《VRMMOで妖さん》66:お茶を買おう。

で両手の塞がったシルクの代わりにドアの開け閉めを行い、買ってきた布をタオルがあった部屋に置いてもらう。

さて、これから何を…… って紅茶も買おうと思ってたのに、すっかり忘れてたよ。もう一回行ってくるか。

り口の門をくぐってからポチを召喚した。よしよし、もっかいおさんぽだぞー。

店エリアに戻って來たけど、お茶を売っているお店がなかなか見つからない。

食堂や屋臺でも出てたくらいだし売ってないって事は無いと思うんだけど……

南通りに専門店でもあるのかな? とか考えてたらシルクが肩を叩いてきた。

あ、あったのか。ありがとねー。

うーん、々種類があるけどあんまり詳しくないんだよねぇ。

というかなんか一種類だけお手頃価格で、他は全部お高いな。

ここで栽培されてるお茶と本土からの輸っていう違いなのかな?

あ、これお茶に詳しいとかあんまり関係なさそうだぞ。

缶を見てみたらゲームの産地名が書かれてるもの。なんだこの誰も得しないであろう仕様。

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でも、紅茶好きが居たら既に現実の茶葉との比較とかまとめられてそうだな。

どうしよっかな。用途を考えると安でもいいんだけど、銅貨十枚から三十枚くらいか。

だんだん手持ちの銅貨も減ってきてるし、いっそのこと銀貨でちょっと良いお茶を買ってお姉ちゃん達にふるまうのもいいな。

と言っても提供するだけで、淹れるのは私じゃないんだけど。

よし、丁度今目の前にある銀貨二枚のやつにしよう。

味の違いはよく判らないけど、お値段相応であることを期待する。

もしそれぞれが結構違う味だったとして、お姉ちゃん達の口に合わなくてもまぁそれはそれで仕方ない。

その時は當初の目的通り、浴剤として消費しきってしまえば良いのだ。

値の張る商品を勝手にるのもよくないだろうし、店の人に手を振ってアピールしてからしい缶を指さす。

「ん、これがしいのか?」

頷いてから銀貨を一枚ずつお兄さんの前に置き、ポチの背中にカゴを付ける。

そしてジェスチャーで「ここにのっけてー」と主張。

「はい、確かに。ここに置けばいいんだな。紐で固定してやろうか?」

首を振って「だいじょうぶだよー」と伝えて、カゴを変形させて缶を固定した。

これならちょっと走りまわったくらいでは落ちないはずだ。

「おお、便利なもんだな。それじゃ、またよろしくな」

手を振ってその場を離れる。もう買い忘れたや南側に用事は無いかな?

あ、訓練スペースに棚を作ろうと思ってたんだっけ。木材も適當に見繕って買っていこう。

うん、銅貨一枚で十分すぎる程買えた。というか端材を無料でくれようとしたから銅貨を押し付けた。

まぁ私が必要とする量なんてたかが知れてるもんね。これもポチにお願いしよう。

まだ何かあるかな?

そうだ。自分でやると【MND強化】のびが悪かったけど、人に撃って貰ったらどうかな?

確か南通りに訓練場があったよね。誰かいたらお願いしてみよう。

でも何かトラブルが起きて死んだらポチに乗せてる荷がどうなるか判らないし、とりあえず一度荷を置きに帰ろう。

あー、そういえば門があるんだった。出る時にわざわざ表で呼んだのに何で忘れてるんだ。

「シルク、これ開けられる?」

どうだろ? って顔して試しに行ってくれた。あ、重そうだけどなんとか行けたみたい。よしポチ、るのだ。

置いたらまた通るとはいえ開けっ放しは良くないし、閉めるのもお願いね。

紅茶の缶、どこに置いておこうかな? とりあえずホールに置いておけばいいか。夜に片付けよう。

木材も一旦ホールに置いておこうか。シルク、お願いね。力のないご主人様はドア係に徹するよ。

さて、若干卑屈になりつつも荷を置き終わったし訓練所に出発だ。

……と思ったけど、そろそろ役場に行こうかな。草取りもあるし、その前にアリア様の所に顔を出さないとだしね。

という訳で改めて出発だ。

役場に著いたのはいいんだけど、アリア様に會うにはどうすればいいのかな?

そもそも本來アポなしで訪問していい相手では無いな。

とりあえずライサさんに聞いてみよう。多分ジョージさんが聞きつけて來るだろうけど、最初からジョージさんを呼ぶのも何か違う気がするしね。

「こんにちは。アリア様にお會いしたいのですが……」

「はい。來られましたら通すようにと言われておりますので、どうぞ二階へお上がりください」

あー、まぁ來いって言ったくらいだし付に言ってあるか。

「解りました。それと、今日もポチをお願いします」

「はい、お任せください」

妨害に近い事をしておいて何だけど、仕事はしてね? まぁ大丈夫だと信じて二階へ上がろう。

例によってジョージさんが待機してるな。

「こんにちはー。呼ばれたので來ました」

いつも通り中へ合図してからドアを開けてくれるので、頭を下げつつらせてもらう。

「頑張れよ」

嫌な予しかしない言葉をすれ違いざまにかけないでくれ。帰りたくなるから。

「よく來たな。では早速だが、その子を紹介して貰えるかな? あぁ、先に自分から名乗るべきだな。私はアリア、このメイドがコレットだ」

自分の名前を省略したけど良いのか? まぁ私がどうこう言う事ではないか。正式に名乗る価値も無いって思ってる訳じゃないだろうし。

「この子は私の召喚獣のシルク、種族はシルキーです。…………はい、よくできました。あ、ちなみに喋る事は出來ないみたいです」

「うむ。よろしくな、シルク」

さて、紹介も終わった事だし帰

「それでは早速だが二人とも、その機の上に立ってくれるか? コレット、箱を出してくれ」

ですよね。

置かれた箱は側面が上に開くようになっており、中に一本のハンガーをかけるポールが通してあった。

當然そこには服がかかっている訳で。いや、多くない? なんでこんなに私サイズの服が揃ってるんだ。

あ、人形用か。サイズは合ってても、著心地の問題とかありそうだけど。

流石にシルクの分は…… いや、もう一箱出て來た。まぁあるよね。し大きいとはいえ、人形サイズには違いないし。

「さあ、二人ともぐが良い」

「いや、私これの下何もつけてないんで。流石に勘弁して下さい」

「うむ、流石に冗談だ。その上からで良いし、これを使え。……だがシルクは気にしないようだな」

っておい、えらく勢いよくいだな。著てみたいのか…… でも、あんまり人前でいだら駄目だよ?

で、「これ」っていうのはコレットさんが今持ってきた箱型の試著室のようなか。

むぅ、著るしかないのか。いや、本當に嫌がれば強要はしないだろうけどさ。

まぁ諦めてお人形になるとしますかね。

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