《Relay:Monsters Evolve ~ポンコツ初心者が始める初見プレイ配信録~》第86話 工夫したき方
わー!? 待って、待って、待って! 疾走での減速が間に合わない! このままじゃ川岸に浮かんでいるフナを回収するどころか、川に突っ込んじゃう!?
速度が落とせなきゃフナを咥えて移も出來ないよ!? うぅ、疾走のゲージを使い切るまで走ってくればいいんだろうけど、方向転換するにも既に川が近過ぎる!
「はっ! 思い付きだけど、これだー!」
目の前に小石を取り出して、それを足場にジャンプ! 一瞬だけなら、これでいける! 踏み出したら落ちる足場なんて、ゲームをやってたら何度も遭遇した! そういう足場を自分で作れー!
「おぉ、意外と出來た! 次々いきますよー!」
失敗するかと思ったけど、上手くいった! よし、このままそれを繰り返しちゃえ! えい! えい! えい!
ミツルギ : ……なんか、予想外の事をやりだしたんだけど。
咲夜 : 無茶な回避方法……!
金金金 : え、でもこういう移、オンライン版ならちょいちょいやってる人っているぞ?
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イガイガ : それ、足場の方を移させて調整できるから難易度が下がってるだけ! 小石を取り出してそれに飛び乗っていくのは、難易度高いぞ!
ミナト : え、そう? あれくらいなら、タイミングさえ見極めれば簡単だけど?
神奈月 : 見に來たら、凄い狀態になってる件。あ、落ちた。
「ぎゃー!? 踏み外しましたよ! あ、神奈月さん、こんばんはー!」
途中までは上手くいったけど、流石に4連続までが限界だった! うぅ、思った以上に疾走で勢いがついてて、予想以上に上空に駆け上がってた!
そして、ただいま落下中ー! 私のライオン、結構HPが減ってる狀態だし、落ちるのは危険な気がします!
でも、ここからどうしたらいいのか、わからない! あ、でも、1回踏み外したからって諦める必要はないよ!? 取り出した小石で駆け上がったように、小石を足場に降りて行けばいい!
「まだですよ!」
すぐ目の前に小石を取り出して、そこを足場にして、しずつ高度を下げていく! でも、この勢いのまま降りて大丈夫? えぇい、それでもやるしかなーい!
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よし、1個目の小石を足場にして……勢は落ちているだけよりはマシになった! この調子でいけば、なんとかまともに著地出來そうな高さまで降りれるよ! ミスしたら川に落ちるか、地面に叩きつけられるから、全力で集中!
チャガ : 妙なとこで、凄い事をやるよな。
富岳 : 小技とかそういうレベルじゃないんだよなぁ……。
いなり壽司 : あっ。
咲夜 : あっ!?
ミツルギ : サクラちゃん、下ー!
イガイガ : あ、これはマズい。
「え、何です? って、魚からの攻撃ー!?」
わっ! 真下から私のライオンのお腹に衝撃がきたー!? うぅ、なんでこのタイミングで攻撃……って、そういえば1は咆哮の効果もなくて、そのままだったー!
「って、あれー!? なんか、攻撃の回數が多くないですか!?」
ちょっと待って、ちょっと待って、ちょっと待ってー!? なんで次々と下から水が飛んでくるの!? 再使用時間は!? いくらなんでもまださっき咆哮で怯ませたフナはまだ復活してないよね!?
あ、でもなんか下から攻撃をけた事で落下速度がしマシになったかも! かなり地面に近付いてきたし、この高さなら著地出來るはず! でも、多ダメージはありそうだから、もう空中で野イチゴを食べちゃえ!
「ふぅ、何とか無事に生還です!」
最後はちゃんと著地出來たー! ライオンがネコ科だからか、意外と衝撃もなく著地功ー! ふっふっふ、疾走のゲージも使い果たしたし、これで怯んで浮かんでいるフナを回収してしまえば――
「って、なんで魚の數が増えてるんですかー!? 私、川にはってないですよ!?」
ミツルギ : あー、足場にした小石が川に落ちてたから、それが當たったか?
富岳 : 可能としてはそれくらいか。
神奈月 : 相変わらず不思議な事になってんなー。
「そういう事なんですか!?」
そっか、川の上で小石を出したんだから、それがもし川の中の敵に當たったらそうなるよねー!?
うがー! 敵の數が増えたこの狀況は良くないよー! うぅ、どうしよう!?
咲夜 : サクラちゃん、怯んでるフナをさっさと回収して離!
チャガ : 今はそれが最善だ。
「あ、はい! 分かりました!」
ふぅ、ちょっと混したけど、今は確かにそれしかないよね! やっぱり今の私に複數の相手を同時にするのは無理なのさー!
というか、ダメージが痛い! 痛覚はないけど、心境的に痛い! 果を食べてなければ死んでるくらいに次々と攻撃が當たってるから、呑気にしてる場合じゃなーい! このままじゃまた死ぬー!
「うがー! さっさとフナを回収して、仕留めます! 『噛みつき』!」
出來るだけ回避はしつつ、怯んで浮いているフナを確保ー! し流されてはいたけど、なんとか大丈夫な範囲だった!
「それでは戦略的撤退です!」
このままこの場にいても死ぬだけだから、なくとも水の程外までは退避ー! 5くらいになってる相手に挑むのはどう考えても無謀だもんね! 決して逃げる訳ではなーい!
「って、暴れ出しましたよ、このフナー!」
ぐぬぬ、大人しく怯んで噛みつかれていればいいものを! でも、今は距離を取る事が先決! あ、良い所に木があるから、この木を盾にさせてもらおうっと。
「良い所に松の木がモチーフみたいな木が植わってて助かりました! この木ので魚からの水の攻撃をある程度は凌げますね!」
ふー、そんなに長くは保たない気もするけど、とりあえず慌ててる心を落ち著かせる時間くらいにはなるはず。疾走の再使用時間が思ったより短そうだから、使えるようになったら一気に引き離しちゃおう。
全が隠れ切ってる訳じゃないのがし不安もあるけど、松の木にどんどん魚が水を當たってるし、これくらいなら気を付けておけば大丈夫! に隠れてやり過ごすって手段もあるんだね!
いなり壽司 : って、ちょっと待ったー!?
ミツルギ : サクラちゃん、その木は多分長!
咲夜 : あっ、マジだ!
富岳 : さっきの説明が中途半端になったし、丁度いいか。
神奈月 : ……さっきの説明?
チャガ : 意図的に敵同士を戦わせる手段についてだ。
神奈月 : あー、なるほど。そりゃ丁度いい。
「え、この松の木に何かあるんで……す?」
ちょっと待ってー! 松の木から、川の方に何かが飛んでいってる!? え、え、えぇ!? 水を飛ばしてきている魚に何かが突き刺さった!?
「……松の木が、葉っぱを飛ばしてます?」
なんかパッと見たじ、松の木の葉っぱみたいなのが魚に刺さったように見える? あ、なんかが地面からびて川の方に向かってるー!?
おぉ、魚……えっと、今に捕まったのはコイかな? コイにが巻き付いて、突き刺さったね!
「っ!? あのコイ、干からびていってません!?」
ミツルギ : あのコイはLv低かったっぽいな。
咲夜 : あっさり弱り過ぎだし、そうだろうなー。
チャガ : さて、これが敵同士の戦いだ。偶然ではあるが、サクラちゃんがやった行為が敵の攻撃を導するって事になる。
富岳 : サクラちゃん、今咥えてる魚の攻撃が松の木に當たらないように注意しろよ。その位置だと巻き添えになるぞ。
神奈月 : この狀態なら魚の口を地面に押さえつければ安全だな。
「あ、はい!」
なんだか々とまだ狀況が飲み込めてないんだけど、とりあえず富岳さんから注意された容に従おう! 神奈月さんが的な手段を言ってくれたし、フナの口を地面に向けて押さえつける!
なるほど、口から水を噴き出してるから、こうやってしまえばこの攻撃は封じされるんだね! うん、ちょっと賢くなった気がする! でも、こうやって捕獲してからじゃないとこの手段は使えないよねー!
「とりあえずこれで一安心ですかねー? これ、私は松の木に攻撃されないんです?」
富岳 : 今の狀態なら、橫槍さえれなければ松の木からは攻撃されないぞ。
いなり壽司 : しでも戦狀態になる事をすれば、攻撃対象にるけどな。
咲夜 : あ、普通に相手から襲ってくるタイプの敵には意味ないから、その辺は要注意だぞー!
イガイガ : まぁその場合は、盾代わりにする前に攻撃されるけどなー。
「おぉ、そうなんですね!」
ふむふむ、要するに敵の敵は味方ということ! ……なんか違う気がする? まぁとりあえず松の木は魚相手に戦ってくれてるし、私を攻撃してこないのであれば味方という認識でもいいよね!
「おぉ、松の木がコイを倒しましたよ! いっけー、松の木!」
ミナト : あ、サクラちゃん、こういう場合は経験値はかなり減って一応手にるけど、進化ポイントは一切手にらないから要注意ねー!
ミツルギ : サクラちゃんがトドメを取ってしまえば、その場合は進化ポイントは手にるぞ。まぁ、割り込んだ時點で松と戦狀態になるけどな。
「あ、はい、分かりましたー!」
ミナトさんに言われてみれば今ので経験値はってた! ふむふむ、松の戦闘に割り込んだら戦闘狀態になるのなら、松と戦っている魚が最後の1になった時が狙い目?
あ、でも松が勝つとも限らないんだよね。んー、とりあえずそっちの様子は見守るとして、口の中で暴れてるフナを先にどうにかしようっと! ちょうど噛みつきの効果が切れたしね!
「とりあえずフナは進化ポイントになってくださいねー! 『爪撃』! 『連爪』!」
いつの間にか結構フナのHPが減ってたから、爪撃と連爪での連続攻撃で仕留め終わり! ふふん、一方的に付け狙ってくるからこうなるのです!
<長を撃破しました>
<進化ポイントを1獲得しました>
さて、進化ポイントも無事に手にったし、松の木さんとあの魚どもの戦闘を見守るのですよ! そして、タイミングを見計らって、漁夫の利を狙うのさー!
「逃げてたよね、サクラ?」
「逃げてませんよ? あれは戦略的撤退です!」
「それを逃げたと言うのでは?」
「そうかもしれませんけど、気持ちの問題です!」
「……開き直ってない?」
「逃げるが勝ちとも言いますしね!」
「つまり逃げではないという主張で勝つのは諦めたと……」
「さーて、私の撤退の判斷が正しいと思ってくれた方はブックマークや評価をお願いしまーす! ここから下の方にありますので!」
「あ、會話から逃げた」
「えぇ、今回は全力で逃げましたよ! 何度も何度も魚に殺されたくはないですもん!」
「まぁ、そりゃそうだよね。さて、次回は『第87話 敵を利用して』です。お楽しみに!」
「……作者さん、もしかして私に逃げたと認めさせたかっただけです?」
「うん、正解」
「それって何か意味があるんですかねー!?」
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