とりあえず妖の魔力はにれたら猛毒だって事はよく解った。

あととっても気持ち良いらしい。死ぬけど。

吹きかけるだけなら活化するし、用法・用量を守って正しくお使い下さいってじだな。

しかしスキル習得に協力どころか、実験みたいな扱いになっちゃってる気がする。

デスペナのお詫びの筈なのに、逆にデスペナ増やしてるし。

「ゆっくりれてもダメでしたね……」

「うん、せっかく手伝ってもらったのにごめんね？」

「ペナルティも上乗せしちゃって、本當に申し訳ないです」

「いやいやいや！　流し込んでってお願いしたのは私だし、妖さんは何も悪くないよ！」

「そう言ってくれると助かりますけど」

「むしろ気持ちよくしてくれてありがとうだよ！　もう一回やってもらいたいくらい゛っ」

あ、拳骨が落ちた。あれは痛いぞ。

「調子に乗るなこのバカ！　二回目をやってもらっただけでも貰い過ぎな位だっつーの。本當にありがとう、妖さん。あとはこっちで頑張るよ」

「あ、いえ。大した手間じゃありませんし、大丈夫ですよ」

実際二回目なんて気を付けてゆっくり流してたから、百點もMP使ってないし。

「ったぁー……　うぅ、ごめんなさい」

かなり痛そうだし、結果も出せなかったから最後に癒してあげようかな。

いたいのいたいのとんでけー、ってね。

「ふわぁ、痛くなくなったぁ！　ありがとー！」

ほんと落差激しいなこの人。

「どういたしまして。それじゃ、練習頑張ってくださいね」

「うん！　あっちの隅っこでやってるから、何か手伝う事があったらいつでも言ってね！」

「こっちが邪魔したせいで、長々と時間取らせちゃってごめんよ」

「いえ、指が混ざってなくても驚いただけで暴発してた可能もありますし。そもそも怒られたのも自分のせいですから」

裏庭でMP消費する為ならともかく、中庭で使ってちゃ怒られても仕方ない。

ここの花壇にはもう雑草も殆ど無いから、MPがあふれる事は無い筈だからね。

「そう言ってくれると気が楽だよ。それじゃ、俺はあいつが暴走しない様に見張ってるから」

「頑張ってください」

あんな唐突にかれると止めるのは至難の業だと思うけど。

そういえば名前とか聞いてないな。私の方もなんか普通に「妖さん」って呼ばれてて名乗り損ねた。それ名前じゃないぞ？

まぁいいか。また関わる事があれば名乗りあう機會もあるでしょ。

関わらなかったら必要ないし。

さて、何だっけ？　そうだ、【魔法】だ。

魔力でを放てばなんとかなるんじゃない？　とか考えてたんだっけ。

てか今更だけど私、放出しなくてもで練ればれるじゃないか。

そういえば、スキル枠は空けておかなくても大丈夫なのかな？

確かもう十九か二十くらい覚えてる筈だし、念のため【弓】とかを外してからにしようか。

……いや、なんで【魔法】あるの？　あれか？　さっきの暴発の時か？

それくらいしか無いよなぁ。あの後って魔人さん砕いたり溶かしたりしてただけだし……

まぁいいや。気にするだけ無駄だって事はもう解ってるし。

とりあえず【弓】と【鑑定】を外しておこう。

【鑑定】、せっかく初期で取ったのに全然使ってなかったな。

外すときに何か妙なが見えた気がするけど気のせいだろう。気のせい。

いやうん、仕方ない。確認しておくか……

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【魔法】　Lv:1　VIT:Lv*2　INT:Lv*3

【吸(ブラッドスポイル)】

接した対象からを吸い取り使用者のHPを回復する。

手や足などで使用することもできるが、口からの吸収に比べ回復効率が格段に落ちる。

使用者のINTと対象のMNDを基準に否と効果量を判定する。

なお、同意を得た対象に使用する場合には必ず功する。

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うあぁ、これ確実にアレのせいじゃん。

【吸】は【吸】のHP版ってじか。でも私、HPが減るのって【施】くらいなんだよな。

それ以外でHPが減ったのって翅もがれた時くらいか？

てかって言うけど最初はの魔法しかないのね。

まぁ一応魔法だしセットしておくかぁ……

スキル枠が埋まってても取得できるって確認出來ちゃったし。

あ、でも自でセットされたら取得出來た時に判り易いんだよな。

急に作が楽になったりするし。何か取得する時は空けておくようにしよう。

しかし既に覚えてたとなると、どうしたものかな。

やるつもりだったことがいつの間にか終わってると、次に何やるか迷う。

いつもと違って実際にかして覚えた訳じゃないし、レーザーポインタみたいに出來るように練習するか。

さっき崩したより大きな、自分がれる程度のかまくらを作って中にる。

スキルは取れてると言ってもかし方も判らないし、人差し指の先に魔力を集めてらせてってみよう。

むーん。よし、とりあえずった。

あっ、【魔法】使えば良かったんじゃ……　まぁいいや。今更だし。

で、この指先のをー、周囲に放たずに指の延長線上に向けてー、ぺかー。

うん、出來た。相変わらず無駄に適が高い。

よし。どんどん指先に魔力を流して、量を増してみよう。

おー、懐中電燈みたいな事になってる。また一つ便利になってしまったぞ。

もっと収束させてみようか。きゅきゅっと。

……あっ、まずい。焦點になってる所の壁が赤くなり始めた。

にゃんこのおもちゃにそんな破壊力は要らないんだよ！

うん、こんなものかな。

も意識してみたら変えられたので青にして、地面に置いた矢に當て続けても熱くならない程度の威力に調整した。

よし、これで暇なときに珠ちゃんと遊べるぞー。今まで一方的にモフモフするだけだったからな。

しかしポチにはどうしようかなぁ。取って來ーいとかは私じゃ無理だし、一緒におさんぽしかないかな？