《骸骨魔師のプレイ日記》窟探検 その三

同時投稿は種族:粘です。

ログインしました。トイレや水分補給、早めの晝食を済ませてからもどってきたぞ。

「戻った…って、私が最後か」

「シュルルル(おかえりなさい)!」

「プルルン(お帰り)!」

陣は元気に出迎えてくれた。しかし、先にいる源十郎とジゴロウ(野郎共)は無言である。その理由はただ一つ。二人揃って闘技大會の生放送を視聴しているのだ。

「二人とも、戻ったぞ。出発したいのだが?」

「ギャギャ(ちょっと待て)!」

「カチカチチ(今良いところなんじゃ)!」

「…その試合が終わるまでだぞ」

二人揃って似たような事を言いよって…。しかし二人は梃子でもきそうに無いから、今やってる試合まではいいだろう。まったく、録畫をしているのだから今無理に見る必要も無かろうに。

しばらくすると二人は呆れたようにため息を吐いてから立ち上がった。彼らの期待を裏切る何かがあったのだろう。

「何やら二人ほどテンションが低いようだが、出発するぞ」

「シュル(はい)」

「プルル(OKよ)」

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「ゲギャァ(へぇい)」

「カチカチカチ(わかったわい)」

◆◇◆◇◆◇

緩やかな坂を下っていってしばらくは何事も無かった。り口からここまでの度が噓のようだ。

しかし、何もいない訳ではないらしい。し奧の方で何かがく気配がしている。それは皆が気付いているようで、警戒しながら進んでいた。

そして五人の前に現れたのは、全員が見慣れている魔。されど全員が敵として出會ったのは初めての魔だった。その鑑定結果がこれだ。

――――――――――

種族(レイス):骸骨戦士(スケルトンウォリアー) Lv12

職業(ジョブ):見習い戦士 Lv2

能力(スキル):【剣

【筋力強化】

【防力強化】

【暗視】

【狀態異常無効】

脆弱】

【打撃脆弱】

――――――――――

私、の同族である。これは、アレだな。見慣れていると思っていたが、敵として見ると結構怖いぞ。やっぱりホラーじゃないか。

「ギャギャッギャ(野良の骸骨かぁ)」

「ガチガチ(不気味じゃのぅ)」

々と言いたい事はあるが、とりあえずやってしまおう。何、相手は私の同族だ。何をされるのが一番困るのかは、私だけではなく皆も一番よく知っている。

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「シュルル(球(ライトボール))!」

「オォォ…!」

アイリスの放った【】の一発で沈んだ。眩いの球がれた瞬間、謎の力で繋がっていた関節がバラバラになってそのまま地面に落ちたのである。あまりにも呆気ない終わり方に、全員が絶句してしまった。

だって一撃なんだもの。アイリスは魔特化ではないのに、一撃。私と同格の同族が、一撃。マジかよ、不死(アンデッド)ってこんなにに弱いのか!

「グッギャ(ざっこ)」

「言うな、悲しくなる」

「プルプル(今のは)…」

「シュルリュシュシュ(能力(スキル)レベルが足りなくても)…」

「カッチカチ(わかるのぅ)」

【言語學】のレベルがまだ足りていない三人でも、ジゴロウの呟きが何を意味しているのかは伝わったらしい。つまりは彼らも似たような事を考えていたと言うことだ。

く、悔しくないもんね!私は【脆弱】を何段階も緩和させてるし、【深淵の住人】の効果での耐も持ってる。あそこまで簡単にやられたりはしないもんね!

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そう考えると、ジゴロウを救出した時、真っ先に魔師を殲滅したのは我ながら超ファインプレーだったんだな。もしそうしてなかったら、格好を付けておきながらアッサリと浄化されていただろう。ただの痛(・)い(・)奴になるところだった。

「そんな事より、死が霞のように消えてしまったが…。ドロップアイテムは剝ぎ取れないのか?」

「シュシュシュル(わからないですね)」

「もしかすると、【】で止めを指すとドロップが無いのかもしれないな。次は普通に倒してみよう」

そしてその機會はすぐに訪れる。新たな骸骨戦士(スケルトンウォリアー)がから現れたのだ。それに対して、今回はジゴロウが相手をすることになった。

「ギャア(オラァ)!」

骸骨戦士(スケルトンウォリアー)はジゴロウの拳を盾でけようとしたものの、きの速さに全く付いていけずに頭蓋骨を砕された。やっぱり弱いな。

今度は死が、いや元々死なのだから殘骸と言うべきか?とにかく、それが地面に殘ってくれたな。では、剝ぎ取ってみよう。

――――――――――

魔骨 品質:劣 レア度:C(普通級)

魔力を含んだ骨。様々な用途に用いられる。

――――――――――

これが魔骨か。見た目は人間の大骨みたいだな。【錬金】や【調薬】、更には畑のやしにもなると本に書いてあった。

しかし、私にとってはもっと重要な意味がある。これ、【死霊魔】の創造に必要な素材なのだ。集めれば私が召喚獣のような仮初のしか持たない木偶の坊ではなく、本を持つ下僕を造り出せる。が踴るではないか。

私は皆に事を説明し、これから余裕があればく骸骨(スケルトン)系の魔と遭遇した際には【】を使用せずに倒してしいと頼んでみた。皆、そのくらいならば構わないと快く応じてくれ、それからしばらくはく骸骨(スケルトン)狩りが始まるのだった。

◆◇◆◇◆◇

――――――――――

種族(レイス)レベルが上昇しました。1SP獲得をしました。

職業(ジョブ)レベルが上昇しました。1SP獲得をしました。

【杖】レベルが上昇しました。

【魔力制】レベルが上昇しました。

【召喚】レベルが上昇しました。

【付與】レベルが上昇しました。

【魔法陣】レベルが上昇しました。

【死霊魔】レベルが上昇しました。

【呪】レベルが上昇しました。

新たに麻痺と睡眠の呪文を習得しました。

【降霊】レベルが上昇しました。

【邪】レベルが上昇しました。

【鑑定】レベルが上昇しました。

――――――――――

いや、れ食い狀態だな!どうやらここはく骸骨(スケルトン)系の巣窟らしい。さっきも出てきた骸骨戦士(スケルトンウォリアー)を始め、一段階下であるく骸骨(スケルトン)や私の進化先の一つであった骸骨魔師(スケルトンメイジ)、変わり種としてはく骸骨(スケルトン)であるく獣骨(ボーンビースト)とその進化系であろう骸骨獣(スケルトンビースト)にも遭遇した。

群れで出てくる事もあったが、そのときはアイリスの【】に頼る事でさっさと數を減らしたので消耗はほとんど無い。おで魔骨は有り余るほどに手出來た。しばらくは試行錯誤して失敗しても問題はないだろう。

それにしても、魔骨がドロップするときの法則に早目に気付けたのは幸運だったな。最初はジゴロウかルビーがさっさと頭部を砕あるいは頚部を切斷していたのだが、アイリスが「頭を殘して倒してみましょう」と提案したのが功を奏した。すると、ドロップとして頭蓋骨の魔骨が出たのである。

それから々と検証した結果、ドロップする魔骨は力が無くなった際に壊れていない部分に絞られる事がわかった。そのおで全てアイテムとしての名稱は魔骨だが、様々な部分のそれを確保出來た。今からどんな不死(アンデッド)を造り出すかの妄想が捗るな!

また、サポート重視でを使っていたおで中々上げにくい魔のレベルが上がってくれたな。特に【呪】は新しい呪文を覚えるに至った。麻痺と睡眠、という狀態異常を引き起こす呪文である。これは効果がそのままだから説明は不要だろう。

「やりました!」

「おお、が軽いよ!」

しかしそれ以上に目出度いのは、他の三人の【言語學】レベルが異種コミュニケーションを取れるまでに長し、さらに種族(レイス)レベルが10に達したことで進化した事だろう。アイリスは劣職人手《レッサーローパーワーカー》に、ルビーは消音粘(サイレントスライム)に、そして源十郎は劣甲蟲人《レッサーインセクター・ビートル》になったのである。

アイリスの劣職人手《レッサーローパーワーカー》は、生産を得意とする種族(レイス)だ。生産品の仕上がりに補正が掛かるようになり、更にこれからは生産活でも種族(レイス)レベルを上げられるようでとても喜んでいた。

ルビーの消音粘(サイレントスライム)はざっくり言えば暗殺に特化した粘(スライム)だ。これは彼が盜賊系の職業(ジョブ)を活かすべく【隠】、【忍び足】、【奇襲】を全て10レベルまで上げた事で獲得した【暗殺】という能力(スキル)を持っていた事で解放された進化先なのだろう。

はほぼ完全な無明で、彩を多自由にれるという。速度も上がり、加えて移時の音がほぼ無くなったので暗殺者っぷりに磨きが掛かったと言えるだろう。

源十郎は劣甲蟲人(レッサーインセクター)、即ち晴れて蟲から蛹を挾まない完全変態をし遂げたようだ。彼の見た目を一言で言えば、二足歩行のカブトムシである。より詳しく言えば、四本の腕を持つカブトムシをモチーフにした鎧を纏った小柄な男、だな。ただし、その鎧は外骨格という歴としたの一部なのだが。

この姿となった時、源十郎はようやく初期裝備である剣を裝備出來るようになった。今更だが彼は見習い戦士、即ち武を握ってこそ本領を発揮出來る職業(ジョブ)に就いていたのだ。今は一ランク上の戦士になっている。どういう仕組みかこれまで通り糸を吐くことも出來るようで、一気に出來ることの幅が広がったようだ。

「くははっ!爺さん、やるじゃねぇか!」

「カカッ、お主こそ!」

早速、きを確かめるべくジゴロウと源十郎はスパーリングをやっている。源十郎はあ(・)の(・)ジゴロウと互角にスパーリングが出來るほどの戦闘能力を持つようだ。こいつもリアルチートかよぉ!?

なんなんだろう?この五人の、リアルチートが三人もいるんですがそれは…。はっ、まさかルビーも何かめたる力があるのでは?い、いや、考えすぎだな。

「その辺にして、先に進まないか?ここも安全地帯、という訳じゃないんだから」

「わかったぜ、イザーム。爺さん、また後でヤろうや」

「うむ、稽古を付けてやろう」

拳をえてより意気投合したのか。仲がいいのは良いことだ。

◆◇◆◇◆◇

「ちょっと待って!この壁、何かおかしいよ!」

く骸骨(スケルトン)達を倒しながら進んでいると、壁に張り付きながら進んでいたルビーが違和に気づいた。ルビーが粘の一部をばして怪しい位置を叩く。他の四人が集まって良く観察すると、確かにうっすらと継ぎ目のようなものが見える。奧に何かあるのだろうか?

「ルビー、これは仕掛け扉のようなだと思うか?」

「…ううん、違うよ。これは魔で壁を作って通路を埋めただけっぽいね。ボクの職業(ジョブ)レベルが低いから見破れないのかも知れないけど、ね」

ふむ、隠し扉ではないのか。しかし、誰かにとって隠しておきたい何かがこの奧にあるということ。これは…気になるな。

「ジゴロウ、いけるか?」

「勿論よ…オラァ!」

ジゴロウが壁を力任せに毆り付けると、彼の腕がめり込んだ。進化したことでとんでもなく力強くなったものだな。

「…ルビー、アタリだ。俺の腕が貫通してやがる。この奧は空になってるぜ」

「よし、このまま壊してしまおう。…やれ」

私は召喚獣に命令して土の壁を崩させる。こういう疲れるだけの単純作業はやはり下僕にやらせるのが一番だ。

私の下僕達は黙々と作業を続け、壁を完全に取っ払った。そこには人が二人並んで歩ける位の通路が続いている。お寶の匂いがする…気がするな。

「ルビーが先頭、その後ろに源十郎、中央はアイリスで私はその後ろ。ジゴロウは一番後ろを頼む。慎重に行くぞ」

四人は無言で頷く。さあ、脇道探索の始まりだ。語の延長であるゲームなら、きっとこの意味深な通路には何かあるに違いない。出來れば我々にとって有意義な寶であってしいものだな。

新たな素材手と仲間の進化回でした。

次回は強敵との戦闘回です!

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