前からして中々刺激的な予がするがね。まあ、現地に行ってからもう一度掲示板を開けばいいだろう。焦る必要は無いさ。
イザーム「おっ、掲示板覗いたろ」
アイリス「タスケテタスケテタスケテタスケテタスケテ」
イザーム「ひぇっ」
掲示板をやっと使い始めた主人公。それまで虛空へ向かって助けを求めていたアイリスの哀愁よ…
因みに、筆者は掲示板をあまり見ないし使わないタイプ。誹謗中傷や罵り合いは読んでて嫌な気分になりますからね…
次回は定番の掲示板。その次からは新章に突します。掲示板と同時投稿の予定です。
※コメントで『魔プレイヤーの初期位置がひどすぎる』という質問が多かったので、ここに裏設定を書かせて頂きます。
まず魔の初期位置ですが、これは『同族の巣や集落』が基本です。そこで安全な拠點を確保しつつ、戦い方や生き殘る方法を教わるのです。
しかし、『ファース付近かプレイヤーが同じエリアを訪れた事のある地域』という前提條件がつきます。すると、序盤ではいないハズの魔を選ぶとアイリスのような事になるのです。
しかし、彼を山の中腹に初期スポーンさせた神も嫌がらせでそれをした訳ではありません。プレイヤーが訪れ難く、かつ魔も餌がないと見なしている疑似安全地帯にしてあげています。最大限の配慮な訳ですね。
なので、魔で遊ぶなら後追いの方が楽な訳です。むしろ全ての大陸が解放されてからだと種族によってはイージーモードでしょう。
だからこそ、初期から苦労した叩き上げである主人公達は他とは一線を畫する強さにするつもりです。
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名前(ネーム):イザーム
種族(レイス):く骸骨(スケルトン) Lv9
職業(ジョブ):見習い魔師 Lv9
稱號(タイトル):理の探求者
稱號を得し者
異端なる者
下剋上
神算鬼謀
試練を越えし者
能力(スキル):殘りSP 136
【杖】Lv12
【魔力制】 Lv14
【土魔】 Lv9
【水魔】 Lv9
【火魔】 Lv10 max!→【火炎魔】Lv0 new!
【風魔】 Lv9
【暗黒魔】Lv1
【無魔】 Lv10 max!→【虛無魔】Lv0 new!
【召喚】 Lv9
【付與】 Lv6
【魔法陣】 Lv8
【死霊魔】 Lv6
【呪】 Lv5
【罠魔】 Lv6
【考古學】 Lv7
【言語學】 Lv5
【薬學】 Lv7
【錬金】 Lv7
【鑑定】 Lv9
【暗視】 Lv-
【隠】 Lv9
【忍び足】 Lv8
【奇襲】 Lv6
【狀態異常無効】 Lv-
【屬脆弱】 Lv6
【打撃脆弱】 Lv10
固有能力(ユニークスキル)
【イーファの加護】
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【書籍6/1発売&コミカライズ配信中】辺境の貧乏伯爵に嫁ぐことになったので領地改革に勵みます
身に覚えのない罪を著せられ、婚約者である第二王子エルネストから婚約を破棄されたアンジェリクは、王の命令で辺境の貧乏伯爵セルジュに嫁ぐことになった。エルネストに未練はないし、誤解はいずれ解くとして、ひとまずセルジュの待つ辺境ブールに向かう。 初めて會ったセルジュは想定外のイケメン。戀など諦めていたアンジェリクだが、思わずときめいてしまう。けれど、城と領地は想像以上に貧乏。おまけになぜかドラゴンを飼っている!? 公爵家を継ぐために磨いた知識でセルジュと一緒にせっせと領地改革に勵むアンジェリクだったが……。 改革を頑張るあまり、なかなか初夜にたどりつけなかったり、無事にラブラブになったと思えば、今後は王都で異変が……。 そして、ドラゴンは? 読んでくださってありがとうございます。 ※ 前半部分で「第1回ベリーズファンタジー小説大賞」部門賞(異世界ファンタジー部門・2021年4月発表)をいただいた作品ですが、他賞への応募許可を得た上で改稿加筆して応募タグを付けました。 ※ 2021年10月7日 「第3回アース・スターノベル大賞」の期間中受賞作に選んでいただきました。→2022年1月31日の最終結果で、なんと大賞に選んでいただきました! ありがとうございます! 加筆修正して書籍化します! 2022年6月1日 発売予定です。お迎えいただけますと出版社の皆様とともにとても喜びます。 コミカライズも配信中です。 どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m
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