《VRMMOで妖さん》55:機材を作ろう。
開いたついでに私もってから下ろして貰おう。
ポチはしばらく自由にしてていいよー。
うん? 中庭にるときと同じじがした。ちゃんと側の攻撃から建を守る結界も張ってあるんだな。
まぁ【火魔法】とか練習してて、火事になりましたーとか笑えないもんね。
「それじゃ、閉じて貰えますか?」
「はい。それでは」
「ありがとうございましたー」
やっぱ天井が下がってくるのってこわい。結構上の方で止まるのは解ってるんだけど。
さて、きなこ作りか。炒ってから砕いたあと、皮を取り除いてすり潰すんだよね。
まずは機材から作るか。とりあえずフライパンかな?
鉄塊に魔力を流してやわやわにして、必要な分だけちぎりとる。余ったら戻せばいいし、大雑把でいいや。
床に置いてから押さえて平らにしていく。麺棒がしくなるな。
あ、そうだ。矢を使ってちょっと太い棒を作ろうか。
十本まとめて持って、魔力を流してね回す。
よし、一化したかな。これを押さえて転がしながら引き延ばして棒狀に……出來た。
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ちょっと長いから両端は切り落として、まとめてから隅っこに置いておこう。
そのうち棚でも作ろうかな。床に直置きだと散らかってるように見えるし。
さて、鉄の形に戻ろう。
棒を使って平たくばしていく。よし、この位の薄さでいいかな。
それじゃ端っこを持ち上げて狀に…… ってしまった、端の方が余ってしまう。
折り重ねてぐにぐにめば何とかなるけど、なんか不格好になっちゃうなぁ。
そもそも円形に切り出してないから、綺麗な形になってないけど。
うーん。一度切り出してからし固めて、打ち出しでにしてみようか?
そうだ。らかいんだし、型に嵌めてから余った分を切り落とせばいいんじゃない?
【魔力武】でフライパンの外側の形に窪ませた臺を作ってーっと。
で、側の形に合わせた塊も作る。降ろし過ぎないように、臺にひっかかる棒も付けておこう。
よし、出來た。くぼみに丸めた鉄を放り込んで、上からギューっと。
一旦外してみて、固めてから取り出してみる。
ちょっと歪んでたので型を修正して再挑戦。三回ほどやり直していいじになった。
取り出した試作品をまたらかくしてね、放り込んでギューっと型。
押し込みきったら【魔力武】でヘラを作って、隙間からあふれた分を削り取る。
終わったら側の押えを吸い取って消し、鉄を固めた後に外側も消す。
よし、鉄の深皿の完だ。後は取っ手を付けるだけだな。
さっき削った分を集めて……ちょっと足りない。むしってくるか。
まとめたで魔力の棒を薄く包んで、固めてから棒を消し両端を切り落として筒を作る。
片側をまっすぐに、もう片方を深皿に合わせて斜めにした。
落とした分の端材をまたらかくし、深皿の外側にり付けてそこにさっきの筒を刺す。
接合部に魔力を流してやわくして、ちょっと指先でぐにぐにねて固め直す。し歪んだけど、これくらいは仕方ないか。
ちゃんとひっついたかな? うん、振っても飛んで行かない。フライパンできたー。
麺棒、要らなかったなー…… まぁ他の機會に使う事もあるか。
ボックスに放り込んでおいて、次だ次。
えっと、炒る為のフライパンは出來た。砕くのは臺とハンマーがあればいいから、鉄片と【魔力武】で問題ないな。
飛び散らないように布があった方がいいか。【魔力武】でなんとか出來るかな?
うん、やってみたら出來た。相変わらず萬能すぎる。
服とかグローブとかを作るって考えれば、布はまだ「武」の範囲か?
なくともフラスコよりはよっぽどマシだ。
皮を取り除くのは手作業だから道は要らないな。
すり潰すのはどうしよう? すり潰す道といえばすり鉢、薬研(やげん)、石臼辺りか。
よし、薬研にしよう。他のは細かいが無いといけないから作るのが難しそうだし。
端が薄めの円盤と、船みたいな形のを作ればいいんだよね。
まずは円盤から作ろう。塊からちょっとずつちぎって、三十センチくらいの円形にまとめる。
それの真ん中にを開けてしまえば…… ってよく考えたら、なるべく綺麗な円じゃないとうまく潰せないか。
どうしようか。くるくる回して端を削っていけばいいじになるかな? うん、やってみよう。
太めの柱の生えた土臺を【魔力武】で作って、柱に直徑三センチくらいのを開け魔力の棒を挿し込む。
鉄の円盤には同じ幅の四角いを開け、固めてから棒に通してセット。ぬー、重い。
その後に反対側にも柱を作って、棒がブレないようにする。
円盤の側の形に合わせて棒を変形させ固定し、片側にハンドルを付けて回してみた。
うん、ちゃんとくな。よしよし。
しかし回してみたら周囲の形や中心が微妙にずれてるのが良く判るなぁ。
柱に魔力を追加して円盤と水平に棒を生やし、途中でL字にして円盤の端に當てる。
位置を合わせてかられている所をく薄い刃にして、回して當たった所を削れるようにした。
両手でくるくる回して勢いをつけて、回ってる間にしずつ棒をめて円盤の長くなっている部分を削り取る。
うん、大綺麗になったな。あとは端の厚みも揃えないとかな?
刃のついた棒の位置と向きを円盤の橫に當たるようにかして、再度回して削っていく。
両側を大同じように削って完。うむ、しい。
片方の柱を消し、円盤を両手で持っ…… て熱っ! むぅ、削った時に熱が発生してたか。
幸い火傷はしなかったし、とりあえず風を送って冷まそう。激しい溫度差はマズそうだし、【凍結吐息】は控える。
持てる程度に溫度の下がった円盤をし離れた場所に降ろして殘った柱と土臺を消し、床に散らばった鉄片を魔力製のヘラで集める。
鋭くなってる破片が結構あるし、手で集めたら怪我しそうだからね。
集めたら塊からちぎった粘土狀の鉄で押さえて取り込み、まとめてらかくしてからねて回収する。
踏んだら怪我するし、床に取りこぼしが無いか気を付けておかないと。
いや、そもそも私歩かないんだけど一応ね。
回収した鉄を使って円盤の軸を作って挿し込み、隙間を埋めて固める。
試しに軸を持って床で転がしてみた。うん、問題ないな。
さて、殘りの鉄を使って船の方を作るか。
こっちは外側は大雑把で問題ないし、ぺたぺたと舟形に形していく。
底の形狀を橫に倒れない様な形にして完。
次は側だ。ある程度は問題ないと思うので、大雑把にV字型のを作って広げていく。
出來たら一旦固めて、の底をしだけらかくしておく。
置いておいた円盤を持ってきて、に置いてころころ転がして底を慣らす。
數回転がしてから円盤を橫に置き、固めて完。
ふー、これで一通り出來たかな。
料理をしようと思ってた筈なのに、途中は完全に鉄工所か何かだった気がする。
まぁいいか。そろそろ草取りに行く時間になっちゃったし、とりあえず出來たは部屋の端に置いておこう。
くそぅ、船が重すぎる…… うん、いいや。潔く諦めよう。
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