《骸骨魔師のプレイ日記》銀仮面の魔師
「雙魔陣起、闇波(ダークウェーブ)!」
私はまず暗黒界(ブラックフィールド)で闇屬の威力を底上げし、その狀態で闇波(ダークウェーブ)を後衛に向かって二つ放つ。更に鬼火(ウィスプ)に命じて空中から闇屬の魔で撃を開始。
「きゃあああ!」
「うわあああ!」
上手く行ったな。最低でも力の半分は削り取ったし、一部に至っては【奇襲】が功したらしく即死している。油斷するからこうなるのだよ、馬鹿共め!
「行け、そして…ぜろ」
「「「「「カタカタカタ!」」」」」
私は更に追い討ちを掛ける。後衛をこっそりと背後から半包囲させていた下僕を突っ込ませたのだ。
敵の人數は十八名。そのうち弓と魔というジゴロウの邪魔になるだろう相手は十名いた。遠距離からチクチク攻めるつもりだったのだろうな。接近して戦うには危険過ぎる相手なので、戦としては正解だ。
しかぁし!各個撃破を恐れて後衛を一ヶ所に固めたのはいただけないなぁ!弓使いとかの中衛も後衛を守ろうと集まってるけどねぇ、それじゃあ全員が下僕の自に巻き込まれちゃうぞぉ?
「な、何が…?」
後衛十名、殲滅完了。我ながら鮮やかな手際だ。勇者君をはじめ、生き殘った全員が呆気にとられているな。登場するのは今だ!
「ふむ、他もない」
私は死累々の後衛側から徐に姿を表す。ただでさえ遅い時間のせいで暗いのに、暗黒界(ブラックフィールド)が月と星の輝きすら覆い隠している。
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源は各人が持つカンテラだけという心細い明かりしか無い中では、私が闇の奧からやって來たかのような恐怖を煽る演出になった。嬉しい誤算である。
黒いローブに寶珠の嵌まったしい杖、そして顔を覆う髑髏の銀仮面。異様な姿にプレイヤー達は一人を除いて息を飲んだ。
「神の寵をけし者が率いる鋭、と聞いて楽しみにしていたのだがな。私如きの拙い奇襲で壊滅とは…期待外れだ」
「お、おい!何だよこの狀況!?」
「し、知るか!何かのイベントだろ!?」
よしよし、いいじに勘違いしてくれたようだな。拙い奇襲だって?十八番の間違いだが、何か?
このままあくまでも不遜に、しかし周囲をしっかり警戒してロールプレイを続けてやる!強敵っぽさを強調するのだ!それが勝利と最高の演出の為の最適解だ!
「まあ良い。面白いものは見られそうだか…」
「ふっ!」
私の背後から迫って來たのは勇者君のパーティーの盜賊のだった。恐らく私よりも高レベルの【忍び足】や【隠】、そして【奇襲】を持っているのだろう。
しかし、その程度は想定済み。そこには私の罠が仕掛けられているのだ。問題は無…
「うぐっ!?」
「む?」
罠が起しない?何故!?揺を悟られないようにゆっくりと振り返ると、は何故か緑の手に拘束されて空中で固定されているではないか!
どういうことだ!?こんなのは臺本に無いぞ!?ええい、アドリブだ!
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「全く…悉く期待を裏切ってくれるな。私が気付いていないとでも思ったのかね?魔力剣(マジックソード)」
「ッ!」
「メグ!?」
私は呆れたと言わんばかりに首を橫に振りつつ、魔力剣(マジックソード)での首を跳ねる。想定!そう思わせるのだ!良くやったぞ、私よ!よくぞ聲を震えさせること無く、自然と倒せたな!
なお、単に首へ攻撃を當てただけなら力がごっそり減るだけだが、切斷すれば即死させられるのは仕様である。やっばり妙な所でリアルなんだよなぁ。
それはさておき、私がを即死させたことで、そのが粒子へと変わる。拘束する対象を失った手は、スルスルと森の奧へと戻っていった。…一、何だったのだ?敵では無かったようだが。
「貴様ァァ!」
「キクノ!ダメだ!」
「…君達は本當に無粋だな。雙魔陣起、闇腕(ダークアーム)」
「がはっ!」
勇者の仲間であろうが大きな斧を振りかぶって此方に走ってくる。しかし、私は二本の闇腕(ダークアーム)を展開し、片方で武を持った右腕を、もう片方で大盾を持った左腕を摑んで固定する。
そしてこちらも魔力剣(マジックソード)を鎧の隙間から首に突き刺して殺害。まだゲームも序盤だから、攻略組と言っても裝備に隙間が多いからやり易いな!
ふう、しかし焦った。まさか突っ込んでくる者がいるとは。余程熱くなりやすい格だったのか、それとも私の登場が本來の目的を忘れさせる程に強烈だったのか。どっちでもいいか。
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「それで、呆けておっても良いのかね?そこの勇敢なる者を忘れておらんか?」
「なっ、しまった!」
そうだ。私の登場に唯一揺していなかった者。それはジゴロウだ。彼はタイミングから私がイザームであると察しただろう。そしての襲撃との突撃の際に背中を向けていた前衛の首を靜かに折っていた。
…正直、私もドン引きである。本當に、そんな衝撃映像を視界に納めつつよくぞ揺して聲が裏返ったり震えたりしなかったものだ。自分を褒めてやりたいところだ。
生き殘っているのは勇者君を合わせて三人だけ。勇者君と彼と一緒にジゴロウに蹴られた、そして鈍の鎧を著込んだ巨漢である。
「さて、勇敢なる鬼の眷屬よ。君は戦いをむのだろう?」
「ゲギャ(當然だ)」
おや?鼠男(ラットマン)と違って副音聲のように聲が聞こえるぞ?【言語學】はプレイヤー相手なら本格的にコミュニケーションを取れる、と考えていいのか?
考察は後回し!それよりも、一応聞いておこうか。
「この三人では荷が重いかね?」
「ゲギャギャ(余裕ゥ)!」
ふふふ、凄い自信だな。ならば、見させてもらうとしよう。當初の予定通りにな!
「ならば見せてくれ。君の戦いを!」
「ゲェギャアアアアア(行くぜオラアアアアア)!」
「くっ、仕方がない!ローズは援護!クロードさん、盾役をお願い出來ますか!?」
「わかったわ!」
「任せろ!」
ふう、私の出番はここまでだ。あとはジゴロウ君が三人をどう料理するのかを見するとしよう。それで、だ。
「…アイリスさん?」
「ふぁ、ふぁい!?」
いや、話し掛けられてびっくりしてるけれども。暗闇に紛れていて人間三人には見えて無いだろうが、【暗視】のある私にはバッチリ近付くのが見えていた。
というか、真橫にまでの高さがある巖が近付いてたら流石に気付くわ。と言うかこの狀況で加勢してくれる人など、アイリスさん以外に心當たりは無い。
あの手は、彼だったのだ。
劣巖手(レッサーローパー)とは、巖にしか見えない細(・)胞(・)壁(・)でを固めつつ隙間からばした手で敵を捕縛・補食する食可能な植系の種族なんだとか。
…何故、そんな極悪な種族をこの子は選んだのか?聲からしての子だろうに。
「どうしてここへ?」
「あの、その、魔系同士、助け合い、です!」
「…なるほど」
ええ子や…。私の仲間に飢えている気持ちを誤魔化す建前を信じてこっちに來たってことだろ?何だろう、急に罪悪を覚えてきたぞ?騙しているみたいだ。
あ、クロード氏、落。死因はけを取らせないように工夫したパワーボムか。痛そう。いや、死んでるのか。
「取り合えず、パーティー申請しておきますね」
「わぁ、ありがとうございます!」
必要無かったとは言え、彼に助けて貰ったのは事実だし、何より最初からこうするつもりだったから問題ない。予定が前倒しになっただけ…あ、ローズ氏も終わりか。剣を奪い取ってそれで斬り殺すって、無刀取りって奴?柳生の開祖か己は。
「うっ、くうっ!」
「ゲゲェ(ハハッ)グギャギャ(楽しいな、オイ)!」
ジゴロウは勇者君の剣筋を完璧に見切っているようだ。一対一になった途端、掠りもしなくなったのである。
一頻り戦闘を楽しんだ所でジゴロウは屈んで腳目掛けてタックル。そして勇者君の腳を掬い上げるように持ち上げて転ばせると、摑んだ腳を挫きながら後頭部に足刀を叩き込んで首を踏み折った。
え、えげつない!殘ファイターだな、オイ!
――――――――――
戦闘に勝利しました。
種族(レイス)レベルが上昇しました。1SP獲得をしました。
職業(ジョブ)レベルが上昇しました。1SP獲得をしました。
種族(レイス)レベルが規定値に達しました。進化が可能です。
職業(ジョブ)レベルが規定値に達しました。転職が可能です。
【杖】レベルが上昇しました。
【魔力制】レベルが上昇しました。
【暗黒魔】レベルが上昇しました。
【虛無魔】レベルが上昇しました。
【召喚】レベルが上昇しました。
新たに一段階進化の呪文を習得しました。
【付與】レベルが上昇しました。
【魔法陣】レベルが上昇しました。
【死霊魔】レベルが上昇しました。
【罠魔】レベルが上昇しました。
【言語學】レベルが上昇しました。
【鑑定】レベルが上昇しました。
【隠】レベルが上昇しました。
【隠】が長限界に達しました。
【忍び足】レベルが上昇しました。
【奇襲】レベルが上昇しました。
――――――――――
々と上がったが、まずは激勵せねばなるまい。
「終わったか、ジゴロウ君」
「おうよ、イザームさん」
やはり察してくれていたか。これは重畳。
「先ずは助太刀に謝するぜ。アンタが居なかったら、俺ァ小鬼(ゴブリン)の村に死に戻ってたからよ。それで、アンタ一何なんだ?NPCなのか?」
「ハッハッハ!味方をも騙せたのなら、私の演技力も中々馬鹿に出來無いな!」
「って事はプレイヤーか。迫真の演技だったぜ?んで、そっちの巖は?」
「紹介しよう、と言うほどの仲では無いが…こちらはアイリスさん。アイリスさん、彼が『北の山の悪夢』ことジゴロウ君です」
「ゲギャギャ(よろしく)!」
「シュルルル(よろしくお願いします)!」
うーん、シュール。何がって、【言語學】を持っていない二人は互いに意志疎通が取れないのだ。私の言葉は人語なので二人にも通じるのだが…不便だなぁ。
「ジゴロウ君、いや、面倒だ。私を呼び捨てていいから、此方もそれでいいか?」
「ああ、いいぜ」
「ありがとう。それで私は元々、進退窮まっていたアイリスさんの力になれないか、と思ってここに來たんだ」
「へぇ、そうなのか。んで、『北の山の悪夢』って何?」
やはり彼も私と同じく掲示板を読まない人なのだな。自分がどれ程恐れられているのか知らないようだ。
「君のことだ」
「え?」
「數多くのプレイヤーを祭りに上げてきたんだろ?それに恐れを抱いた連中が君に付けた二つ名だな」
「わーお、なるほどな」
「因みに、さっき君が全滅させたのは君のために組まれた討伐隊だつたらしい。返り討ちにあったがね」
「そっか、それでそこそこ強かったのかぁ…」
ジゴロウは額に手を當てて空を仰ぐ。いつの間にか有名人に、それもわざわざトッププレイヤー達が集団で殺しに來る程の悪名を轟かせていたんだから仕方がないか。
「で、どうする?二人さえ良ければ、私の隠れ家に招待するが?」
「マジで?」
「本當ですか!?」
「ああ。魔同士、助け合おう…というのもあるけど、最大の理由は違うな。正直なところ、せっかくのMMOでボッチを続けるのも味気なくてね。仲間がしかったのさ。不躾な頼みだが、二人とも私の仲間になってはくれないか?」
二人とも初対面だが、悪い人では無いように思う。ジゴロウは戦闘狂の気と言葉がし汚い事を除けば気のいい好青年だし、アイリスさんは騙され易そうな所はあるが素直ないい子だ。是非とも仲間となってしい。
「水臭ぇぞ、イザーム。むしろ助けて貰った俺の方から頭下げて頼みてぇと思ってた所だ」
「あの、その、腳を引っ張るかもですけど、よろしくお願いします!」
おお、二人とも了承してくれたか!良かった。
「ありがとう。ではすぐに出発しよう。日が上ると、私は灰になってしまうからね。ジゴロウはこれを。私が作した回復薬だ。効果はそこそこだぞ」
「何から何まですまねぇな。借りは戦闘で返すぜ!」
そう言ってジゴロウは回復薬を一気飲みする。私は飲むことも出來ないし、掛けたらダメージを食らうから試し様がないが…味はどうなのだろう?
それはともかく、ここから拠點まで普段のペースで歩いて二時間強か。日の出迄には確実に戻れるな。
「あ、あの!いいですか!」
おや?アイリスさんがおずおずと手の一本をばしている。何か言いたいことがあるのだろう。
「どうしました?」
「あの、私も、呼び捨てに、してください!」
あ、そうだよな。仲間なんだから何時までも他人行儀なのはダメだろう。ジゴロウとはタメ口なんだから、彼にもそうするべきだ。
「わかった、アイリス。…これでいいか?」
「は、はい!」
「それはそうと、イザームのアジトはどこに有るんだ?」
あ、そう言えば言ってなかったな。結局は知ることになるのだから、先に覚悟を決めておいて貰おう。
「私の拠點の場所はファースの街、その下水道にある隠し部屋だ」
◆◇◆◇◆◇
「『笑する大骨』」
「「おお!」」
二人は微かな音を立てつつ開いていく壁と、その奧から現れた研究室の扉を見て嘆の聲を上げた。このワクワクは誰にでも共通しているのかもしれんな!
あ、合言葉は変更しておいた。他人が絶対に言わない言葉にしておけば安心だからな。
「スゲーな!隠し部屋っつってもここまで完璧に隠れてるとは思わんかったわ!」
「わわわ、見つけただけで10SP貰えちゃった!」
お、発見ボーナスは二人目以降も有効なのか。けど、SPの量は減っている。一人目とそうでないものの違い、と言うわけか。
「ようこそ、我が研究室へ。を壊したりしないのなら、好きに使ってくれて構わない。さっきの話もあるしね。どうだい?」
「えっと…大丈夫です!」
アイリスは拠點の土壁を手でってを確かめる。我々が道中話していたのは、拠點の改造計畫についてである。
アイリスはキャラクタークリエイトの時、神に『同時にんな作業が出來る種族がいい』と言ったらしい。その結果が劣巖手(レッサーローパー)と言うわけだ。
確かに沢山の手でマルチタスクをこなせそうではあるが…ちょっとその神様、がズレてませんかね?
そして作業という言葉で分かったかもしれないが、アイリスは生産職である。能力(スキル)も種族で決まっているもの以外は全部生産と採取用だ。私とは違う方向で徹底しているな。
數ある彼の能力(スキル)の中に【採掘】というものがあり、それを使って拠點を拡張出來るかもしれないと言うのがアイリスの提案だ。非常に面白いではないか。
アクシデントはあったが、新たな仲間が加わったのは素直に喜ばしい事だ。人が増えたということは、やれる事ややりたい事がどんどん増えていくはず。今後が楽しみだな!
はい、『主人公は卑怯上等』タグを回収しました。そしてまさかの手がヒロイン候補筆頭。筆者の頭が心配だ!
ジゴロウは単騎で場を引っ掻き回すタイプですが、イザームは相手を自分のペースにい込むタイプ。二人が上手く噛み合えばどうなるか…
――――――――――
名前(ネーム):イザーム
種族(レイス):く骸骨(スケルトン) Lv10 max!
職業(ジョブ):見習い魔師 Lv10 max!
稱號(タイトル):理の探求者
稱號を得し者
異端なる者
下剋上
神算鬼謀
試練を越えし者
能力(スキル):殘りSP 138
【杖】Lv13 up!
【魔力制】 Lv15 up!
【土魔】 Lv9
【水魔】 Lv9
【火炎魔】Lv0
【風魔】 Lv9
【暗黒魔】Lv2 up!
【虛無魔】Lv1 up!
【召喚】 Lv10 up!
【付與】 Lv7 up!
【魔法陣】 Lv9 up!
【死霊魔】 Lv7 up!
【呪】 Lv5
【罠魔】 Lv7 up!
【考古學】 Lv7
【言語學】 Lv6 up!
【薬學】 Lv7
【錬金】 Lv7
【鑑定】 Lv10 up!
【暗視】 Lv-
【隠】 Lv10 max!
【忍び足】 Lv9 up!
【奇襲】 Lv7 up!
【狀態異常無効】 Lv-
【屬脆弱】 Lv6
【打撃脆弱】 Lv10
固有能力(ユニークスキル)
【イーファの加護】
――――――――――
星の見守り人
如月 星(きさらぎ せい)はごく普通の宇宙好きな天文探査官だった。 彼は銀河連邦の公務員で有り、科學や宇宙が好きだったので、宇宙探査船に乗って、宇宙探査局の命令に従い、のんびりと宇宙探査をしていた。 辺境の宇宙を しかし彼の少々変わった才能と、ある非常に特殊な遺伝的體質のために、彼は極めて特殊な計畫「メトセラ計畫」に関わる事となった。 そのために彼は萬能宇宙基地とも言える宇宙巡洋艦を與えられて、部下のアンドロイドたちと共に、宇宙の探査にでる事となった。 そしてある時、オリオン座のα星ベテルギウスの超新星爆発の調査に出かけた時、彼のみならず、人類全體の歴史と運命を背負う事になってしまった・・・ これは科學や探検が好きな一人の人間が、宇宙探検をしながら、しかしのんびりと暮らしたいという矛盾した欲求を望んでいたら、気が遠くなるような遠回りをして、ようやくその願望を葉える話である!
8 137《書籍化&コミカライズ決定!》レベルの概念がない世界で、俺だけが【全自動レベルアップ】スキルで一秒ごとに強くなる 〜今の俺にとっては、一秒前の俺でさえただのザコ〜
【書籍化&コミカライズ決定!!】 アルバート・ヴァレスタインに授けられたのは、世界唯一の【全自動レベルアップ】スキルだった―― それはなにもしなくても自動的に経験値が溜まり、超高速でレベルアップしていく最強スキルである。 だがこの世界において、レベルという概念は存在しない。當の本人はもちろん、周囲の人間にもスキル內容がわからず―― 「使い方もわからない役立たず」という理由から、外れスキル認定されるのだった。 そんなアルバートに襲いかかる、何體もの難敵たち。 だがアルバート自身には戦闘経験がないため、デコピン一発で倒れていく強敵たちを「ただのザコ」としか思えない。 そうして無自覚に無雙を繰り広げながら、なんと王女様をも助け出してしまい――? これは、のんびり気ままに生きていたらいつの間にか世界を救ってしまっていた、ひとりの若者の物語である――!
8 166【WEB版】劣等賢者のケモノ魔法革命〜「獣人は魔法が使えない劣等種だ」と宮廷魔術師から追放されたけど、弟子とFランク冒険者を満喫してたら、いつの間にか最強の魔法學院ができていた〜:書籍化+コミカライズ
第一部完結。 書籍化&コミカライズ決定しました。 「アンジェリカさん、あなたはクビです!」 ここは獣人は魔法を使えないことから、劣等種と呼ばれている世界。 主人公アンジェリカは鍛錬の結果、貓人でありながら強力な魔法を使う賢者である。 一部の人間たちは畏怖と侮蔑の両方を込めて、彼女を【劣等賢者】と呼ぶのだった。 彼女はとある國の宮廷魔術師として迎えられるも、頑張りが正當に認められず解雇される。 しかし、彼女はめげなかった。 無職になった彼女はあることを誓う。 もう一度、Fランク冒険者からやり直すのだ!と。 彼女は魔法學院を追いだされた劣等生の弟子とともにスローな冒険を始める。 しかも、どういうわけか、ことごとく無自覚に巨悪をくじいてしまう。 これはブラック職場から解放された主人公がFランク冒険者として再起し、獣人のための魔法學院を生み出し、奇跡(悪夢?)の魔法革命を起こす物語。 とにかくカワイイ女の子+どうぶつ萬歳の內容です。 基本的に女の子同士がわちゃわちゃして、ドタバタして、なんだかんだで解決します。 登場する獣人のイメージは普通の人間にケモミミと尻尾がついた感じであります。 ところどころ、貓や犬やウサギや動物全般に対する獨斷と偏見がうかがえますので、ご注意を。 女性主人公、戀愛要素なしの、軽い気持ちで読める內容になっています。 拙著「灼熱の魔女様の楽しい溫泉領地経営」と同じように、ギャグベースのお話です。 評価・ブックマーク、ありがとうございます! 誤字脫字報告、感謝しております! ご感想は本當に勵みにしております。
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