《Relay:Monsters Evolve ~ポンコツ初心者が始める初見プレイ配信録~》第70話 サクラの呟き その2

さーて、実況外でのプレイを始める前にSNSの確認だー! VR機はフルダイブをする時以外は鬱陶しいだけだから、作は攜帯端末の方に切り替えー! あ、新しい通知がいくつか來てるね。

えーと、さっきは時間があんまりなかったから確認出來てなかったけど、どういう通知が來てたんだろ? あ、フォローされたって通知だ! おぉ、10人くらい來てる! やったー!

他には……あ、アーカイブの保存の投稿へコメントがいくつか來てるね。どれどれ、ちょっと確認していこう!

サクラ☆モンエボ実況配信中! #***

中継のアーカイブ保存をしました!

『【初見プレイ】Monsters Evolve part.2』を見てみませんか?

URL:*tp://***

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コメント【4】拡散【6】いいね【8】

⇒【1】ミツルギ #***

サクラちゃん、お疲れさまー!

次も楽しみにしてるぞ!

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ミツルギさん、今日はありがとうございました!

私も楽しかったです!

→ミツルギ #***

おう!

明日も時間が合えば見に行くからなー!

おぉ、コメントが4件も來てるね! 1件はミツルギさんからのだったけど、私が返事をしたコメントに更に返事が來てる! うふふ、ミツルギさんは明日も來てくれるんだね!

⇒【2】ミナト #***

サクラちゃん、お疲れー!

これって連攜機能で投稿しちゃった?

えーと、2件目はミナトさんからだー! あれ、連攜機能で投稿はしたけど、それって何か問題……あー!? よく見たらここの投稿のアーカイブのサムネイルが、夕焼けの背景のスクショになってないー!?

ぐぬぬ、もしかして先にアーカイブのサムネイルの設定をしてからじゃないと、ここで問題が出る!? うーん、そこは後で兄さんに聞いてみるとして……あ、ここでミナトさんに聞いてみるというのもありかな? よし、そうしてみよう!

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はい、アーカイブの保存の時に連攜で投稿出來るって出たのでやってみました!

後からサムネイルの変更の仕方は教わりながらやりましたよー!

→ミナト #***

あ、なるほどねー。

その時にサムネイルの指定も出來るから、次からはそれでやってみるといいよ。

え、すぐにミナトさんから返事が來たけど、ちょっと待って! サムネイルってアーカイブを保存する時に指定が出來たの!? 兄さんはそんなの言ってなかったよ!?

ぐぬぬ、これは後で兄さんに苦を言うべき案件な気がしてきたー! 初めから指定が出來るなら、それでやってくれても良いじゃん! 兄さんの手抜きー!

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ミナトさん、そのやり方を教えてもらっても良いですかー?

→ミナト #***

うん、良いよー。

えっと、配信用のアプリの設定から『アーカイブの保存時、サムネイルの自選定する』のチェックを外せば出來るね。

もしくは、保存の際に詳細設定を開けば指定できるよー。

というか、自じゃないのがデフォルトのはずなんだけど……。

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え、そうなんですか?

→ミナト #***

うん、そうだよー。

あ、サクラちゃんの配信の設定をしてくれている人が、手間がかからないように自選定にしてたのかも?

え、もしかしてそれって兄さんなりの気遣いだったの!? 兄さんの手抜きとか思ってごめんなさい!

ん? それならもしかして……あ、兄さん謹製のマニュアルの中に、好きなスクショをサムネイルに登録する方法が思いっきり書いてたー!? 後からの変更方法は書いてないから、さっき教えてくれたのはその部分……!?

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どうも配慮して設定しててくれたみたいです!

→ミナト #***

あ、やっぱり?

多分、かなり配慮して設定してくれてるじがするからねー。

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そうなんですね!

むむ、これは本當に兄さんがかなり配慮をしてくれてたみたい。んー、投げ銭や広告収でお金がもっと増えたら、何かお禮に買ってこようかな?

兄さん、甘いとか意外と好きだから、しお高めのアイスを買ってくるのもありかも? まぁ私が食べたいだけとも言うけども!

とりあえずミナトさんとの話はこれで一區切りかな? 他にもコメントが來てるから、そっちを見て行こー!

⇒【3】いなり壽司・畫好き #***

今後が面白そうだから、フォローしといた。

これから晩飯を食いながら1回目のアーカイブを等速で見る。

ちなみに今日の俺の晩飯。

いなり壽司.jpg

→ミツルギ #***

なんでサクラちゃんのとこに、いなり壽司の畫像をってるんだよ!?

→いなり壽司・畫好き #***

いや、何となく?

→ミツルギ #***

配信で々ツッコミをれてた割には、やることが無茶だな!?

うん、味しそうないなり壽司だね! でも、ものすごくコメントを返し辛いし、ミツルギさんが既にツッコミをれてくれてるから、ここはスルーで良いや!

いなり壽司さんにいなり壽司の畫像を見せられても、私はどう反応すればいいのか分かりません! という事で次ー!

⇒【4】咲夜 #***

こっちのアカウント、発見!

とりあえずフォローしといた。

時間がある時は見に行かせてもらうぜ!

おぉ、咲夜さんだー! とりあえず咲夜さんのアカウントを私もフォローしておこうっと! うふふ、こうやって繋がりが増えていくの嬉しいねー! あ、返事もしとこ!

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咲夜さん、フォローありがとうございます!

これからもよろしくお願いしますねー!

よーし、すぐに返事がくるとは限らないし、とりあえずこれで良し! あれ? ちょうど今5件目のコメントがきたみたいだね! それじゃ、5件目の確認もやっていこー!

⇒【5】1565482 #***

なにこれ、下らね。

こいつ、初心者とか噓ついてる経験者だろ。

何が起こるか分かった上で、わざとらしい演技してんじゃねぇよ。

……え? なに、このコメント……。私は演技なんかしてないし、モンエボは始めて2日目だし、噓なんか何一つついてない!

「噓とか、ふざけるなー!」

うがー! なに、なんなの!? 私の配信を見るだけではお金がかかる訳でもないのに、なんでこんな事を書かれなきゃいけないの!?

人が一生懸命やってる事をバカにしてくるとかふざけるなー! 私の何を知ってるの!? あの連中みたいに憶測だけで勝手に事実だと決めつけて、勝手にバカにしてくるな!

なんで……なんでこんな嫌な気分にならなきゃいけないの……? 楽しくやりたいだけなのに……なんで……なんで……なんで……!

「おい、大聲を上げてどうした?」

「あ、兄さん……」

うぅ、ちょっと思わず大聲を出しちゃって、慌てて兄さんがってきた。……むぅ、嫌な部分を見られたよ。でも、ここで兄さんに無駄な心配をかけたくはないよね……。

「あはは、兄さん、ごめん! ぼーっとしてたらウトウトしてて、寢ぼけてたっぽい?」

「変なとこで噓をつくな。……ちょっと今表示してるのを見せてみろ。嫌だと言っても、上位の権限で無理にでも見るぞ?」

「……はい」

あ、駄目だ、今の兄さんには誤魔化しが出來ない。これ、中學時代の時の件で本気で怒ってくれたのと同じだもん。本気で心配してくれてるやつだ。

大聲を出しちゃったし、これは隠し通すのは無理だね……。とりあえず、AR表示の共有をしてっと……。

「……なるほど、個人認証がされてないアカウントからの嫌がらせか。ちょっと待ってろ、すぐに対処する」

「……兄さん、対処ってどうやるの?」

「とりあえずコメントの書き込みは個人認証がされているアカウントだけに制限する。後はブロックとSNSの運営への違反行為としての通報だが……もしまた同じような事があればすぐに言え。やった事を後悔させてやる」

うぅ、怒ってる兄さんがちょっと怖い……。でも、後悔させてやるって兄さんは何をやる気なんだろう? ま、まさか、違法行為で報復とかはないよね!?

「……心配すんな。もしこれ以上一方的に攻撃し続けるなら、相応の報いはけてもらうだけだ。あくまで合法的に、法に則ってだがな」

「そんな事出來るの!?」

「追跡が出來ないアカウントからの書き込みは不可能に設定した。その上で同様の事をする奴がいれば、こちらに正當があれば法的に個人の特定は可能だ」

「……そう、なんだ」

そっか、そういう対処は出來るんだ。なんか、それを聞いたら気が抜けちゃった。……あはは、すぐに対処出來るんだ。何を言われても、我慢し続けなくてもいいんだ。

でも、なんだか一気に元気が無くなっちゃった……。なんで、ただ楽しくやろうとしただけなのに、あんな悪意をぶつけられなくちゃいけないの……。

「……お前が悪い事をした訳じゃないんだから、堂々としてろ。折角始めた事を、こんな奴のせいで辭めようとは思うな」

「…………」

でも、こんな悪意をぶつけられるくらいなら……まだ2日しかしてないし、ゲームをするだけなら1人でも出來るし……。

「これらを見ても、ただ辭めたいとしか思わないか?」

「……え?」

兄さんが弄っていて設定畫面になっていたSNSが、普通の表示に戻っている。そこにはさっきの悪意あるコメントは消えていて……。

ミツルギ #***

サクラちゃん、大丈夫か!?

今の奴、通報しといたぞ!

富岳(モンエボ垢) #***

ちっ、どこにでも出てくるな、ああいう手合い。

気にしなくて良いからな。

咲夜 #***

大丈夫かー!?

酷い奴もいるもんだな!

ミナト #***

サクラちゃん、大丈夫ー!?

今の通報しておいたからね!

あんなの気にしちゃダメだよ!

多分、いつも設定してくれてる人が見てるよね?

心配してるって伝えて!

他にも喋った事がない人からも、心配してくれているコメントが來てる。……中學生の時は周囲の誰も信じてくれなかったし、心配してくれたのは家族だけだったのに……。

だけど、今はまだ長くても知り合って2日だけど……それでも、私の心配してくれる人がいてくれるんだ。そっか、急に悪意をぶつけてくる人だけじゃないだね。

「……兄さん」

「おう、なんだ?」

「今度何かあった時、お願いしても良いんだよね?」

「おう、任せとけ」

「うん、お願いね!」

「……もう大丈夫そうだな」

「うん!」

そうして兄さんは私の部屋から出ていった。確かにさっきは悪意のある言葉を見て、配信を止めようかと考えてしまった。でも、それじゃ駄目だよね。

あんな悪意には負けたくない。まだ知り合って間もないし、リアルでの知り合いというわけではないけども、心配してくれている皆さんもいる。だったら、私がやるべき事はこっちだよ!

サクラ☆モンエボ実況配信中! #***

し凹みかけましたけど、私は大丈夫です!

それじゃ、実況外でのプレイをやってきますねー!

コメント【0】拡散【0】いいね【0】

リアルでの悪意は知っている。リアルでの家族からの善意は知っている。ネット越しでの悪意はさっき見た。そしてネット越しでの善意もついさっき思いっきり実した。

だからこそ、あんな悪意しかない相手の言葉なんか聞くもんか! それこそ相手の思う壺だ! 心配してくれて、楽しんでくれてた人達の善意を信じる! さーて、それじゃ気分を切り替えてやっていくぞー!

「ふふーん! 悪意になんか負けてあげません!」

「おー、その意気だ」

「なんか暗い顔ですけど、作者さんどうかしたんです?」

「……いやまぁ、チラホラと好き勝手な事を言われたのを思い出してね」

「え、そうなんですか!?」

「まぁこっちの事はいいから、サクラはその調子で頑張って。気にしないのが一番だから」

「はい、そのつもりです! 私、サクラを頑張れと応援してくれる方はブックマークや評価をお願いしまーす!」

「なんか自発的に言う事が増えてきたなー」

「そりゃ変な事を言わされない為の自衛はしますよー!」

「……まぁ本編で変なポンコツっぷりが健在だし、別に良いか。さて、次回は『第71話 実況外の探検録 Part.2』です。お楽しみに!」

「第2章は次で終わりですね!」

「……え? 今回は実況外の探検録はPart.3もあるよ?」

「あれ、そんなに長くダイジェスト畫ってあるんです!?」

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