《骸骨魔師のプレイ日記》神の依頼
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種族(レイス)レベルが上昇しました。1SP獲得をしました。
職業(ジョブ)レベルが上昇しました。1SP獲得をしました。
【杖】レベルが上昇しました。
【魔力制】レベルが上昇しました。
【溶巖魔】レベルが上昇しました。
【砂塵魔】レベルが上昇しました。
【煙霧魔】レベルが上昇しました。
【雷撃魔】レベルが上昇しました。
【裂魔】レベルが上昇しました。
【死霊魔】レベルが上昇しました。
【薬學】レベルが上昇しました。
【錬金】レベルが上昇しました。
【鑑定】レベルが上昇しました。
【屬脆弱】スキルが緩和されました。
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激の日曜日こと、闘技大會の日。あの後問題なくアジトに帰った我々は、戦果の確認もせずにログアウトして寢た。凄まじく疲れていたからな。時間も遅かったし、妥當な判斷だろうよ。
今日は木曜日だが、その前にイベント後に発表されたことと昨日まで私が何をやっていたのかをご説明しよう。まずイベント後の発表とは、來週の日曜日にまたイベントがある事と第二陣の発売だった。イベントの容については、とのこと。我々も參加出來ればいいのだが、難しいだろうな。
出來なければ下水道の下層へ向かうだけだがな。我々のレベルも上がっているし、そろそろ挑戦してもいいだろう。前回は戦うことすら避けて逃亡したが、今はそんなことにはならないさ。
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第二陣に関しては來月の頭、すなわちGW(ゴールデンウィーク)に合わせたという事だろう。學生も積極的に呼び込んでいくという事か。第二陣用基礎知識スレというプレイヤー以外も閲覧可能な場所が開設されたので、々書き込んでおいた。出來るだけ正直に書いたのでロマンと同時にシビアさも伝わっただろう。それでも魔系プレイヤーが増えればいいのだが。
次に私のプレイに関してだが、気晴らしに狩りへ行く以外はずっと研究室に籠っていた。ん?何をやっていたのかって?それは魔骨を使った混合骸骨(キメラスケルトン)の作だ。
最初は普通に召喚したく骸骨(スケルトン)にも劣る雑魚しか作れなかったが、コツを摑んだ事で安定した能の混合骸骨(キメラスケルトン)が作れている。流石に死霊道士(アンデッドメイジ)製には達していないがな。
魔力をバカみたいに使うものの、召喚獣と違って長する一點になるので作業はかなり張を伴う。だが、慣れてしまえばより良いを素早く作れるようになるものだ。今となっては凝ったを易々と作出來るようになったぞ。その一例がこれだ。
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名前(ネーム):獣頭二號
種族(レイス):混合骸骨戦士《キメラスケルトンウォリアー》 Lv12
職業(ジョブ):戦士 Lv2
能力(スキル):【牙】
【爪】
【拳】
【蹴撃】
【関節技】
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【投げ技】
【暗視】
【狀態異常無効】
【屬脆弱】
【打撃脆弱】
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能力(スキル)だけなら人型の魔が持つものと大差ないだろう。しかし、見た目は中々に兇悪だぞ。死霊道士(アンデッドメイジ)がっていたものと同じく四本腕の人間っぽいのだが、その頭蓋骨と四つある手の一対は狼の頭部と化している。さらに普通の手も指先の骨を羆の牙と換している。まさに全兇だ。
今ではジゴロウと組手で実力を上げており、鼠男(ラットマン)なら二対一でも勝てるまでに長した。どこまで強くなるのか気になるな。ただ、夢中になって作ったせいで魔骨のストックが盡きつつある。ドロップする敵を見つけねばな。
骨のドロップと言えば、劣小蛇龍《レッサースモールナーガ》が落とした中にあったな。その訳はこうだ。
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劣小蛇龍の皮 品質:可 レア度:S(特別級)
最下級の蛇龍の皮。弱いが龍の力をめる。
最下級と言っても龍の眷族であり、優れた武の素材となる。
劣小蛇龍の鱗 品質:可 レア度:S(特別級)
最下級の蛇龍の鱗。弱いが龍の力をめる。
最下級と言っても龍の眷族であり、優れた武の素材となる。
劣小蛇龍の骨 品質:可 レア度:S(特別級)
最下級の蛇龍の骨。弱いが龍の力をめる。
最下級と言っても龍の眷族であり、優れた魔のとなる。
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どれからも優秀な裝備が作出來そうだな。龍の力、と言うのが不明だが普通の魔と比べて弱いとは思えない。期待出來るだろう。
劣小蛇龍の骨は一個で五キログラムほどもあった。それを三個手にれている。これをどう使うべきか、実はもう腹案はある。ただし、それを実行するためには【錬金】を使うのだが、如何せんレベルが足りない。だからこそ、今もせっせと【錬金】を使っているのだ。
そうそう、劣小蛇龍《レッサースモールナーガ》戦で獲得した新しい稱號(タイトル)について話しておかねばなるまい。詳細な説明はこうなっていた。
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『死の使い』
死をる者へ贈られる稱號。
即死効果に微補正。
獲得條件:ボスモンスターを即死させる事。
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シンプルで分かりやすい効果だ。更に強力でもある。それに『深淵に~』のように変化していくタイプっぽいし、積極的に【邪】は使うようにしよう。
あとは【錬金】で毒薬を生産したくらいかな。【死霊魔】に心を注いだ三日間であったな。
「今日は珍しく一人、か」
今、私は研究室で一人、【錬金】にて毒薬を作っていた。ジゴロウはいつも通りソロで狩り、他の三人は『蒼月の試練』をけに行った。
そう、今日は前回からゲーム時間で丁度一ヶ月後なのだ。『蒼月の試練』は新月の夜にボスエリアへ侵する事がトリガーだと掲示板で予想されていた。三人はその予想は正しいと踏んで挑戦しに行ったのだ。
仕事が長引いたせいで行く前に激勵の言葉一つ掛けられなかったのは殘念だが、彼らならきっとし遂げるだろう。私一人でも行けたのだからな。
「さぁて、作業に戻りますかね……ってうん?」
私の頭の中に通知音が響く。フレンドメッセージだろうか。だったら誰だ?ジゴロウが一人は飽きたから來い、とか?
「んん?運営からの個人宛メッセージ、だと!?」
そんな事が有り得るのか?と言うか、私は運営に目を付けられるような事をしたのか?心當たりは…あるな。研究室の場所を大神(管理AI)に教えて貰ったし、一度だけだが冷靜になると自分でも軽く引くレベルで派手にPKをやった。
しかし、両方とも私が原因とは言えん。前者は大神(管理AI)から無理矢理聞き出した訳ではないし、後者に至ってはゲームのシステムで可能な事をやっただけだ。わざわざ運営がメッセージを送る程の事じゃないだろ。だったら何だと言うんだ?
「取り敢えず、見てみるか…!?」
私はメニュー畫面からメッセージ欄を開くと、最新メッセージをタップする。すると目の前が真っ白になり、意識が遠のいて行く。な、何なんだ、一……
◆◇◆◇◆◇
私が目を開けると大二週間前に來た場所にいた。FSWの舞臺である星を見下ろす宇宙空間。気を抜いたらまたもや星の海を眺めてしまいそうだが、今回ばかりは私を呼び出したお方を探す。そのお方は私の背後にいた。
「お久しぶりですね、イーファ様」
「イザーム様も壯健そうで何よりです。研究室の資料は役に立ちましたか?」
私を呼び出したのは予想通り、『死と混沌の神』イーファであった。さて、何が目的なのかね?
「ええ、謝しております。して、イーファ様。此度はどのようなご用件で?」
「実はイザーム様と仲間の方々に折りって頼みがあるのです。的に言うと次のイベントであなた方のお手をお借りしたいのですよ」
イベントだって?來週の日曜日の奴か。それに仲間の方々って…。皆は此処に來ていないようだが…?
「ああ、ジゴロウ様方は私とは違う大神の所で説明を聞いているはずです」
「なるほど、失禮しました」
私、口に出してないハズなんだが、よく察したな。私の頭は骸骨なのに。流石は神、いやAIか?
「そろそろお話をしてもよろしいですか?」
「ええ、もちろんです。話の腰を折って申し訳ない」
「いえいえ、それでは改めまして。先ずは何故イザーム様達に依頼したのかをお話しましょう。その事で最初にお聞きします。現在、FSWに人外の、それも魔のプレイヤーが現在何名いるのかをご存知ですか?」
唐突だな。統計データはあったと思うが、一々チェックはしていない。掲示板でも驚かれたっけ。本當に知らないので、私は素直に首を橫に振った。
「五名です」
「え?」
「あなた方だけなんですよ、イザーム様」
そこまでレアだったのか!?確かに初期の不遇っぷりは酷いものがあるが、それを許容出來ないプレイヤーが多かったのか。と言うか、よく全員集まったな!一種の奇跡だぞ、これは。
「最初こそ約千名の魔プレイヤーがいたのですが、余りの不遇さからイザーム様達以外の全員がキャラクターを作り直しています」
そ、そういうことだったのか。私の『悪役志』やルビーの『り上がりの現』ように明確な目的があったり、ジゴロウのように戦えればそれでいいプレイヤー以外はやめてしまったのだな。
アイリスもそうしようか悩んでいたと聞く。そこで私とコンタクトを取れたことで踏みとどまったのだが。
「この事態を看過出來ず、もっと魔系プレイヤーを増やしたいと考えている神が私を含めて複數いるのです。イザーム様の書き込みも拝見しましたが、殘念ながら劇的な効果は見込めないと思われます。そこで、私達は次のイベントで一計を案じる事にしました」
神様、掲示板をチェックしてるのか…。いや、話題を線させるべきではないな。
「それが私達への依頼、ですか?」
「はい、その通りです。あなた方にしか頼めない事ですよ」
私達にしか、ね。一何だ?
「私達の依頼…それは次のイベントで敵役をやってしいのです。正確には、迷宮のボスモンスターの中にってプレイヤーと戦ってしいのです」
「んなっ!?」
ボスモンスターの中にる、だと!?いやいや、貴重な経験になるだろうけどさ!
「勘違いしてしくないのですけれど、あなた方にっていただくボスモンスターはどれも魔プレイヤーならば比較的容易に到達し得る種族となっています」
「ほう?」
「イベント後に公式畫として様々な畫共有サイトへボス戦を公開する予定です。魔系になればこのボスと同じモンスターになれるかもしれない、と明言して」
なるほど。イベント後にボス戦畫をアップする事で第二陣への盛大な宣伝とするということか。確かに、上手く行けば良い宣伝効果が見込めるだろうな。
しかし、そのためにはボス戦で格好よく戦う姿を見せねばならないだろう。ははぁ、そこで魔としてのプレイに慣れている我々に白羽の矢が立った訳か。
「どうですか?引きけていただけますか?」
――――――――――
ゴッドクエスト:『迷宮の主』を注しますか?
Yes/No
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「勿論ですよ、神様」
即答だった。いやだってさ、公式で悪役が出來るんだぜ?斷るわけないじゃん?それにゴッドクエストなんてどう考えても激レアだ。逃すなんてとんでもない!
「ふふふ、ありがとうございます。報酬は弾みますよ」
「それは楽しみですな」
貴重な経験が出來る上、報酬までくれるならば文句などあるわけがない。あ、公式ボスをやるなら聞いておかねばならない事があるな。
「ところでイーファ様、ボスモンスターという事は敗北が前提なのですか?」
ゲームとは、クリア出來るバランスが想定されているものだ。普通の人には厳しい難易度だとしても、解答の無いゲームはゲーム足り得ない。ならば、私も負けることを前提に戦わねばならないのだろうか。
「いえ、好きに暴れて下さい。むしろ攻略させない位の勢いでお願いしますね。一度も攻略させなかったら特別なご褒をあげますから」
うおお、イーファ様は本気だな。しかも特別報酬まであるのかよ。なら、遠慮なくヤらせて貰おう。クソダンジョンのクソボス呼ばわりされるのを目指すとするか!ククク、今から楽しみだ!
「それでは、依頼の詳細についてのデータを送ります。土曜日の深夜0時迄にボスモンスターの選択などを決定して此方に送って下さい。メニューのイベントタグからデータの閲覧と設定が可能となっていますよ。私からは以上ですが、質問はありますか?」
「いえ、今はありません」
「左様ですか。では、わからない事がありましたらGMコールで呼び出して下さい」
「わかりました」
よし、これでお話は終わりかな。うおお、日曜日が待ち遠しいな!
「最後に一つだけ、私から質問してもよろしいですか?」
「あ、はい。何でしょうか?」
神様からの質問?容がなんであれ、応えぬ訳にはいかんでしょ。
「イザーム様はこのゲームを…この世界を楽しんでいますか?」
なんだ、そんな事か。それなら答えは一つしかないな。
「はい。これ以上無いほどに、ね」
「ふふっ、それは良かったです。では、そろそろお別れです。またお會い出來る日を楽しみに待っております」
こちらこそ、と返事をする前に私の視界はまたもや真っ白に染まって行く。こうして、神との初めての會談は終わりを告げたのだった。
◆◇◆◇◆◇
「戻って來た、か」
気が付くと私は研究室に戻っていた。まるで白晝夢を見ていたようだったが、メニュー畫面を開くとそこには『第二回イベント用データ』というアイコンがイベントタグの中にある。やはり、夢では無かったようだ。
「さてさて、じゃあ見てみるか」
ええと、第二回イベントは無作為迷宮(ランダムダンジョン)って新要素の追加と披目を兼ねた迷宮攻略大會ってじか。
イベントの開始と同時にプレイヤーはイベント用フィールドに飛ばされる。そこには無數の無作為迷宮(ランダムダンジョン)へのり口があって、その中から選んだ迷宮に突する。迷宮から出する方法は『ボスの討伐による完全攻略』か『パーティーの全滅』、あとは『途中棄権』の三通りだ。攻略するか敗走するか、はたまた諦めるまでは出られないと言うことか。
因みにイベント中に限りデスペナルティーは無い。時間が許す限り挑戦し続けろ、という事だろう。
また、一度攻略ないし敗走した迷宮には二度とり直すことは出來ない。迷宮でのドロップアイテムや採取アイテムは持って帰れるらしいので、難易度の割りに素材が味しい迷宮ばかりに行かせないためだろうな。
逆に攻略難度が高い迷宮へのゾンビアタックも許さんという事か。二度とり直すことは出來ないのは無作為迷宮(ランダムダンジョン)の仕様らしいのでそれに慣れさせるのも目的なんだと思うが。
迷宮を攻略した數や攻略した迷宮の難易度は記録され、イベント後にランキング形式で発表、それぞれのランキングで上位にったパーティーには報酬が與えられるそうだ。やる気を出させる為のエサだな、それは。
報酬がしい者、特に攻略組は全力で來るだろう。それを私達は待ちける訳だ。迷宮の設計から手を付けられるようなので、じっくりとやらせて貰うとしようか!
と言うわけで、主人公達は遂に公式ボスになります(期間限定)!
いつしか非公式ラスボスになってほしいものですねぇ…
掲示板回と同時投稿して、明日からは第三章が始まります!
【書籍化&コミカライズ】婚約者の浮気現場を見ちゃったので始まりの鐘が鳴りました
婚約者である王太子の浮気現場に遭遇したソフィーリアは、自分が我慢の限界を迎えていたことを知る。その時、ソフィーリアの前に現れたのは一人の騎士だった。 ーーーーーー 婚約破棄から始まるものを書いてみたいな、と軽いノリで書き始めたシリアスもどきのギャグです。 第3章始めました! ー------ 1/7異世界(戀愛)&総合/日間ランキング1位 1月 異世界(戀愛)/月間1位 1月 総合/月間2位 ー------ 書籍化&コミカライズ決定しました!!!!! 本當に有難うございます!!!!
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