《VRMMOで妖さん》43:教えてもらおう。
「始める前に二つ確認しておきたいのだけれど、まずスキルは持っているのかしら?」
首を振る。
「そう。それなら獲得のための基礎練習からね。それともう一つ。うちに來たという事は、アクセサリを作りたくて【細工】を學びに來たの?」
今度は頷く。
「そう。それなら【金工】も一緒に覚えた方が良いわね」
【細工】以外にも要るんだ。それもそうか。ただ細工って言っても々あるもんね。
「それじゃ、その方向で進めましょう。でも、まずは貴が扱えるサイズの工を作らないといけないわね」
工か。【魔力武】でなんとかならないかな? 試しに提案してみようか。
手を上げてアピールしてから発言する。
「重量が必要な以外は何とかなるかもしれません。工を試しに何か見せて貰えますか?」
「あら、そうなの? それなら」
目の前に…… えっと、何ていうんだっけ? 加工面に當ててから叩く奴。あ、確か鏨《たがね》だ。
それがいくつか置かれた。それぞれ先端の形が違うみたいだ。
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一つを【魔力武】で小コピーしてみる。
「先端の形がし歪んでいるわよ?」
あ、ほんとだ。よく見て整形していく。
……ってほぼ明でこのサイズなのに、そこまで見えるの!?
「【視力強化】を持っているから。うん、それなら大丈夫かしらね。これで試してみてくれる?」
顔に出ていたのだろうか、見える理由を答えてくれた。【視力強化】すげー。
そして三十センチ四方くらいの薄い金屬板が差し出されたが、金槌が無い。
腕力だけになるけど、一応ハンマーを作って試してみようか。
先端が鋭すぎるおかげか、重量のないハンマーでもしは食い込んでくれるようだ。
「問題は無さそうね。その能力は【妖】なら誰でも使えるものなのかしら?」
「いえ、昨日新しく覚えたスキルなので皆が使える訳では無いと思います。というか他の妖に會ったことが無いのではっきりとは判りません」
気付いたら取れてたスキルだし。
「そう。それなら空いた時間にでも、一応【妖】用の工は作っておきましょうか。
完したらちゃんと使えるか試して貰って良いかしら?」
頷く。教えて貰う立場だし、その位の協力は當然だろう。
「さて。それでは今日は、これを模造してみましょう」
目の前に薄い銅板と、細かい所のなめな花の絵の打ち出しレリーフが置かれた。
下側を重石で挾んで立て、表と裏の両方が見えるようにしてくれている。
とりあえず、まずは実踐なのか。がんばろう。
って銅板が薄いとはいえ、打ち出すならパワー無いと厳しいんじゃ?
「すいません。金槌の先端の重りになりそうな、えっと、五ミリくらいの大きさの金屬片はありませんか?
この魔力で作った工だと、重さが無いので叩く力が足りなさそうなんです。
包んでしまうので、形は多いびつでも大丈夫です」
「あら、そうなのね。これで良いかしら?」
「はい、ありがとうございます」
金屬片を先端部分で包んでハンマーを生し、準備完了だ。やるぞー。
むぅ、なかなか思うようにいかないもんだな。これで五枚目の失敗作だ。
理論派っぽい雰囲気の人だけど、意外にも「やってみてで覚えろ」という指導方針らしい。
自分の仕事をこなしつつ、失敗したポイントにはアドバイスしてくれる。
たとえ途中で失敗しても、最後まで打ってみて見せる様に言われているので提出。
その度に改善點を一つ言われるので次はそこを直してみて、の繰り返しだ。
私は結構楽しんでるけど、し人を選びそうな指導だな。
十枚目を提出したところで、今日はこの位にしようと言われた。
「休憩している時以外は大抵ここで作業しているから、いつでも來ると良いわ。
居る時ならノックすれば開けてあげるから」
結局納得の行くものは出來なかったな。まぁ最初からそんな上手くはいかないよね。
頷いて工を消し、ハンマーの重りを返しておく。
フェルミさんがそれをつまんで小さい箱にれ、工棚の空いたスペースに置いた。
「次からもこれを使ってくれればいいから。使い終わったら同じところに戻しておいてね」
頷いて頭を下げる。
「それでは、裏口はこっちよ」
立ち上がって歩いていくフェルミさんについていく。
開かれたドアを通りぬけて振り向き、「今日はありがとうございました」と頭を下げる。
外では聞こえないだろうけど、ちゃんと言っておかないとね。
「またね。次までには工が出來上がってると思うから、お願いするわね」
頷いて再度お辭儀して、その場を離れる。
東通りの近くまで戻って、ポチを召喚した。
正面から頭をでて、首筋に抱き著く。もふもふー。
堪能してから時計を見ると、もう十五時を回っていた。二時間近く練習してたのか。
そろそろ今日も草取りのお仕事を始めようかな。
役場にってライサさんに挨拶する。
「いらっしゃいませ、白雪様。裏庭の件でしょうか?」
「はい。ゆっくりですがしづつでも進めて行きますので」
「ありがとうございます。ところで」
「あ、はい。ポチ、行っておいで」
珠の時はそこまで反応してなかったお姉さんの視線がポチに釘付けになっていた。あの人は犬派なんだろうか。
いやどうでもいいな。
「それではご案します」
あれ、道は解ってるんだけどな。あ、ドアか。
ライサさんの後ろをついていき、裏庭へ出た。
「あちらの窓に中庭と同じ【妖】の方の為のドアを設置しておきましたので、お帰りの際はあちらから戻っていただければ結構です」
あ、ほんとだ。ここにもペットドアついてる。
「すみません、お手數かけます」
「滅相もない。特定の種族だけ出りが出來ない様では問題ですので」
貧弱すぎる方が問題なんじゃないかな?言ってて悲しくなるけど。
ライサさんは帰っていったので、前回の続きからもぐもぐするぞー。
いや、口ではいかないけどね。不味いし。
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