《ネメシス戦域の強襲巨兵【書籍六巻本日発売!】》覚醒候補者
「コウ。アストライアをかすにしても、やはり人手はいる。完全無人で運用できるといってもね」
「當然だよな。艦船って凄い人數いるとは聞いたことがある」
アストライアを運用するにあたって、當面の問題は人手だった。
「仕事の引き継ぎ、ではないが。アストライア。覚醒候補者へのデータリンクはどうかな」
『順調です。コウのいた二十一世紀に至るまでのデータ付與と、ここまでの師匠の経験は共有し覚醒されます』
「覚醒候補者?」
「このアストライアをかすにしても、工廠だろ? 技者や整備擔當のファミリアとセリアンスロープで希者が冷凍睡眠狀態になっていたんだ」
「彼らが師匠のいっていた仲間なんだ。候補者というなら、まだ他にいるの?」
「いるよ。だけどやたらに目覚めさせて大人數になっても仕方ないだろ? 私が選んでおいたよ。もちろん人間への相はあるが、コウとは良さそうなのは間違いない。それは私が保証しよう」
「それはありがたいな」
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話しているとコウの前に三人の來訪者が現れた。
話していた覚醒候補者だった。
皆、起きる前に師匠からコウとの出來事や、コウのいた時代のデータを共有されている。
犬耳で淡い茶髪が腰までびた、長の。
もう一人は茶髪に黒がった、小柄な貓耳。大きな瞳が印象的だ。
最後の一人は大きな熊そのもの。
前者二人はセリアンスロープで、最後は師匠と同じファミリアなのだろう。
コウは師匠を抱きかかえ、彼らと面會した。
「はじめまして。コウ。私たちが目覚めるのは千年以上ぶりですね。よろしくお願いします」
「おはようにゃ」
「よろしくな坊主! 俺はファミリア代表だ。ファミリアは他にしいるし、大型機械も一人いてな。シルエットサイズといえばわかるか。後ほど紹介する」
熊は明らかに男型だ。
「はじめまして。俺はモズヤ・コウ。君たちの名前を教えてしい」
三人は顔を見合わせ思案する。
「俺たちは役割しかなくてな。例えば俺は整備擔當の熊、って合に」
「え?」
「私達は工作機械でありペットであり道にゃ」
「うむ。コウ。これが彼らのいた時代の人間のやっていたことだ」
いささかばつが悪そうに、師匠がいった。コウがわずかにむっとしたことに気付いたのだ。
「名前もないってどういうことだ……」
「人間との明確な區別を必要とした、といったところだね」
「あなたが名前を付けてくれると嬉しいのですが」
長髪のが薄く笑いながら言った。
「いいの?」
「ええ。星間戦爭時代の私達をヒトと認定しない人間はそこそこいたのですよ。あなたはありがたいことに熊を含めて私達をヒトと認識しています」
「そういうことだな。もちろん人間の伴になれば名前を付けることになるが…… 彼たちはそうなる前にさっさと休眠してしまったのだ」
師匠が相がよいと言った理由がわかった気がした。
「素敵な名前を付けるにゃ」
「そうだな。わかった……」
貓耳を指差し、
「じゃあ、にゃん汰」
「何そのふた昔前のJKみたいな名前!」
「なんでふた昔前のJKってわかるんだよ…… ほら、貓だし可いし?」
「可い……ね。許してやるにゃ」
意地悪い笑顔でどや顔しているにゃん汰。切れ長の瞳が印象的だと思った。
次に犬耳を見る。というよりは人という印象だ。
「アキかな。俺の故郷の季節の秋。その素敵な髪は紅葉っぽいし」
「素敵だなんて嬉しいこといわないでください…… 喜んで!」
アキは顔を真っ赤にして、しかし嬉しそうに微笑んだ。
「なんでアキだけ緒溢れる名前なのかにゃ」
じと目で睨んでくるにゃん汰から、気まずそうに目を逸らすコウ。
最後、目を輝かせて期待溢れる熊にコウは言った。
「クマー?」
「卻下だこの野郎。まんまじゃねーか。真面目に考えろ」
速攻で卻下された。懸命に考える。
「映畫で人間と一緒に戦場で作業する熊をみたことあるんだ。そこから…… ヴォイっていうのは」
「おお、ヴォイテクか! 熊としては栄の限り!」
ヴォイはいたく満足げだ。
「ああ。よろしくな」
「私達は師匠のデータをもとに、コウや現在のこの星の狀況を把握してるニャ」
「ええ。あなたが何もわからない現狀も把握しています。私達でサポートしますのでご安心くださいね」
「ああ。頼むよ」
「んじゃ俺はさっそく五番機を見させてもらうよ。コウのお世話は二人に頼んだ」
「了解にゃ」
「はい。お任せください」
「コウ。頑張っての子二人の好度あげときな」
品の無いおっさんのような下卑た笑いをしながらヴォイは出て行った。
「師匠。好度って?」
「彼たちの好度が上がると、お世話できる範囲が広がるんだよ。前に話した通り、初期型のセリアンスロープは減りすぎた人類の補充も兼ねているから」
「ん。よくわからないが、嫌われないようにしよう」
師匠はコウから飛び降り、てくてくと二人に歩み寄る。
「こんな奴だからよろしく頼む」
「人男、ですよね?」
アキが真顔で師匠に尋ねている。
「間違いなく。良い意味でノーマルだ。悪い奴じゃないよ」
「安心しました」
「アキの好度は最初から高そうにゃ。負けフラグにゃ」
「ブルーさんがいますしね。苦戦は必至です。負けませんからっ」
「みんなして何の話をしてるんだ?」
「お子様にはわからない世界にゃ」
よくわからない話をしている三人に、不安を覚えるコウだった。
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