《Relay:Monsters Evolve ~ポンコツ初心者が始める初見プレイ配信録~》第67話 復活した先は

うぅ、また死んだー! もう8時まで5分もないからそろそろ切り上げないといけないのに、死んで終わりは嫌だー!

「ぐぬぬ! し時間を過ぎても構わないので、何か最後に良い展開で終わらせたいのです!」

今日はお父さんは食べてくるって話だったはずだし、お母さんは夜勤のはず! 兄さんだけなら、多遅れても何とかなる!

ここから兄さんにメッセージを送る手段は……あ、ないや。うぅ、SNSとの連攜はしたから、あれからなら可能だろうけど、そもそも兄さんがあのアカウントを持ってるかが分からない!?

ミツルギ : あー、うん、サクラちゃん、気持ちは分かるんだけど、周囲を見てみ?

「え、周囲に何か……ぎゃー! なんか水の底なんですけど!?」

ランダムリスポーンでどこに行ったかを全然周囲の様子を見てなかったけど、思いっきり水中だったー!? 水の底だから腳は著いてるけど結構深いし、ライオンのHPが窒息狀態でHPがどんどん減っていってるー!? 何で気付かないの、私ー!?

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うがー! 急いで水面までいかないと、死ぬから! これ、ランダムリスポーンになったばっかでもう死にかけてるからー!

チャガ : この深さだと、そこそこ下流の方じゃねぇか?

富岳 : だろうなー。

いなり壽司 : あ、魚が迫ってきてるな。

金金金 : 今更だけど、水中でも普通に喋れるんだな。

イガイガ : まぁ、オフラインゲームだし別に制限する必要がないしなー。

ミナト : 実況的にもその辺は喋れる方が都合はいいしねー。

うん、そこは本當に気にしてもなかったから、どうでもいいー! うがー! ともかく大急ぎで水面まで泳いでいくしかない! そうじゃないと今の狀態は確実に死ぬ!

「ぎゃー!? 目の前から魚の群れがー!? 『爪撃』! 『連爪』!」

うぅ、の魚は近付いてくるなー! 今は相手をしてる場合じゃないんですよ! とりあえず群れになってる魚を……って、すぐ死んだし一般生の魚だった!?

「なんで一般生の魚が私に向かってくるんですか!? そしてなんで大人しく仕留められてるんですかー!?」

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完全にスキルの無駄撃ちだー! スキルの発の為にきを止めたのが完全に無意味じゃないですかね!?

って、何か背後の方から視界に赤いみたいなのが放たれてるっぽいんだけど、これ何ー!? これ、がしてる方向を振り向きたくない! なんか危険信號っぽい!

「皆さん、ヘルプー! この赤いの何ですか!?」

狀況が一切分からなさ過ぎるけど、水面はまだかー! というか、深すぎませんかね!? ……あのー、水面に近づいてきたら思いっきり水面に水が落ちてきてるのが見えるんだけど。というか、水中に巖壁みたいのも見えてるんだけど?

よく見たら、3方向が巖壁だよねー? あれ、川でこれって何となくどういう地形か予想が出來てきたよ?

「ここ、もしかして滝壺の中ですか!?」

神奈月 : あー、多分そうだな。

チャガ : 滝って、ほぼエリアの反対側じゃね?

富岳 : 確かそのはずだな。

ミツルギ : サクラちゃん、その赤いのは敵に『威嚇』されている証だ。

ミナト : さっきの一般生の魚達は、何かに威嚇されて逃げてきてたってところだね。

「敵も威嚇を使うんですか!?」

という事は、この赤いの先に威嚇を使っている敵が存在してる? って、考えてる場合じゃなーい! ここが滝壺の中で勢いよく水が落ちてきてるから、水面へと泳いでいけないんだけどー!?

やばい、やばい、やばい! このままじゃ私のライオンが確実に溺れて死ぬ! それか、威嚇をしてきている敵に殺されて死ぬー!?

「誰か、ここからの生還方法を教えてくださーい!」

切実に、是非とも教えてください! もう私にはここからは死ぬ狀況しか思いつかない!

いなり壽司 : こりゃ詰んだか。

富岳 : ここから打開は……本的にきついな。威嚇を使う敵は、基本的に格上だからな。

神奈月 : うーん、せめて水中じゃなければなぁ……。

ミナト : あはは……これは、もうかなり厳しいねー。うん、サクラちゃん、今回はランダムリスポーンした位置が悪かったって事で!

ミツルギ : 打開策があるなら、教えるんだけどな……。苦し紛れの一か八かになるが、真上じゃなくて下流の方……つまり、威嚇をしてきている敵がいる方に向かって進むしかない。

「皆さんでも匙を投げる狀況だったー!? 完全にミツルギさんの提案の手段しかないですね!」

うぅ、もうライオンのHPは半分以上減ってるよー! なんか威嚇を使う敵は格上だという報もあるし、水中で格上の敵と戦いたくはない!

だけど、そこにしか活路がないのなら、もうそこに進むしかないよね! うがー! やれるだけの事はやってやるー!

「ここまで來たらもう死亡上等です! その格上の敵とやらを拝んでやろうじゃないですか!」

よし、死ぬ覚悟は決めた! でも、生き殘れる可能があるならそれに賭ける! 陸地まで移出來れば、決して勝ち目がない訳じゃない!

金金金 : サクラちゃん、頑張れ!

咲夜 : 昨日は誰も勝てないと思った一戦を勝ったんだ! 今日も勝っちまえ!

イガイガ : 頑張れよ!

ミナト : サクラちゃん、ファイトー!

「はい、頑張ります! この一戦、今日の配信最後の一か八かの生存戦を開始しましょう!」

誰も勝つとは思ってくれなかった昨日と違って、今日は皆さんが応援してくれている! ならば、私はその期待に応えるまで!

まずは威嚇をしてきている敵の正を把握するところからだー! 意を決して、下流へと向きを変えて、敵の正を……あれ? 思ったより小さい?

「……ザリガニですね?」

赤いを放っているのは、うん、赤いの普通のサイズのザリガニだね。両手のハサミを掲げるようにして威嚇してる。これ、おじいちゃんのところに行った時に見た事あるよ!

わぁ、なんだか懐かしい! そっか、ザリガニとかもいるんだー! カニがいるんだし、ザリガニも――

「ぐふっ!?」

あ、れ? さっき、し前にいたザリガニが、なんで私のライオンの顔にぶつかってきてるの!? って、今のでHPが4割以上も吹き飛んだ!? もう瀕死なんだけど!?

咲夜 : ちょ!? 今ってただの當たりだよな!?

ミナト : あ、これはヤバいのを引き當てたかも! サクラちゃん、悪いけどもう勝つのは諦めて! それよりも最優先で識別!

富岳 : 殺される前に識別だ!

えっ、皆さんの反応が急に切迫したよ!? あ、目の前のザリガニが、ハサミを開いて……これはヤバいやつ!? 避け切れないし、殺される!?

「『識別』!」

うぅ、死にたくはないけど仕方ない! こうなったらミナトさんと富岳さんの言う通りに識別だけでもして、報は得てやるー!

『屈強なザリガニ』:エリアボス

進化階位:

Lv:10

あ、これは絶対に勝てないやつだー! どう考えても格上過ぎるよね!?

「エリアボスでLv10って、勝てって方が無茶ですよねー!?」

ランダムリスポーンで滝壺の中で復活して、そのすぐ近くにエリアボスがいるって酷くない!? これ、確実に殺しに來てるよね!? あ、ザリガニが思いっきりライオンの首辺りを挾んできた。

<サクラ【用なライオン】が死亡しました>

<死亡した為、ランダムリスポーンとなります>

うん、また死んだよ! 河川域に來てから、もう3回目死んだよ! 死に過ぎじゃないですかね!?

「というか、ランダムリスポーンでこれって悪意全開じゃないですかねー!? これ、ほんとにイージーなんですよね!?」

富岳 : ここまで悪條件が重なるランダムリスポーンはないんだがな……。

イガイガ : だよなぁ……。

いなり壽司 : 単純に運が悪かったとしか言いようがない。

ミツルギ : ランダムリスポーンの位置は、難易度では変しないからなぁ。

ミナト : サクラちゃん、ドンマイ! さっきのは仕方ないよ。

うぅ、最後の一戦は勝ちで終わらせたかったのに、思いっきり負けたー! うがー! もの凄く悔しいんだけどー!

チャガ : だが、畫的には味いんじゃないか? あの悪條件のランダムリスポーンは、早々ないぞ。

真実とは何か : 見方を変えれば、それもまた真実。

咲夜 : あー、そういやそういう見方も出來るか。

金金金 : へぇ、そんなに珍しいんだな?

ミナト : うん、相當珍しいよ。

「え、そうなんですか!?」

ちょっと待って、皆さんが揃って珍しい狀況なのであれば、実況プレイとしてはあり? ふむふむ、見所という考え方をするのであれば、確かに味しい場面だったのかも?

ふっふっふ、そういう事ならあのエリアボスのザリガニも悪意をじるランダムリスポーンも許しましょう!

倒された事は悔しいけど、ミナトさんと富岳さんのアドバイスで識別が出來たのは大きいはず! そして皆さんの反応的に勝てないのも當然な狀況だったんだし、私は頑張った!

「よーし! それじゃエリアボスのザリガニへのリベンジを目指して頑張っていきますよー!」

まぁLv差がまだまだあるから、まずはLv上げと進化ポイントを稼いでいかないとね! そういえば今回のランダムリスポーンは……あ、普通に陸地だ。うん、そこはちょっと安心したよ。

「作者さん、私、ちょっと死に過ぎじゃないですか!?」

「まぁそういう事もあるよ」

「でも、今回のランダムリスポーンには悪意がありませんか!?」

「え、ワニのど真ん中に行く方が良かった?」

「それはそれで嫌ですよ!?」

「文句が多いなぁ……」

「うぅ、死んでばっかー!」

「まぁドンマイ! はい、これ」

「うがー! 今回はカンペの回避をしそびれたー!? うぅ、読めばいいんでしょう! えーと『桜の死にっぷりが面白いと思った方はブックマークや評価をお願いします』って、私の死にっぷりは見世じゃなーい!」

「いやいや、配信してるんだからぶっちゃけ見世だよね?」

「はっ!? そういえばそうでした! でも私の心境的に――」

「さて次回は『第68話 今回の配信はここまで!』です。お楽しみに!」

「スルーどころか、発言を遮られましたよ!?」

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