珠にベンチに転がってもらってお腹によりかかる。ぬくい。

「さて、ああは言ったもののこれからどうするかなぁ」

ボックスから金平糖を取り出し舐めつつ考える。

そういえば、これからとか言う前に現時點で自分が出來る事すらちゃんと把握してないや。

スキルの詳細もチュートリアルで「詳細畫面が開ける」って確認しただけで殆ど見てなかった。

妖なりに戦う手段が【妖魔法】とかにあるかもしれないし。そんな予は全くしないけど。

っていうか、もし有ったらなんでわざわざ別行取ったんだよって話になってしまう。

まぁそんな事考える暇があればさっさと見よう。

とりあえず【妖魔法】から。　風屬がメインだって言ってたっけ。

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【妖魔法】　Lv:1　INT:Lv*15 MND:Lv*5

【採取《ミツバチ》】　消費MP:10

生きた狀態の植からや樹を生する。

使用するには対象に接近する必要がある。

対象の狀態が良いほど生量は増える。

対象の生命力を消費して生する為、使い過ぎると枯れさせてしまう危険がある。

攻撃に使用する場合、使用者のINTと対象のMNDを基準に否と効果量を判定する。

【大洪水《デリュージュ》】　基本消費MP:発時100　持続1秒につき1

使用者の手から凄まじい量の水を発する。

MPの追加消費により放水量、放水の形狀、水溫の調整が可能。

【灼熱旋風《スコーチングワールウインド》】　基本消費MP:発時100　持続1秒につき1

使用者の手から焼け付く高溫の暴風を生み出す。

MPの追加消費により風量、風速、溫度の調整が可能。

【流星《シューティングスター》】　消費MP:200

対象に向かって宇宙空間から隕石を呼び寄せる。

【自《ファイナルストライク》】　消費HP:ALL　消費SP:ALL　消費MP:ALL

使用者に直接、もしくは道などにより間接的にれている対象を巻き込み自する。

発には激痛を伴う。

破壊力は消費したコストに応じて高くなる。

なお、この魔法による風が対象以外に影響を及ぼすことは無い。

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……ツッコミ所しか無いじゃないか！

まず最初に風屬がメインって話はどこ行った。

【採取《ミツバチ》】。効果はともかくそのルビはやめんか。

攻撃に使用ってのは植系の敵も居るってことかな？

でもこれでちまちま生命力を削る余裕なんてあるのだろうか。

んで次の二つ。

名前がアレなのは諦めるとして、これ要するにただの水道とドライヤーでしょ。

使ってみたら実は凄いって可能もあるけど、私はもうこのゲームの【妖】の扱いに期待してないぞ？

次に【流星】。

説明文だけ見たら終盤の魔法っぽいけど、Lv1魔法って事と消費MPからどう考えてもしょうもないオチがあるでしょ。

最後に【自】。

うん、もうなんて言ったらいいんだこれは。

開発は妖をなんだと思っているんだ……？

前三つは使い道はありそうだ。

でも【流星】と【自】は帰れ。

【自】はもしかしたらお世話に……いや、なりたくはないなぁ……

わざわざ激痛を伴うとか書いてるくらいだし。

気を取り直して今度は【空間魔法】の確認だ。

こっちは【妖】関連じゃないからまともであると信じよう。

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【空間魔法】　Lv:1　INT:Lv*4 MND:Lv*1

【座標指定《マーキング》】　消費MP:100

指定した座標を記録する。

記録した座標を起點として他の魔法を起することや、投系の魔法やスキルの目標にすることが出來る。

目視出來ない場所の指定は発難度が急上昇する。

絶対座標と相対座標、どちらも指定が可能。

座標は十ヶ所まで記録でき、それ以降は指定した場合を除き古いから消去される。

【跳躍《ショートテレポート》】　消費MP:100～

目視できる場所、もしくは【座標指定】で記録した場所へ転移する。

転移先を意識せず使用した場合、十メートル以のランダムな場所へ転移する。

目視またはランダムで転移する場合、固の障害が存在している場所には転移しない。

十メートル以上離れた場所に転移する場合、距離に応じてMPの消費量が増加する。

他者にれて使用することにより同時に移する事も可能であるが、人數などに応じてMPの消費量が増加する。

【追放《テレポートアウェイ》】　消費MP:100～

指定した対象を目視できる場所、もしくは【座標指定】で記録した場所へ強制的に転移させる。

転移先を意識せず使用した場合、十メートル以のランダムな場所へ転移させる。

目視またはランダムで転移させる場合、固の障害が存在している場所には転移しない。

使用者の魔力と対象の抵抗力により否の判定が行われる。

起點から十メートル以上離れた場所に転移させる場合、距離に応じてMPの消費量が増加する。

発には対象から十メートル以に居る必要がある。

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まともだ。いや、それが普通なんだけど。

高コストのスキルだけあって応用が効きそう。

相対座標ってのは馬車とかの移するに使うのかな。

とりあえず気になる事が一つ。

「十メートル」っていうのが妖仕様って事があり得るんだよな。普通のサイズの人から見たら一メートルみたいな。

まぁその辺は追々解るか。

どうせそうだろうと思っておくけどね。

一応他のスキルも見ておこう。

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【浮遊】　Lv:2　INT:Lv*6 DEX:Lv*2 AGI:Lv*10 VIT:Lv*2

翅を使って飛行することが出來る。

スキルのレベルが上がる事により以下の効果が現れる。

・最高速度の向上

・加減速能の向上

・旋回能の向上

・最高高度の向上

・飛行時にける風の影響の軽減

・消費MP量の軽減

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あ、レベル上がってる。

話してる間ずっと浮いてたからかな。

ってかMP消費してたんだな……

空腹の分にしては減ってる気がしてたけどこれのせいか。

でもレベル上がると燃費も良くなるみたいだから余裕がある限り飛んで経験値を稼ぎたいな。

しだけ浮いておこう。モフモフから離れない程度に。

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【吸】　Lv:1　INT:Lv*15 MND:Lv*5

接した対象から気を吸い取り使用者のMPを回復する。

手や足などで使用することもできるが、口からの吸収に比べ回復効率が格段に落ちる。

MPが完全に枯渇した生に使用することも可能である。

攻撃に使用する場合、使用者のINTと対象のMNDを基準に否と効果量を判定する。

なお、同意を得た対象に使用する場合には攻撃と判定されない。

スキルのレベルが上がる事により以下の効果が現れる。

・吸収速度の向上

・吸収量に対するMP回復量の向上

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ちゅるっと吸っただけで魔法職(お姉ちゃん)のMPが枯渇したのに、更に早くなるのか……

枯渇した「生」ってわざわざ書いてあるあたり、危なそうだな。

HPやSPも吸われて干からびたりするんだろうか？

【弓】は別にいいかな。このサイズの矢が當たったからどうだって話だし。

それにしても、妖固有スキルのステータス上昇量がどれも異常だ。

上位スキルっぽい【空間魔法】ですら合計で五點なのにその四倍って。

【弓】なんてDEX二點なのに。

まぁステータスなんて関係なくれたら一発で即死なんだけどね！

ちくせう。